絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2023年5月13日(土)イラストじっくりコース・安齋肇先生の授業内容

2023-05-17 17:22:48 | イラストじっくり塾

安齋肇先生の2回目の授業は、100がテーマで課題が出ていました。

100回何かをするでも、100個作る・描くなど、100を達成出来るよう、出来なかった人は出来るところまで頑張る。そんな課題が出ていました。

何をするかはそれぞれが考えるので、日記のように日々続けられそうなことを課題にされている方が多かったです。

 

では、発表しましょう。

好きな絵本の1ページを模写する。

作家によって画風が違うのに、どれも完璧に模写されていて圧巻でした。

「続けるのは大変でしたが、絵本がさらに好きになったし、100枚を描いてやり遂げたい気持ちになった」

 

100の絵本のキャラクターを一枚の紙に集合させて描いている方もいました。

 

 

ある1日をミツバチのキャラクターでユニークに描かれてました。

 

タコ(ボケ)とウサギ(ツッコミ)のキャラクターを使って、日記を1コマで完結しているイラスト。

 

お菓子のパッケージを集めた方。

 

ポストカードを描いて、描いたキャラクターを立体にした作品。

 

スケジュール帳のページを使って、飛び出す日記を描かれていました。

手帳が閉じれるように、折り方に工夫されていました。

 

毎日一枚デッサンをした方、何分で描き終えたか時間も記録されています。

 

自由に切った紙を使ってイラストにした作品。

偶然からイメージして、ピタッと作品に仕上がるときは気持ちがいい。

「こうゆう作業は続けていったら、その後この作品の中からキャラクターが生まれることがあるかもしれないよ」と安齋先生はおっしゃっていました。

 

 

次回の授業では、一点です。

最後の授業ですので、成果として一点に絞って発表していただきます。

テーマはなんでも良いです。

今回の課題で、100を目指して描いてきました。

やり切った自信があると思うので、次はこれという一点を発表してください。

どんな作品が発表されるのか、楽しみにしています。

 

 

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2023年5月10日(水)絵本わくわくコース・WAKKUN先生の授業内容

2023-05-11 16:18:15 | 絵本わくわく塾

本日の絵本わくわくコースは、WAKKUN先生3回目の授業です。

前回は墨で90センチ四方の和紙に気持ちを乗せて描きました。

今回も同じく墨を使いますが、描くのは細長い和紙です。

 

WAKKUN先生の授業では、今後「じゃばら本」の絵本を制作します。

今回の細長い和紙は、「じゃばら本」を制作することを、見据えて描いていきます。

 

まずは、WAKKUN先生から見本を見せていただきます。

 

 

震災から5年後、芦屋市立美術館で開催したライブペインティングでは、

もしあの時、自分が死んでいたら、子どもたちに何を残せただろうかと考えてみると、

空の上から娘や息子を見た時「お父さん、ボク達大丈夫やで!元気に歩いていくからな!」と

言ってもらえたら嬉しいと思って、タテ2メートル、ヨコ10メートルもの大きな紙に

「てくてく 歩く ボクたちは これからも しっかりとね 福の種まけ ボクらの前に ボクらの後に」と描かれたそうです。 

「一番伝えたいものは、それぞれの心に息吹いたもの。バランスをとってどう描くかを考えるのではなく、自分の気持ちに真摯に向き合っていたら、自然と躍動感が宿った絵が描ける」

WAKKUN先生は熱く語っていました。

 

では、皆さんも描いてみましょう。

 縦にするか横にするかは自由です。

描き始めはためらっていた方も、一筆描き始めるとすらすらと描かれています。

静かに丁寧に描くのもいいし、大胆に一気に描き上げてもいいですよ。

墨の濃い薄いも水で調整してくださいね。

 

生徒「あっ、思ったより滲んだ」

WAKKUN先生「それが味になってええねんで」

そんな会話が聞こえてきます。

 

完成したら発表します。

縦長を活かしたノビノビとした作品ですね。

       

次回のじゃばら絵本も横長でもいいですが、縦長の作品も面白そうですので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

「好きなことを真っ直ぐ向き合っていたら、好きな人と友だちになることもあるよ」

WAKKUN先生も今までに素敵な出会いがたくさんあったそうです。

そんな話もお聞きして、今日の授業は終わりました。

 

次回の授業では、ジャバラ本を見せていただきます。

大きさ・画材・テーマは自由。

集印帳をベースに作ってもいいし、一から作ってもいいです。

完成できなかった場合は、どんな風に仕上げていくかを発表してください。

 

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2023年5月6日(土)文章たっぷりコース第4期・12回目の授業内容/高科正信先生

2023-05-07 22:14:54 | 文章たっぷりコース

前回の授業で、子どもの文学はメッセージ性が強いということを学びました。
では、子どもの文学を読むということと、「書く」ということに、どんな関係性があるのでしょうか?

子どもの本の中でもっとも大切なテーマとして選ばれるのが、「生きる」とか「死ぬ」ということです。
子どもたち自身の身の回りにいる生き物や、身近な人たちの死は子供にとってどういう意味があるのでしょう?
“そこ” をこそ書く意味というのを、作家として見つめていかなければならないと高科先生はおっしゃり、
ご自身の著書『ぼっちたちの夏』(絵/渡部洋二・佼成出版社)にも、愛犬との別れが書かれていることを教えていただきました。

読み聞かせてくださったのは、ナネット・ニューマンの『ぼくのイヌ』(訳/掛川恭子・絵/長新太・国土社)です。
これは、愛犬を亡くして悲しんでいた少年が新しい相棒を得るまでの話で、訳者の掛川さんは後書きで、「生きとし生けるものの命は、単独では一つかもしれないが、亡くなってしまった愛するものたちを思い出すことで、命の鎖はどこまでも繋がっていく」と言っています。
このように、「死」と「死への恐怖」、そして「愛するものの死をどうやって乗り越えるか」ということは、子どもの文学にとって重要なテーマなのです。
 

 

次に読み聞かせてくださったのは、谷川俊太郎の『おばあちゃん』(絵/三輪滋・イソップ社)です。
1981年に出版されたこの本は、まだ「認知症」という言葉が一般的ではなかった時代に、「おばあちゃんは赤ちゃんみたい」「宇宙人になっていく」と書いて、問題提起をしています。
「老いる」ことを受け止め、受け入れるということは、当時まだあまり話題にはなっていませんでした。

子どもの文学は、前回も言ったように向日性です。それでも避けて通れない、子どもの本には書かれないタブー(老い、両親の不仲・親による虐待・いじめ・性の問題)があり、それは子どもの本には不向きなので書かないようにしましょう、と言われてきました。
それでも、そのことについて書いてきた作家はたくさんいます(松谷みよ子・神沢利子・石井桃子など)。

 

次に紹介していただいたのは、木葉井(きばい)悦子の『ぼんさい じいさま』(瑞雲社)です。
これは、たくさんの盆栽を大事に育てているじいさまが、ひいらぎ少年に連れられて旅立っていく、じいさまを慕う動物たちとの別れを描いた作品です。残念ながら作者は若くして亡くなったのですが、晩年は仏教についての作品が多くなったそうです。
その頃の作品が、みずまき』(講談社)カボチャありがとう』(架空社)です。

   

続いて紹介していただいたのが、写真絵本こいぬがうまれるよ』(著/ジョアンナ∙コール・翻訳/つぼいいくみ・写真/ジェローム∙ウェクスラー・福音館書店)です。仔犬が生まれて成長していく過程を、ていねいに描いています。
犬の寿命は10〜15年くらい。人間の子どもも一緒に大きくなって、やがて別れの時を迎えます。
子どもは、命は順番につながっていくのだということを学ばなければなりません。

 

「老い」や「死」と「生」は、紙の表裏のように一体になっていて、どちらか片方だけではなく両方とも書く必要があります。
どちらか一方を書けば、もう一方をあぶり出すことになるのです。
子どもの本の作家たちは、書くことを通して「生きる」とか「死ぬ」ということを探求しているのです。

もう一冊。福音館書店のかがくのともより『えぞまつ』(文/神沢利子・絵/吉田勝彦・監修/有澤浩・福音館書店)を。

 

色鉛筆で丁寧に書き込まれた絵で、北海道の森の中の命の移り変わりを描いていて、死ぬ(木が枯れる)ことを悲しみの対象とせず、新たな命へ受け継がれていく様子がわかるようになっています。※ 倒れた木の幹で新芽が育つ=倒木更新

休憩を挟んで、後半は教科書文章のみがき方』(辰濃和男 著/岩波新書の「Ⅲ 推敲する」から「4. いやな言葉は使わない」「5. 比喩の工夫をする」「6. 外来語の乱用を避ける」のところを交代で音読していきました。

ジャンルや言い回しを問わず、自分の中に「いやだと思う言葉」や「居心地が悪いと思う言葉」を蓄え、それを使わずに文章を書くように気をつけましょう、ということで、2002年に出版された 江國滋の『日本語八ツ当たり』(新潮社)には江國さんが当時気になっていた言葉がたくさん出ていると教えていただきました。

  

比喩表現については、瀬戸賢一の『日本語のレトリック』(岩波ジュニア新書)に載っている、30ものレトリック表現(隠喩・直喩など)をまとめた表を見ていきました。次回から、文章を書くときに参考にしてください。
アリストテレスの時代から、レトリックは魅力的な言葉で人を説得する技術ですが、使い過ぎはくどくなるので、オリジナルで洒落た比喩表現を的確に使うように心がけましょう。

カタカナ語は乱用を避ける、の一語に尽きます。特に新しい技術や経済用語をカタカナで表記することは多いですが、日本語で表現できることは日本語で表すべきでしょう。

最後に、前々回に出た「まっちゃん」「ふとん」「じゃり道」の3つの言葉を使って創作するという、いわゆる「三題噺」の課題を返却してもらいました。
最近では、企業の入社試験でも使われるというこの手法は、同じ言葉を使っても、使い方によってずいぶん雰囲気が変わるので、その人の資質や性格を見るのに良いのだそうです。

前回の課題「木をテーマにした絵本のテキストをひらがなで書く」は、次の20日に提出して」いただきますので、皆さんよろしくお願いいたします。

 


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2023年5月7日(日)絵本ゆっくりコース・WAKKUN先生の授業内容

2023-05-07 18:19:24 | 絵本ゆっくり塾

本日の絵本ゆっくりコースは、WAKKUN先生の今期最後の授業です。

 

最後の授業は課題「じゃばら絵本」の発表です。

 

完成されていない方は、どんなことがしたいのか構想を発表して、

WAKKUN先生からアドバイスをいただいていました。

 

 

自作のじゃばら本を作った方は、

山を登って下りてというイラストなのですが、

一旦、じゃばら本を閉じて、もう一度開くと山の中の様子が分かるように、山に住む動物たちが描かれていました。

どう作られているのか説明していただいたのですが、なぜこうなるのか……?

マジックを見ているような絵本でした。

 

大きくて長い紙に絵を描いてきた方もいました。

電車の中で見る人たちを描いたそうです。

それぞれにストーリーがあるように見えますね。

WAKKUN先生の授業で大きな絵を描きましたが、その経験が生きてきましたね。

 

じゃばら本は、絵がメインで言葉が無くてもいいイメージですが、

短くてもいいので、何か言葉があると伝わりやすくていいですね。とおっしゃっていました。

 

絵本を考えるときに、ストーリーや言葉をどう書こうとか悩むことが多いと思います。

常に落書き帳を書く習慣をつけていると、自分の中の引き出しとして、いつか役に立つ時がきますよ。と、WAKKUN先生の落書き帳を見せてくれました。

 

本日がWAKKUN先生の最後の授業でしたので、質問がある方は聞いてみました。

「どうやって絵で生計が立てられるようになりますか」

「依頼された仕事が出来るかの不安はありますか」

WAKKUN先生が絵でやっていくと決める前の話や、

『ほっ』の絵本が出来たきっかけの話を聞いて、そこから憧れの方との出会いなど、濃い内容でした。

 

WAKKUN先生からは、たくさんのお話をお聞きして、みんな頑張ろう!と思ったはず。

ありがとうございました。

 

 

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2023年4月26日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2023-05-03 18:06:18 | 絵本わくわく塾

高科正信先生の4回目授業は「死と再生の絵本」がテーマでした。

 

今年に入ってから沢山の著名人が亡くなっていますね。

『一年一組せんせいあのね』(理論社)の鹿島和夫さんが亡くなられたことを、新聞の投書欄に載っているのを読んで知ったそうです。

以前親しくされていた鹿島さんとのエピソードをお聞きして、距離が近いほど悲しみの痛みが強くなるという話から始まりました。

 

 

初めに紹介されたのが、

・『詩ふたつ』 詩 長田弘 絵 グスタフ・クリムト(クレヨンハウス)  2010年

美しい詩にクリムトの絵がとても合っていて、手元に置いておきたくなる一冊でした。

高科先生は「ことばの力を心底信じた人の詩が、長田弘さんの詩だと思う」と、おっしゃっていました。

 

・『ぼんさいじいさま』  木葉井悦子  (ビリケン出版) 2004年

・『じいじのさくら山』  松成真理子  (白泉社)  2005年

 

・『鳥の島』    川端誠   (BL出版)  2005年

小さな生き物は、何のために生きているのか。生命を繋げるために生きている。

死んだ鳥が再生する希望の絵本。

陶板の絵で描かれていて、最後の鳥が飛び立つページは圧巻です。

 

・『おなかのすくさんぽ』  片山健   (福音館書店) 1992年 

赤ん坊が産まれてくる様子を、土・動物の声などで表現されたいます。

 

・『ねこのき』   作 長田弘   絵 大橋歩   (クレヨンハウス)   1996年

高科先生の読み聞かせで、みんなの心にじーんと残りました。

 

後半は課題についてお話しされました。

 

「前回の課題は何回書き直しましたか?」

という質問に、2回書き直した。という方が多かったです。

 

高科先生は、『はしをわたって しらないまちへ』は、テキストを30回は書き直したそうです。

絵を描かれた中川洋典さんは、ダミー本を12、3回は作られたとか。

その貴重なダミー本を見せていただきました。

こんなしっかりしたダミー本を、12、3回も作られたのだと思うと、絵本が完成するまでは、想像以上に大変なんだと実感しました。

 

【課題】 5月24日(水)提出

短いお話を書く (絵本のテキストではないです)

「ごちそう」「くれよん」「ねこ」が出てくるお話を考えてください。

・ひらがなで書く

・原稿用紙3~5枚以上

・人が思い付かないような話を考える

・書いたら声を出して(、。で息つぎ)読み直す。そして書き直す

 

 

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5月4日(木・祝)14:00~   17:00~

5月5日(金・祝)14:00~   17:00~

5月6日(土)  14:00~ 

5月7日(日)     17:00~

5月14日(日)   14:00~   17:00~

5月21日(日)         18:00~

5月21日(日)         18:00~

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