はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

日食の観測方法

2009-06-15 23:10:43 | はがき随筆
 50年近く前、北九州の小学校に通っていた。日食が見られる日が近づいた理科の授業では、ガラスにロウソクのすすを付ける実験も行われた。顔や手を真っ黒にしている同級生もいた。
 実際に日食を見たのは下校時の商店街。子供たちは、ランドセルから色つきの下敷きや感光した黒いフィルムを取り出して空にかざした。欠けていく太陽に感動したことを覚えている。
 それで7月99一日の日食も楽しみにしていた。ところが家に届いた県広報紙にすすガラス、下敷き、フィルムでの観測は危険と書かれていた。急いで「日食
めがね」を買い求めなければ。
  
鹿児島市 高橋 誠(58) 2009/6/14 毎日新聞鹿児島版掲載



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