かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

つないでふせぐ~久しぶりの法隆寺④

2012年10月31日 | 旧ブログ記事(文化財関係)
前回紹介した法隆寺の経蔵と鐘楼。

写真をご覧いただけばお分かりかと思いますが、建物から回廊が延びています。

この回廊、中門から左右に延びて、経蔵・鐘楼を経て大講堂までつながっています。

上空から見ると凸字状ですが、建立当初は経蔵・鐘楼の手前で折れ、口字状だったようです。


鐘楼と回廊。もとは黄色の矢印の方に延びていました。

大講堂が再建された時に、今の形に改められたのだとか。

この回廊に囲まれる建物は、



本尊を安置する金堂と釈迦の舎利を安置する五重塔だけ。

お寺で最も大切な建物ということになります。

これらを回廊で囲んでいるのは、大切な建物をさまざまなものから守るためです。

加えて、ここでお坊さんが列をなしてお経を唱えながら巡り歩いたり、儀式に参加する人の控えの場としても利用されたりしました。

回廊内部の様子

東面回廊を内側から

つまり、回廊といってもただの廊下ではないわけです。

実は、平安時代以前に建立されたお寺で、回廊が残されているのは法隆寺だけ。

伽藍の中ではあまり注目されませんが、とてもとても大切な建物なのです。

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