絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年6月25日(日)絵本ゆっくりコース・飯野和好さんの授業内容

2023-06-29 17:38:26 | 絵本ゆっくり塾

飯野和好さんの授業は年に一度です。久しぶりにお越しいただきました。

和服姿にカンカラ三味線を手に登場されました!

「べべン ベン ベン さぁ、これより授業の始まり、始まり~」

飯野さんが手にされているカンカラ三味線は沖縄のもので、

第二次世界大戦後の沖縄で少ない物資の中、米軍の配給の缶詰めを使って作られたのが最初だそうです。

 

「皆さんは、どうゆう絵本を作りたいですか?」

・何度でも繰り返し読んでもらえる絵本

・色使いを上手く使った絵本

・日本の妖怪の絵本

・落語のようなやり取りが面白い絵本

・ファンタジー

・赤ちゃん絵本

 

いろんな答えが返ってきました。

 

 

赤ちゃん絵本を作りたい方がいたので、『くまさんふぅー』 福音館 2015年 を読み聞かせしていただきました。

「のっし のっし」と繰り返される言葉がいいですね。

 

では、ダミーの講評をしていきましょう。

飯野さんが皆さんのダミー本を、鋭く面白く本当にこれで良いの?と突っ込みを入れて読んでくださいます。

それぞれのダミー本にアドバイスをいただきました。

・空想や夢の話は、何でも出来るので、納得のいく話にしないとダメ。

 ファンタジーの中のリアリズム、現実味がないと納得いかない。

・自分が想像した話を都合よく作ってしまうと、読者は「えっ?」となってしまうので、気をつけて。

・パソコンだとパワーを感じなくなるので、出来たら絵の具を使ったほうがいい。

・一つのストーリーにアクシデントがある方がいい。

 でも、あり得ないアクシデント(ストーリー)は無理がある。

 

たくさんのアドバイスをいただきました。

皆さんも、客観的に見て、突っ込みながら読んでみてください。

気付かなかった、おかしな点が見つかると思いますよ。

 

最後に飯野先生からお知らせです。

飯野和好さんの自叙伝とイラストエッセイ、貴重な秘蔵写真が収録された書籍『人生はチャンバラ劇』が発売されました。

堀内誠一さんとの出会いからイラストレーターになるまで、そして絵本作家になるまでの出来事も収録されていますので、絵本作家やイラストレーターを目指す方にも是非読んでいただきたいです。

『人生はチャンバラ劇』 パイ インターナショナル 2023年

 

あっ…という間の三時間授業。

飯野先生、ありがとうございました!

 

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2023年6月24日(土)イラストじっくりコース・寺門孝之先生の授業内容

2023-06-29 14:30:51 | イラストじっくり塾

寺門孝之先生の2回目の授業は、課題の「カレー色の時代」を発表しました。

課題の発表の前に、装画に関しての質問に答えてくださりました。

装画は、平台に陳列された時に、どれだけ興味を持ってもらうかが大事です。

小説などの場合は、ネタバレやイメージを強く限定するイラストは避けた方がいいですね。

寺門先生は、理屈で辿れないけれど、ピッタリだと思わせること。

「超能力のような」という言葉で説明されていました。

お話を聞いて、装画の仕事は自分の感性が試され、難しいお仕事だなと思いました。

 

では、課題「カレー色の時代」を発表していきましょう。

「カレー色の時代」という抽象的なイメージを、イラストへ落とし込む作業になりますが、

「カレー色」は何色?で、「時代」はどんな時代?と考えて、皆さんから出た答えは何だったのでしょうか?

 

・「カレー色の時代」と聞いて、曲名のようだと思った方は、LPジャケットを作られていました。

井上陽水さんの「少年時代」の歌詞を読んでいると、カレーに置き換えれそうだと思ったそうです。

そのまま日本語ではなく、英語で歌詞を書いたところが、センスがいいですね。

 

・カレーといえば、子どもの頃に母親が作ったカレーを思い出したそうです。

子どもの頃なので、色褪せているイメージ。カレー色を使わず、モノクロで描いたイラスト。

 

・今は、風の時代と言われていますが、昔も風の時代があったのかを調べたら、室町時代や江戸時代が風の時代だったそうです。

この時代にカレー屋があったらどうなのかと想像して描いたイラスト(右側)。

「CURRY」だと現代に見えてしまうので、その時代の文字で描いてみるといいですね。

 

・戦国時代のイメージで、辛口派と甘口派で戦う。

背景がおとなしいので、カレーが飛び散っているなど激しいイメージがあるといい。

 

・カレーといえば、いろんなスパイスが入っている。

今の時代、いろんな情報がネットから入って、頭の中はパンク寸前を表したイラスト。

時事ネタイラストでいいですね。

 

課題を発表するときに、どういうイラストなのかを説明するのですが、

言葉で説明のできるイラストであることが大事です。

イラストを見て、見る側が「なるほど」と思うこと。

 

「超能力のような」を上手く使ったイラストを描けるようになりたいですね。

 

次回の課題は、神戸の小説家 稲垣足穂の『一千一秒物語』の世界をイラストにしてきてください。

難しいかもしれませんが、寺門先生の最後の課題なので、超能力を働かせて最高の一枚を描いてきてくださいね。

 

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