ふるさと暮らしを始めて気づいたことは、日常会話からかごっま弁が失われつつある。ある紙面に「方言の継承へ」、生の方言を耳にする機会が減少したことが、方言離れの主な要因であるとの分析の記事。小学生の頃「方言は使うな」と教えられていたが、方言丸出しの日常だった。今時々、公民館講座などで年配の方に「ツダ チタ イタカ チンタカ アマメ ドベ トモレ サンニヨ ハマ……」、こん意味は何? と問うと、ジャッタ!ジャッタ!と方言が飛び交う。かごっま弁は薩摩が編みだした素朴で独特のなまりが面白い。みんなでカタイもんそ。
さつま町 小向井一成 2017/4/16 毎日新聞鹿児島版掲載
さつま町 小向井一成 2017/4/16 毎日新聞鹿児島版掲載