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食品が500Bq/kgで薪はたったの40Bq/kgの怪答?

先週、県の林業事務所より通達があって、薪の出荷基準は1キロあたり40ベクレル以下になましたと、いきなり伝えられて青天の霹靂的状態だった。
えっ、何それ? 思考停止状態ながら、淡々と綴られたプリントの文字に吾が目を疑った。

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福島県の薪、いやいや、そんなんで済まなさそうだ。 東北や関東圏の薪でもこれで全滅? たぶんこの規制値を適用したらば、ほとんど焚くことの出来ない薪と言うことになってしまうんじゃないか!?

なんで燃料である薪の規制値がたったの40ベクレルなのよ?

口に入る食品の放射性セシウムの出荷基準でさえ1キロ当たり500ベクレルなのに、直接身体に取り込まない燃料としての薪のベクレル基準が、なんと食品の12.5倍の厳しい基準てのは納得できない。 て言うか、不思議でならない。

たったの40ベクレルってのはどう考えたっておかしいんじゃないの?

と、その根拠が知りたくて直談判的に林業事務所に電話をかけたんだが・・・

食品の基準値 1kg あたり 500ベクレル
灰の基準値 1kg あたり 8,000ベクレル
薪の基準値   1kg あたり 40ベクレル

県の林業事務所自体も今回の国が定めた規制値に対して相当混乱、動揺しているようで、困り果てている様子が受話器の向こう側から伝わってきた。 同様の問い合わせが多数あるのだろう。 そらそうだ。 食い物よりも薪の方がめっちゃ厳しい基準なんだからね。

そもそも検出器の精度が定量下限値20ベクレルなんて世界なのに、40ベクレルってそら相当厳しい数値です。 もしかしたら原発事故がなかったとしても20ベクレルなんて数値は出てしまうんじゃないの? 素人なんでワカンナイけど、それにしても困った数字です。

法的な強制力はない自粛という通達なんだが無視する訳にもいかないですね。 これまで販売してきた薪の検査結果は270~400ベクレルで、食品の基準値500ベクレルを下回っていたので安心してたんだが、それがいきなり40ベクレルの通達ではもう話にならんです。

さて、知り得た40ベクレルの根拠ですが、実はこれ、薪が灰になった状態での規制値というものがあって、それから逆算して暫定的に決定したようです。

つまり、灰の基準値が8000ベクレルとなっていて、これは一般不燃ゴミとして家庭から捨てることが出来る基準なんですね。 薪が燃焼して灰になると、だいたい180~200倍程度に凝縮されることが分かった訳です。 で、安全側に振って8000÷200=40ベクレルという基準となったようです。 実に単純な根拠でした。

さて困りましたねぇ~ これで自粛モード、積極的には販売できなくなりました。 薪の生産者たちはどうすんだろ?

ちなみにセシウムの気化温度は640℃以上であるため煙突からは殆ど排出されません。 その分、灰の中に凝縮されて残留するんですね。
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