高科正信先生の4回目授業は「死と再生の絵本」がテーマでした。
今年に入ってから沢山の著名人が亡くなっていますね。
『一年一組せんせいあのね』(理論社)の鹿島和夫さんが亡くなられたことを、新聞の投書欄に載っているのを読んで知ったそうです。
以前親しくされていた鹿島さんとのエピソードをお聞きして、距離が近いほど悲しみの痛みが強くなるという話から始まりました。
初めに紹介されたのが、
・『詩ふたつ』 詩 長田弘 絵 グスタフ・クリムト(クレヨンハウス) 2010年
美しい詩にクリムトの絵がとても合っていて、手元に置いておきたくなる一冊でした。
高科先生は「ことばの力を心底信じた人の詩が、長田弘さんの詩だと思う」と、おっしゃっていました。
・『ぼんさいじいさま』 木葉井悦子 (ビリケン出版) 2004年
・『じいじのさくら山』 松成真理子 (白泉社) 2005年
・『鳥の島』 川端誠 (BL出版) 2005年
小さな生き物は、何のために生きているのか。生命を繋げるために生きている。
死んだ鳥が再生する希望の絵本。
陶板の絵で描かれていて、最後の鳥が飛び立つページは圧巻です。
・『おなかのすくさんぽ』 片山健 (福音館書店) 1992年
赤ん坊が産まれてくる様子を、土・動物の声などで表現されたいます。
・『ねこのき』 作 長田弘 絵 大橋歩 (クレヨンハウス) 1996年
高科先生の読み聞かせで、みんなの心にじーんと残りました。
後半は課題についてお話しされました。
「前回の課題は何回書き直しましたか?」
という質問に、2回書き直した。という方が多かったです。
高科先生は、『はしをわたって しらないまちへ』は、テキストを30回は書き直したそうです。
絵を描かれた中川洋典さんは、ダミー本を12、3回は作られたとか。
その貴重なダミー本を見せていただきました。
こんなしっかりしたダミー本を、12、3回も作られたのだと思うと、絵本が完成するまでは、想像以上に大変なんだと実感しました。
【課題】 5月24日(水)提出
短いお話を書く (絵本のテキストではないです)
「ごちそう」「くれよん」「ねこ」が出てくるお話を考えてください。
・ひらがなで書く
・原稿用紙3~5枚以上
・人が思い付かないような話を考える
・書いたら声を出して(、。で息つぎ)読み直す。そして書き直す
●5月のガイダンス(説明会)のお知らせです。
秋から始まる絵話塾の生徒を募集しています。
絵話塾にご興味のある方は、ぜひご参加ください。
お待ちしています。
5月4日(木・祝)14:00~ 17:00~
5月5日(金・祝)14:00~ 17:00~
5月6日(土) 14:00~
5月7日(日) 17:00~
5月14日(日) 14:00~ 17:00~
5月21日(日) 18:00~
5月21日(日) 18:00~
詳しくはメールkaiwajuku@galleryvie.jp
またはtel.078-332-5808までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。