高科正信先生の5回目授業は「幸福の時間」がテーマでした。
今日は授業の前に、ホウ・シャオシェン監督の『フンクイの少年』を観られたそうです。
高科先生は、ホウ・シャオシェン監督の『冬冬の夏休み』がオススメだそうですよ。
文章を書くには良い映画を観ること、とよく高科先生はおしゃっています。
世の中には知らなくても自分の生活に困らないことは沢山あります。
しかし、今大変な時代になって、知らないわけにはいられない。
また、知っていないと物語も書けないのです。とお話されていました。
人にとって幸福とは?
元弁護士の中坊公平の『金ではなく鉄として』の中にもあるように、
「幸せはこんなもん」って思うようなことは、実は日に何度も訪れているのではないのでしょうか。
清水真砂子も「幸福とは人それぞれみな違う」
小さなことでも幸福と思える力を「幸福に驚く力」と呼んでいました。
・『かさ』 太田大八 1975年 文研出版
文章が無く、傘の色が赤く塗られています。
少女が傘をさしてお父さんを迎えに行くまでの、楽しい気持ちが伝わってきます。
・『どろんこ こぶた』 アーノルド・ローベル 1971年 文化出版
どろんこ遊びをしている時が幸せなこぶた。
安心のできる場所は人それぞれみな違うんですね。
・『きょうはカバがほしいな』 エリザベス・ボルヒャース 1980年 偕成社
一人だけの時間(出来事)をたくさん持てるか、子どもの時間にしか持てない幸せの時間。
・『おとうさんおかえり』 作 マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵 スティーブン・サベッジ 2011年 ブロンズ新社
お父さんが帰ってくるのを待つ幸せ。
本日は3時間授業ですので、もう一冊書籍を紹介していただきました。
・『書く力』 池上彰 竹内政明 朝日新書
最近出版された本で、文章の書き方を分かりやすく説明されていてオススメだそうです。
長文を書く場合は、
・プロット(柱)を立て、書きたいことを箇条書きしていきます。
・書き出しと最後の一文を決めておくと、話しも考えやすいです。
課題の話しを考える時は、もう誰もかいていないと思うこと、人が思いつかないような話しを考えてください。
【次回の課題】3月22日(水)提出
「昔話の再話」
日本の昔話を膨らませてストーリーを考えてください。
原作から話が飛ばないように。
次回4月5日(水)は「自分の中の子ども」がテーマです。
次回で高科先生の授業は、今期では最後の授業です。