進行がんで闘病していた元同僚が亡くなった。見舞いに行きたかったが、コロナ騒動もありかなわなかった。しかし、見舞いに行ったとしても、何と言葉を掛けたらよいのか、「頑張ってください」とでも、まさかである。
それなら電話でもと思ったが、死の恐怖にさいなまれている人に何を伝えようというのか。励まし、いたわり、それとも……どうしても躊躇してしまう。
結局何も出来なかったが、そのことを後悔している。彼は会いたかったかもしれない、辛い気持ちを聞いてほしかったかもしれない。
熊本市北区 岡田政雄(72) 2020/7/1 毎日新聞鹿児島版掲載
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