はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

小さな試み

2006-03-17 22:00:32 | はがき随筆
 長い間見慣れてきた庭前の花の名が出てこないことがある。ははぁ、私も認知症の入り口に来たなと思う。そこで回想法が認知症予防に有効であると聞いたので、大阪在住の姉と毎日のように電話で追想談を交わした。ところが、姉の入院で昔話は中断のやむなき次第となった。幼年時代の回想は尽きることなく、八十路の私を若返らせる。そこで記録を思い立ち、毎日原稿用紙1枚ずつ書いていたら100枚近くなった。読み返すと父母在りしころの幸福の絵を見るようで楽しい。又、人間の脳の収蔵量にも驚き、考えさせられる記録となった。
   肝付町前田 竹之井敏(81) 3月17日掲載

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
意欲に乾杯 (駿)
2006-03-18 05:21:18
100枚も文章を書かれた先輩の若々しい頭脳に乾杯します。まさに「継続は力」ですね。
返信する
人生の先輩 (赤翡翠)
2006-03-18 09:42:25
素晴らしい先輩のエッセイには、いつも学ばされています。
返信する

コメントを投稿