今日の柑橘 (山本柑橘園)
温州みかん (青島温州)
温州みかんについて少しだけご紹介しましょう。みかんといえば日本では柑橘類の代表格で、お魚の代表が鯛であるように柑橘類の中には「なになにみかん」と呼ばれるものがたくさんあります。わが国で生まれた世界に誇れる品種で中国や韓国などのアジア地域だけでなくヨーロッパやアメリカなどでも栽培されています。
柑橘類の中でみかんは何が優れているかというと皆さんはみかんに慣れ過ぎているので気付かないと思いますが、一つは世界中にある柑橘の中で最も熟期の早いタイプで早くから食べられます。次に良い点は剥きやすく房が離れやすくて手が汚れない。それから、種がなくて袋ごと食べられることで2・3歳の子供から老人まで誰でも食べやすい果物です。ヨーロッパでは以前「テレビみかん」と呼ばれて宣伝されたそうです。テレビを見ながらでも剥いて食べられる柑橘ということです。日本では冬の茶の間の風景として炬燵にみかんが長い間の定番でした。今は炬燵の無い生活も多くなりみかんの居場所がなくなりつつあるのではと我々生産者は心配しています。話がそれますが、今日の新聞に面白い小話が乗っていたので紹介しましょう。みなさんはご存知かもしれませんが私は初めて聞いた小話で面白かったのです。落ちのところだけですが、夏の暑いときに人間に助けられた竜がこう言ったそうです。「助けていただいて御礼にいつでも夕立を降らせてあげましょう。」と。「そいつはありがてぃ。でも寒い時はどうする。」すると竜は「せがれのこたつを寄こしましょう。」という話ですが「も一つみかんも付けて」と言ったかどうかは分かりません。長くなりますのでこの辺で。みかんの歴史も書こうと思っていたのですがまた今度ということにしましょう。