友に「好日手帳」を頂いた。名称のごとく、好日はよい事づくしのつづりを手帳に記す。
「夫婦銀杏」の見物に出かけた。天まで仰ぐ、巨木はるか碧く澄んだ大宇宙に夫婦の型としてそびえ立つ銀杏の黄金色。辺り一面は太陽の光に染まり、今日の旅は「好日手帳」の好日にふさわしい一節でした。
よい事ばかりの世の橋は渡れない。つれづれまるままに親愛なる強い絆で結ばれ、手と手をつないだ夫婦銀杏は神々しく映える。葉が風に舞うと拾い、読みかけの本のページに鋏み、書きかけのノートのページに鋏み、優しくしおりに納まる。
姶良市 堀美代子 2017/3/15 毎日新聞鹿児島版掲載
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