はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

潮騒響く

2013-05-22 10:06:52 | はがき随筆
 開校から121年。日本一海に近い学校が3月17日、閉校した。校庭正面に淡麗な開聞岳、眼下に岩場砂浜、輝く錦江湾の波しぶきが豊かに輝いていた。
 この光景は卒業生の一生の宝石となり、永く心に残っているだろう。教室は清潔に整理され、児童が世話した鳥、ウサギ小屋は主人公がいないので寂しい。
 校門横に創立記念碑があり、「明るく、かしこく、たくましく」の文字が5月の陽にまぶしい。校庭にきれいなバラの花が咲き、校庭で運動会に歓声を上げた情景がよみがえる。日本一、海に近い、眺めのよい校名は、菅原小学校。
  鹿屋市 小幡晋一郎 2013/5/21 毎日新聞鹿児島版掲載

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