曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

冬のモンキチョウ・その他

2012年01月22日 | 日記

今日の柑橘  (山本柑橘園)

早生みかん(ワセミカン) 興津早生

昨日に続きみかんのお話をいたします。日本の温州みかんが世界に誇れる柑橘であると書きましたが、何時ごろ何処で生まれたのかご存知ですか。江戸時代の有名な話に、紀伊国屋文左衛門が嵐の海をのり越えて江戸へみかんを運び大儲けをしたと言う話があります。その時のみかんは今の温州みかんではなく紀州みかんと言われる小さくて種がありとても甘みの強いみかんでした。江戸時代には温州みかんはすでにあったらしいのですが当時はお家大事の時代ですから種がないということは忌み嫌われたとのことであまり普及しなかったようです。明治以降一気に広まって行くのですが、温州みかんが生まれたのは本当は何時でしょう。歴史的に確証となるものは何もないのですが柑橘の研究者として偉大な業績を上げられた田中長三郎博士の見事な考証によって、鹿児島県の長島で400年から500年前に偶発実生として産まれたと推定されています。なぜ長島が発祥の地と推定されるかと言うと長島には樹齢300年と推測されるみかんの古木があります。その木は原木ではありません。接ぎ木なので何代目かの可能性が高いのです。江戸時代より以前には原木があった所からいっきに遠くへ運ばれることはほとんど無かったろうと考えられます。特に長島は島ですから100年・200年移動がなくても不思議はありません。ということで、温州みかんの故郷は鹿児島県の長島と言うことになっています。もう一つの根拠に中国との交易がこの長島あたりで行われていた説があります。交易船で中国のみかんの早橘あるいは槾橘などがもたらされてその種から発生した可能性があります。外国では温州みかんのことをサツマ・マンダリンと呼びます。

早生みかんはみかんの木の枝が突然変異したことによって枝変わりとして生まれました。熟期が早く中袋が薄く甘さも強い優れたみかんです。代表的な品種に福岡県で1915年ころ生まれた「宮川早生」があります。その宮川早生の子供に興津早生と言う優れた品種が生まれています。   山本柑橘園ではこの2品種を中心に完熟栽培で美味しいみかんを作っています。

 


冬の虫たち 第二弾です。

 今日は午前中天気が良くてお昼頃には気温が12度くらいまで上がりました。この天気ならきっと蝶が飛んでいると思ってみかん畑へ行ってみました。つかの間の温みでも虫たちは活発に動いていました。紋黄蝶などが飛んでいるともう春がやって来たようです。大寒と言うのに。ウラナミシジミもまだ活発に飛んでいました。ベニシジミの幼虫もスイバの新芽を食べていました。アサギマダラも気温が上がったのでキジョランの葉を食べていました。

 


モンキチョウ ♀

モンキチョウの飛翔

 

 

 


ウラナミシジミ

 

 


ベニシジミの卵と幼虫

 

 


アサギマダラの3齢幼虫

 

 


その他の虫たち

 

 


練習船が2隻

 


今日暖かいので梅が咲いていないか探してみましたが、今年は開花が遅いですね。みんな固い蕾でした。