遅ればせながらBORAさんの登場した「プラモつくろう」を見ました!丁度出張中のOAだったので
オンタイムでは見れませんでしたが、或る意味この番組とF1の放送のために他はツマンないコンテンツばかりで
視聴料分の満足感の薄いフジNEXTに契約したわけですから見なきゃどうする。
元々この番組のファンな訳ですが、今回はBORAさんですからねぇ。セリフは棒読みでとか
色々裏でリクエストしてたんですが(笑)、そういう点含めて楽しみにしておりました。
ネタはフジミの248F1でしたが、2バージョンを同時進行というコンセプト。製作期間は二週間とのことですが
その短期間でやっつけるには、一番難しいのはモチベーションの維持とパーツ管理でしょうな。
放送見てて面白かったのはダメージ受けたタイヤの表現。ゴムパーツだからパテは無理とか
何となく端から決めてかかってて使う気さえ無かった手法ですが(私の場合ですけど)、
あれ、意外と行けるんですね。F1の場合構造がオープンホイールですから、タイヤってのは
完成後非常に目に付く重要なセクターですが、とかく無表情になりがち。ああして表現を加えることで
良い意味でアクセントになると思います。更に、あの方法を使えば、ドイツレベルに多い
どうしようもなくズタボロな状態のタイヤに活路が見出せるんじゃないかと。これは試したみたい方法です。
さて本題。脱線企画だったはずが、いつの間にか車模型をさておいて製作に勤しんでしまった情景がやっと完成。
タイトルは、以前お伝えしたとおり「確変確定」(笑)
↑の動画はMADなので、音声に不要な加工が入ってるんですが、モチーフにしたのはまさにこのシーンです。
パチンコという半島北部勢力の軍事費になってそうな資金集め業界で人気を博す「CRエヴァンゲリオン」。
現在五代目が稼働してるんですが、四代目の「使徒再び」、五代目の「最後のシ者」共通で
この零号機の槍投げが出てくると、確率変動大当たりが確定するところから、情景のタイトルを設定しました。
A3サイズ(約30×40cm)の額縁をベースにしてますんで、普段製作してる車模型から比すればかなりの大物です。
スケールに関して、エヴァンゲリオンは全長等の公式設定が無く、実際出てくるシーン等によって
大きさの概念が微妙に変わってます。何処ぞで概ね40m以上50m以下がエヴァの全高と聞きましたんで、
そこから逆算してキットの大きさを考えると、大体Nゲージ(1/150)+αくらいのスケールでしたので
Nゲージのストラクチャー等を利用して情景を作っています。
エヴァンゲリオン本体は、基本的に素組みです。ただ、パーツの構成上、胴体外殻の中央に
思いっきり接合線が出来隙間も盛大だったので、プラ板と瞬着で隙間を埋めると同時に
キットノーマルのフォルムからも胴体だけじゃなく四肢含めて少々曲線的になるよう形状を弄ってます。
また、槍を投げるという特殊なポーズを付けるべく、足首のジョイントを少し延長して
可動範囲を広げる加工をしてます。また、胴体の胸部と腹部の接続が非常に心許なかったので
此処だけはキットのポリキャップ接続から、金属線と金属パイプによる接続に変更してあります。
本体の塗装ですが、キットは黄白の道路公団カラー仕様の新劇場版プロトタイプなんですが、
その道路公団カラーが嫌で、モチーフにしたシーンの塗装色も青白だった事もあり後半仕様の青白に勝手に変更。
この際、完全に後半仕様にするには上腕用ラバーパーツのグレーの成形色が壁になりましたので
色は青白でもテレビ版とは異なる配色にしてあります。また、情景ということでグロスで行くかフラットで行くか悩んだんですが
私はパチンコという非合法な方面から入ってきたファンなので(笑)、パチンコで見慣れたパール系のグロスで塗ってます。
情景で主役がグロス仕上げだと、周囲のストラクチャー類に比して主役がノッペリして浮くことがありますんで
塗装の際に、所謂カーモデルのような綺麗なベタ塗りではなく、黒立ち上げで陰影が付くように塗りムラを付けてます。
又、プロトタイプには後半で装着される両肩のウェポンボックスもキットに入ってなかったので装着してません。
青=フィニッシャーズ パシフィックブルー+ガイア ウルトラマリンブルー
白(暗)=フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト+フカヤ ゴールドパール(2コート)
白(明)=クレオス グランプリホワイト+同クールホワイト+フカヤ ゴールドパール
黒=フィニッシャーズ カーボンブラックマット
以上がメインの塗装で使用した色。ただし、この手のキャラ物が苦手な身としましては、
後ハメ加工とかのコツがわからず、部位によってはカナリのやっつけ仕事になってます。
又、本キットにはロンギヌスの槍が付属しています。全長30cmを超える大型パーツです。
パーツとしては四分割されてますが、当然一発物として仕上げる必要がありますんで、
継ぎ目消しとモールド再生に勤しみました。二股の刃の別れはじめの部分は螺旋状になってて
しかもここに盛大な継ぎ目が生じるので、ここの成型がエヴァ本体の成型を含めても一番面倒でした。
塗装は、赤銅色を目指し、先ずは全体をグロスブラックで塗装。次いで刃の部分にはスターブライト銀、
それ以外の部分にはスターブライト金を、エヴァ本体同様下地の黒を利用して陰影を付けつつ(黒立ち上げ)
仕上げにスパッツスティックスのキャンディーアップルレッドでオーバーコートしてあります。
本体の塗装を含めた製作時間は、仮組み込みでも10時間程度。一方展示するための
情景ベースの方はその3~4倍は製作に手間を掛けております。当初は本体同様に勢いのまま
単体で飾る素っ気なさを何とかしようという程度の発想だったんですが、路面の標示を描いた辺りから
街作りそのものが面白くなってしまい、気が付くと本製作の主体がエヴァ本体から街作りにシフトしてしまいました。
A3サイズの100均謹製額縁にベニヤ板を敷き、そこに先ず工作紙を用いて区画を区切り、
グリーンマックス製ストラクチャーの歩道セットを用いて街を構築していきます。
建物のサイズを測って、ベース上での建物配置を決め、アスファルト部分には塗装&表面加工を施します。(→記事①)
建物はグリーンマックスの五階建て雑居ビルセットを1セットと同社三階建て雑居ビルセットを1セット使用。
更に、塗装する際には各ビルのコンセプトを明確に決め、コンセプトに合わせた壁面色に塗っていきます(→記事②)。
街には信号機・街路灯・道路標識・電柱・電線を取り付けて行きます。(→記事③・記事④)
ビル看板や標識等は、文字等の鮮明度を考えてドローイングソフトを利用し、
市販の薄いフィルムラベルに印刷(→記事⑤)。
記事を追っていただくと判るように、実は当初は電線関係は地下埋め込みになってる設定にして
面倒くさい電柱・電線関係は省略していたんですが、大陸方面からの「何故無いの?」というツッコミと
エヴァについて調べてる内に、実は信号機と電柱・電線は作品にとって重要な意味を持つことが判り、
急遽KATO製の出来の良い電柱セットを利用して街中に張り巡らせました。電柱間のみならず
各建物にも引き込み通線させてあります。電線はナイロンテグスと伸ばしランナーがメイン素材です。
自販機やダストボックス等の小物類は、使用した各種ストラクチャーキットのオマケとか
プラ材からの自作にて製作。人々が疎開もしくは避難してしまって、ついこないだまでの活気が消え
スッカリ静まりかえってしまってる街の風景という設定なので、人物は一切配置していません。
実は非常に良くできた1/150スケールのフィギュアセットが何種類もあって心動かされたんですが
エヴァのような巨大な代物が闊歩してる状況で人が居たら不自然かと。
あと、右足直下のみ路面にダメージ処理を追加しました。製作を知った友人知人から
何故か「路面ダメージは入れないの?」って聞かれるんですよ。で、庭で人が物投げるとき
何処に地面にどう負荷が掛かるか調べたら、付き出した足よりも後方の蹴り出しの方が負荷が高い様なので
(正確に言うと一番体重が乗るのは踏み出しの足の方なんだけど、蹴り出しの方は地面を捻り込むからそのダメージを入れた)
右足直下のみダメージ表現。モチーフにしたシーンでもアスファルトはノーダメージだし
別にダメージ無くてもイイと思ったんですが、結局誘惑に負けて盤面の土まで穿ってみました。
既にノンダメージで作った後の加工なので、ブラシエイドで周辺の路面塗装をデロデロにし
適当に剥がれた固まりをこねくって、ブラシエイドが揮んでからアクリル溶剤で溶かしたパステル、
最後に粉のパステルを生乾きの溶かしパステルの上に振りかけて表現してみました。
で、一番の難関は撮影で、我が家にはこれを上手く撮影できる広角レンズを有したカメラがありません。
撮り出してみて「これは広角が無いと厳しいね」と気が付いた。何とか色んなアングルから撮りまくって
使えそうな物をピックアップして片っ端から今回掲載してみました。
来月の展示会向けアイテムって事で、今回は出品作が少なくなる可能性があるらしく、
それ聞いて何とかソレまでには完成させたかった大物ですが、無事展示会までどころか
明日15日から月末の長期出張前にやっつけられてホッと一息です。出張から帰還後は、
ガヤルドポリスに戻ることにします。