今日の柑橘
クレメンティン ドヌーレス と みかん
今日はスペインのみかんクレメンティンを紹介しましょう。上の写真で奥の2個がクレメンティンで前のは普通のみかんです。比較のために並べて撮りました。ヨーロッパの各国では柑橘の中でみかん類と言えばこのクレメンティンが主流です。ヨーロッパの多くの国々は位置的に北の方に偏っていますので柑橘類の生産できるのはスペインやイタリアなどの地中海に面した国々です。中でもスペインは温暖な国で柑橘の生産量はヨーロッパで一番です。クレメンティン ドヌーレスと言う品種は60年くらい前にスペインのヌーレス村で発見された優秀な柑橘で、種がなくて香りがあり糖度も高くヨーロッパの人たちに一番好まれています。日本の温州みかんも世界的に見れば優れた品種ですが香りが少なくヨーロッパの人たちには少し物足りないそうです。
クレメンティンの紹介ついでにフランスの青果市場や果物店を少し紹介しましょう。
パリの街中のお店や地方都市のお店などいろいろです。ヨーロッパへ観光旅行に行かれる方は多いことと思いますが私たちのように青果市場とか果物店とか田舎町ばかり歩きまわる人は少ないのではないでしょうか。私なんか旅行するとすぐスーパーの果物売り場や果物店へ行きその地方の果物は欠かさず見てきます。そして少しずつ買い集めてきます。ホテルへ帰って試食会を開き、これはいいとかこれは2度と買わんとか評価するのは楽しいですよ。
パリのお店で シシリー島産のオレンジ kg当たり2.5ユーロです。日本より安いですね。
別の店では葉付きのオレンジを売っていました。
田舎の市場ですがどこだったか忘れました。アボガドの向こうのがクレメンティンです。
このお店にはきれいなフルーツバスケットがたくさん並べてありました。
葉付きのクレメンティンですが、2.49ユーロはかなり高い値段です。少し買ってみましたが値段ほどのものでとても美味しかったです。多分14度か15度くらいの糖度ではないかと思いました。
パリの町で買い集めた柑橘類ですがこれだけで4.2ユーロです。今ユーロは100円を切っていますがこの時は130円くらいでした。
リンゴやナシ類も豊富です。
パリの郊外にあるランジスの青果市場でのクレメンティンの荷姿です。ダンボールでなくて木の箱に詰めてある所がいかにもヨーロッパ的です。
今日のみかん畑からの景色
冬になると愛媛県の大洲市から伊予長浜に流れ出る肱川の河口に霧が流れてくることがよく知られていますが、その現象が今日は良く見えました。
春の海 ひねもすのたり のたりかな 与謝蕪村