はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

老いの出発

2013-01-22 15:21:15 | はがき随筆
 傘寿を感謝に超えて3ヶ月が過ぎて、新しい生活リズムを心している。
 見える時間への密度、質を深くしたい願望がある。80代の人たちが抱く共通の考えだと自分の中で納得している。
 毎日の流れが特に速い。「老いは量より質を大事にせよ」という人の言葉にひかれる。従来の良いものを継続しながら、新しい生活恒心がほしいと思いながら、例年より寒気の強い冬空の青さ、透明感に触れて新しい出発にしたい。これより一日を一層大事にしたい。
 寒風の中、隣家のユズの実が豊かに光っている。
  鹿屋市 小幡晋一郎 2013/1/22 毎日新聞鹿児島版掲載

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