しばらく冬ごもりの続いた1月末。日差しを見つけて歩行練習に出かけた。近くの人影のないゲートボール場。自然の恵みにうるおいながら、左手の杖に集中して歩いていると、ホーガジャガジャ、ホーガジャガジャと二声。はっきりとウグイスの未熟な声が聞こえた。「もうすぐ暖かくなるよ。ちょっと待っててな」と知らせてくれながら姿は見えず、列車の轟音に消されてしまった。「春告鳥」とは、とても良い響き。それにしても今年の寒さ、雨はどうしたものか。ピラカンサス、万両の赤い実も今年はそのまんま。山里に鳥も人もはしゃぐ日が待ち遠しい。
阿久根市大川 川畑マスミ(74) 3月3日掲載
阿久根市大川 川畑マスミ(74) 3月3日掲載