やまめの庭つくり

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武相荘

2013-07-15 | ノンジャンル
鶴川でおそばを食べた帰り,白洲次郎・正子夫妻が40年以上にわたって暮らしていた住まい,「武相荘」(「ぶあいそう」2001/10オープン)に行ってきました.

ちょうど先月から「縁あって」白洲正子(PHP文芸文庫)を通勤電車で読んでいるところでした.

これこそ本当に「縁あって」訪ねたということでしょう.

家に帰って本の表紙を見てみたら,まさしくこれと同じ,武相荘へのアプローチの写真.



「日本」の伝統分化や日本人の美意識について,考え,感じ,探求した空間がここの場所だったのかと思うと,日々普通に生活していた様子さえ,凡人にはわからない深い楽しみがそこかしこにちりばめられていたような気がします.





牛舎を土間に改造し,白いタイルの床に応接セットがあったり,そこかしこにこだわりの雑貨や骨董品が展示してあり,生活に対するこだわりぶりが感じられます.

書斎は棚がゆがむほどの本,本,本・・・

「韋駄天お正」と言われるほどの行動派で,自分の目で見て話を聞いて執筆するスタイルを貫いた人だったそうですが,その裏付けの勉強も興味の向くまま,あふれる情熱のまま吸収し続けたのでしょう.

好きな気持ちに忠実になって突き詰めていくなら,こうじゃなければいけない,そして自分の感覚をとぎすまして,のめり込み,極めていく・・・

生活の中で骨董品や芸術品などのいいものを実用品としてどんどん使っていくこともポリシーだったようですね.

生活することを愉しむ達人でもあったようです.

もっと自分の国や文化や生活にこだわりと興味を持たないと,いけないんじゃないかなと思います.

遅まきながら「日本人の素晴らしさ」についても考えるきっかけになりますね.






細長い石がずっと敷き詰められている,お庭の園路.



ここは東京・・・のはず!?



もとは農家だったのに軽井沢の別荘のような佇まい.