山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

電力使用制限令とデマンドコントローラー

2011-08-11 | 省エネ

 電力使用制限令発動のせいでしょうか「デマンド」に関するキーワード検索が大幅に増えております。「デマンド管理による省エネルギー」も相当にアクセスいただいているようです。

 今回の電力使用制限令は電力量よりも電力(一時間当たりの電力量)の削減に重きを置いております。一日でどれだけ電力量を減らしても電力が目標(契約電力の85%)をオーバーすれば違反となります。詳しくは「計画停電解消に向けての提言」をご参照ください。

 大口需要家のほとんどでこれらのことは以前より実施しており、デマンド管理(デマンド監視)などと呼んでおります。電力会社との契約は基本的にこのデマンド値を基準(年間の最大デマンド値)にして決められることとなっております。即ち、基本料金の部分がこれを基に決定されるということです。需要家はコストダウンのためにこの最大デマンド値(最大需要電力)を抑制してきたのです。

 このための装置がデマンドコントローラー(略して、デマコン)、デマンド監視制御装置などなどと呼ばれているものです。

 電力会社がいうところのデマンド値とは、30分デマンド値というもので、30分間の平均電力ということです。ですからデマンドコントローラーも30分デマンド値を前提としております。しかし、電力使用制限令は60分デマンド値で判定されます。でも、ご安心ください。30分デマンドコントローラーをそのままお使いいただけます。30分デマンドがクリアできれば、60分デマンドもクリアできます。(その逆は出来ないことは言うまでもないことでしょうが・・・。)

 デマンドコントローラーの導入は大口需要家に限らず、高圧受電の需要家であれば導入可能です。計画停電を防止するためにも導入されることをお勧めいたします。導入により基本料金を引き下げることができます。コストダウンにもなることですので、この際ご検討されてはいかがでしょうか。