世界の海洋に浮遊していると言われ、昨今問題になっているマイクロプラスチック。
打ち上げられたくじらの胃袋から80枚のレジ袋が出てきたり、ウミガメの鼻にストローが突き刺さったり、のニュースは目を覆いたくなるような映像とともにプラスチックが生態系に及ぼす影響を考えるきっかけにもなりました。
立教大学ESD研<wbr />究所×JFEJ講演会に参加して参りました。
年間に生産されるペットボトルは227億本。回収率は88.8%。残りの25億本は回収されずにいる。
ペットボトルの再生施設には100億円のコストがかかり、それらは国民の税金が使われており、ペットボトル飲料の値段は、その何倍ものコストを国民が支払うことになっている。したがって、ペットボトル1本は安いと思っている人もいるだろうが、実はたいへん高価なものとなっている。
荒川では年間4万本をボランティアなどが回収している。
世界の海には800万トンのプラスチックが流入しており、北太平洋には日本からのプラスチックが一番多い。
これらのプラスチックは、紫外線を受け、波に洗われマイクロプラスチックとなり、海洋を浮遊したり、海底に沈殿したりしている。
マイクロプラスチックは製品の強化のための有害物質を含むことが多いが、それらは体内に蓄積され、魚介類の脂肪に溶けて蓄積し、いずれヒトが摂取しヒトの脂肪や肝臓に蓄積される。これは既に動物実験にて証明されている。
ヒトは通常の生活をしていて、週に5gのプラスチック(クレジットカード一枚分相当)を体内に取り入れてしまっている事実は知られていない。
また、海岸に打ち上げられたプラスチックは、メタンガス・エチレンガスを発生し、温室効果ガスとなっている。
ペットボトルを買うことを止めることは、海洋汚染を軽減するだけでなく、地球温暖化をも軽減することに繋がる。
これらの事実を知った私たちは、明日からの生活をどう変えて「ノン プラスチック生活」にしていけるのか。真剣に考え、行動に変えていかなくては・・・と強く感じたフォーラムでした。
主催:
*立教大学ESD研究所
*日本環境ジャーナリストの会
*立教大学ESD研究所地域創生研究センター
*文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「ESDによる<wbr />地域創生の評価とESD地域創生拠点の形成に関する研究」(<wbr />研究代表者・阿部治)