はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

春告鳥

2006-03-03 09:18:30 | はがき随筆
 しばらく冬ごもりの続いた1月末。日差しを見つけて歩行練習に出かけた。近くの人影のないゲートボール場。自然の恵みにうるおいながら、左手の杖に集中して歩いていると、ホーガジャガジャ、ホーガジャガジャと二声。はっきりとウグイスの未熟な声が聞こえた。「もうすぐ暖かくなるよ。ちょっと待っててな」と知らせてくれながら姿は見えず、列車の轟音に消されてしまった。「春告鳥」とは、とても良い響き。それにしても今年の寒さ、雨はどうしたものか。ピラカンサス、万両の赤い実も今年はそのまんま。山里に鳥も人もはしゃぐ日が待ち遠しい。
   阿久根市大川 川畑マスミ(74) 3月3日掲載


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ききなし (アカショウビン)
2006-03-03 19:01:34
そうそう、鳥のさえずりって聞き方によっていろいろ面白いんですよ。ブックマークのききなしを覗いてみてね。
返信する
鳴き声 (わいわい )
2006-03-03 12:02:18
うぐいすの未熟な声はそう聞こえるのかぁとおもしろかった。なんでもそうだけど人によって同じもの、あるいは異なるものとあってその人の耳に届く声をこうして文字として見るのは新鮮だし興味深い。
返信する

コメントを投稿