やまめの庭つくり

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横山大観記念館

2008-12-07 | 庭園見学
先日,上野の庭園巡りをしたときに,不忍池近くにある横山大観記念館に行ってきました.

ここは,横山大観が戦前から住んでいた家ですが,空襲ですべて焼けてしまい,86歳の時に自らの設計で私財をほとんどつぎ込んで作った家だそうです.



庭も,大観が職人に指示して,大観好みになっているそうです.

中の庭については撮影禁止だったので画像はないですが,石や樹の醸し出す雰囲気が,お部屋から見て何とも落ち着いていい感じでした.

90歳でなくなったので,たった4年間しかこのお庭を見ていなかったということになるのですが,大観の美意識が反映されているのでしょう.

無駄なものがなく,派手でもなく,必要なものだけが気持ち良くそこにある,小気味よい空間・・・・(訳わからない感想ですねnose4)

まぁ,とにかくそんな感想が浮かんできたのでした.

それは,門から前庭に至るまでの空間でも感じられました.

特にすごいものはないけれど,よく手入れされていてきちんとした人が住んでいるんだなぁ,と思いました.

・・・・住んでませんが.



down奥の入り口をくぐりぬけると,小さな前庭.



前庭には,石幢もありました.down



よく見かける石幢は,ずんぐりむっくりしたスタイルだったり,風雨にさらされて削れていたり,灯籠にされてちょっとバチが当たりそうなくらい仏様が削られていますが,これは優しくて繊細な感じがしました.


横山大観といえば,横山大観展見過ごしてしまったので,生作品(ガラスごしとかでない)が見られてラッキーでした.

季節ごとにテーマを決めて展示作品を変えているそうです.

今回のテーマは月でした.

大観は,小さな下書きをして構想を練ったら,即,絹や紙にぶっつけ本番で描きだし,途中で気に入らなくなると中断し,また一から描き直すスタイルだったそうです.

このような習作が10枚以上描かれた絵もあるそうです.

完璧を求めたんですね.

大観の絵をまじまじと見たことが無かったのですが,とてもよかったです.

やはり,絵画でも何でも実物を見ることが大切だなぁと思いましたham