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1/24 PORSCHE 911GT1 その13

2006年09月03日 | 模型
 暦も九月となりまして、流石に私の住む界隈も朝晩は涼しくなりました。

 暇なときは暑くてやってらんなくて、ちょっと涼しくなると仕事が忙しくなるという何とも悪循環な状況下ではありますが、
明後日から始まる出張連発多忙期間を前に、何とか内装の目処を付けておきたくて、
少し頑張ってみました。

 キットの内装パーツは至ってシンプル。配線の類は完全にオミットされていて、
他にもシートベルトはデカール処理ですし、車載カメラやコンピューターBOX等も悉く省かれていますので、
レースカーらしからぬスッキリした内装になっております。
と言うことは、モデラーとしては手の入れがいがあるというわけで・・・・

 資料と睨めっこしながら、再現するディテールとオミットするディテールとでっち上げるディテールとを検討します。
そして、省かれているものを再現するにはどんな素材でどう加工してパーツを復活させるかということを検討し、
キットパーツを仮組みしつつ、新造パーツの寸法を割り出していきます。
仮組み無しでガツガツ行くと、新造パーツが干渉して組み立てが巧くいかなくなってしまったり、
新造パーツの組み付け精度が下がって隙間が空いたり取り付けが歪んでしまったりするので採寸は重要です。

 


 今回新造したパーツは、以前にも製作途中を紹介したことがありますが、再度おさらいしてみますと
・車載カメラ
 (エバグリのプラパイプの簡易旋盤加工したもので本体とし、真鍮管とアクリル棒を簡易旋盤加工したモノをレンズとして組み合わせて製作)
・同ステー×2
 (エバグリ製L字アングルプラ材とプラ板を組み合わせて製作)
・コンピューターBOX大×1・中×1・小×3
 (プラ板やプラ角棒を切削加工し本体を製作、コネクターは真鍮管やプラストラクトの六角プラ棒を簡易旋盤加工したもの等を組み合わせて製作)
・シートベルトショルダー部固定金具
 (プラ版と洋白線の組み合わせ。正面・上面の見た目は無視して、製作容易性を優先し、サイドウィンドウから除いたときらしく見えるよう製作)
・シートベルト
 (ジャンクのモデラーズ製シートベルトの残骸を寄せ集めて1シート分製作)
・シフトレバー
 (ノブと根本部分(ケース含)はキットのパーツを使用。ケースからリアバルクヘッドに延びるジョイントバー部のみ洋白線と熱収縮チューブにて改修)
・各種配線
 (モデラーズ・さかつう製のプラグコード、焼き鈍した真鍮線やニクロム線等を組み合わせて製作)
となります。
 ルーフ近くの円筒形パーツや車載カメラ横のステー上に乗る補器、運転席側配線といったものは、
資料でも詳細が不明だったことや、完成時に全く見えなくなってしまうために作っても無駄ということで省きました。
 また、配線も資料通りに取り回したのでは線材の消費が激しくなるばかりなので、
見た目アクセント重視で省いたりデッチUPしております。
また、消化器も、実車はシルバータイプが使用されたり赤色タイプが使用されたりまちまちな上に、
キット(初販版)のインストでは塗装色指示も無かったので見た目アクセント重視で
赤色タイプをキットのパーツの小加工にて装着しております。



 キットパーツのバケットシートは穴が開いていない状態で成型されていますので、
非常に目立つサイドサポート右側の大穴、そしてショルダーベルトとウェストベルト用の通し穴を開口加工しました。
裏面にはモデラーズのケブラーデカールを貼っています。
 シートベルトはモデラーズの布シールを使用してますが、そのまま使用するのではなく、
組み上げ後にベルトの縁を赤く塗ってやる事。
これをしないとベルトの縁が白くなってて何となく印象悪いので・・・・。

 センターコンソールとドア内張はカーボン目がクッキリしてますので、センターコンソールはカーボン調塗装にて、
ドア内張はモデラーズのカーボンデカールにてそれぞれ処理してます。
コンピュータBOX大やシフトレバーケースなんかもカーボンなんですが、
こちらは目立たない目のカーボンですし、正直萎えちゃってる気分も手伝って(爆、
カーボンブラックを砂吹きしただけで済ませてます。

 配線類の這わせ方ですが、細切りマスキングテープで床や壁面にワイヤーを固定し、
その上から混合したてホヤホヤのエポキシ接着剤をワイヤーと床面・壁面の間に置いてやると時間と共に隙間に流れます。
一時置いてからはみ出し等を細い綿棒にエナメルシンナーを含ませたモノで拭き取って乾燥を待ちますと
しっかり固定することが出来ます。この際、エナメルシンナーを多量に使うとエポキシ接着剤の
硬化不良を招く恐れがあるので多少慣れが必要かもしれません。
 
 接着剤にエポキシを使用する都合上、どうしても時間がかかってしまいますが、
慌てて一気に作業すると失敗したり汚したりする元なので、チマチマと一カ所ずつ地道に作業しております。
だからといって綺麗に仕上がってるか否かは怪しいモノですがw,
あまり綺麗に仕上げすぎても生活感?みたいのが出てこないので、多少荒れてるくらいの方がいいんじゃないのかなと言い訳も用意してみました。

 

 画像では内装完了近しに見えて、実はまだダッシュもセンターコンソールもドア内張も撮影用にポン組しただけで接着するには至ってなかったりしますし(汗、
各種配線類の末端部も未処理だったりします。加えてこの先ドア周辺のゲージとフットパネル部分、
それにゼッケンプレートに白を吹く塗り分け処理がありますし、細かい部分のタッチアップやボタン・スイッチ類の色入れ等がありますが、
内装の全体像が漸く目に見えたということで、
私的にはホっとしてたりするんですよ、奥さん。

 ほっとしすぎてまた止まっちゃうと思われそうではありますが・・・・・。

 実際出張のお陰で止まるんですけどね(笑

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7 コメント

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Unknown (ワタナベ)
2006-09-04 09:06:46
まずは、乙!



いや、しかしこりゃすごいね。

依頼モノでもないのにここまでやっちゃう気力はどっから湧いてきてるんでつか?



完成の暁には実物を見てみたい。
返信する
Unknown (@河童)
2006-09-04 12:25:56
 湧いてないから遅れに遅れてる訳ですが(笑

 リアセクション露出部に手を入れた関係上、

見える場所には或る程度ディテールを追加しないと

バランスが悪くなるんですよね。でも、程ほどで

見栄えがするような方向での作業をしてますんで、

時間はかかってるけど労力はさほどではないです。

つーより

<依頼モノでもないのにここまでやっちゃう気力はどっから湧いてきてるんでつか?

ペキモ君の方に逆に聞きたいでつ(笑。あとkazuさん。あの気力の

湧き方は是非伝授していただきたい。
返信する
Unknown (エル)
2006-09-04 23:23:11
<依頼モノでもないのにここまでやっちゃう気力はどっから湧いてきてるんでつか?



私も聞きたい・・・・



よく出来すぎていて、非常にさっぱりして見えますの。



それも実は凄いことですな。
返信する
Unknown (@河童)
2006-09-05 01:09:04
いやぁ、ややこしいとこは極力サボってますんで

サッパリ見えるのは気のせいではなかったり~。



 ホントは一気に進めたいんですけど、なかなか

本職と愛娘が好きにさせてくれませんのですよ。



 ちなみにこのキット、今頃気がついたんですが、

異様なまでに塗り分けが多いです。パーツの一体化が

進んでくると必然的に塗り分けが増えちゃいますよねぇ・・・。

思った以上に面倒くさいキットです。或る意味エルさん向きかと思いますwww
返信する
Unknown (kazu07222000)
2006-09-05 12:36:09
利やセクションに続きインテリアも手が込んでますね。私も一度くらい凝っては見たいですが、手先と気力が反比例してしまいます。

本当凄い出来ばえ。ボディかぶせるのがもったいないです。

私の気力の源ですか??

ん~なんだろ?製作している実車が好き!こんな仕様の実車に乗りたい!最大ポイントは、早く組み立てて完成品をフムフム眺めたい!ですかね(笑
返信する
Unknown (ワタナベ)
2006-09-05 14:38:50
わしの気力の源泉でつか?





んー、「他に娯楽がない」。





だって、テレビとかつまらん(言葉の問題もすこしあるけど、日本みたいなバカ番組とかない)し、飲み屋なんか金かかるし、そんなこんなで。
返信する
Unknown (@河童)
2006-09-07 23:17:34
ノート持って出張行ったのに、宿泊先にLANが無かったorz



亀レスすまんす。



>kazuさん

 今回のは、無駄に時間かかってるだけで、実際の手間はかかんないですよ。思うんですけど、kazuさんもAFV系を嗜んでおられるので

やってみると意外な程填る気がします。

 こういうのって技法よりも資料次第だったり

するんですけどねぇ。



>ワタナベさん

 日本は逆にバカ番組ばっかりで、もはや衛星放送しか

見なくなってしまいましたよ(笑

 でも、楽しみ一本化は精神衛生上も良いかも知れませんね。
返信する

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