県北に私の好きな場所があり、いつかは歩いてみたいと思っていたところであった。歩き始めてしばらくすると、視界の奥まで広大無辺の大海原。疲れを覚えてふと立ち止まり振り向けば、疲れは一気に安らいだ。一人歩きで帰りのバスの事とあまりの暑さにうんざりだった。次のバス停までの距離も分からない。観念して歩いていると、追い越したライトバンが10㍍先に急停車!「よければとうぞ」と大きな声! 喜んで乗せていただきバスにもお陰で間に会った。
名も聞かず別れてしまったが、気持ちの上で禍根を残した。
宮崎市 黒木正明(85) 2018/9/29 毎日新聞鹿児島版掲載
名も聞かず別れてしまったが、気持ちの上で禍根を残した。
宮崎市 黒木正明(85) 2018/9/29 毎日新聞鹿児島版掲載