がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/24 Murcielago Roadster (3)

2006年12月21日 | 模型


 やっと復活して他の二台に追いついたムルシロドスタです。
16日には既に二号機のキットが届いていたんですが、
猛烈に仕事が忙しくて手が着かず、19日になって漸く開封。
一号機でやった手直しの内、リアフェンダーの加工はヤメにしたものの、
他の部分はほぼ同じ作業を施しました。

 
 追加作業として理由はわからないのですが、
リアのエンジンフードやエアダクトパネルのチリが全然合わなかったため、
全てボディーに接着してパネルの継ぎ目を埋めてしまい、
表面を均してからスジ彫り彫り直しにて対処してます。よってエンジンフードは閉固定です。
でもメッシュが入るため、フレーム付けたり塗装したりってのが省ける訳じゃないんですけどね。

 また、フロントウインカーは、設計時にメーカーが失念していたのかw、
デカールを貼るか透明パーツを貼り付けるかの二者択一になっとりまして、
ボディー側はノッペラボウになってます。実際は半分埋め込まれていますので、
キットの透明パーツから型紙を起こし、貼り付ける場所に型紙で罫描きを入れて、
パーツを埋め込めるように掘削してます。
それからドア下のインテークの形状や継ぎ目消しも前回と少し替えてます。
開口してメッシュ埋めるのは同じ。

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 さて、ボディー塗装です。
一号機は此処で落下事故により昇天いたしましたので或る意味鬼門です。
今回の持ち手は、キットのネジ止め構造を逆手にとって、1mmプラ板に2.5mmのネジ穴を五箇所、
ボディー裏のネジ穴と符合するように開けましてネジ止め固定。
このプラ板に小瓶を両面テープで貼り付けて持ち手としました。最初からこうしてりゃぁ・・・・。

 塗装色は、前々から一度塗ってみたかった”GreenScandal”ことライトグリーンパールを選択。
といっても、純正の実色がどんなのかも判らないし、知り合いの板金屋に聞いても
「年末でクソ忙しいときに何言ってんの」
とバオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノンでもカマされそうな感じで、全く相手にされなかったので、自分流で適当なものを創作してみました。


先ずは下塗り色。
 今回はフィニッシャーズのファンデーションホワイトにイエローグリーンとピュアグリーンを混ぜて
彩度も明度も高めのパステルライムグリーンを作り、これを下地としました。
実は、上塗り色を殆ど調色してしまってからベース色を作っています。
これは、この下塗り色に発色用の意味と同時に透過褪色時の保険的意味も含めたかったからです。
ベースがファンデ白なので見た目に反して隠蔽力は抜群です。
フィニッシャーズのファンデーションシリーズですが、意外と塗料が重いので、
濃度も圧も上げて口径の大きい(0.4~5mm)ブラシで一気に仕上げた方が、
薄く重ねるよりも綺麗に発色するようですね。その分厚塗りに要注意。
 実は画像は一号機に塗ったときのモノです。二号機の下塗り画像は、
急ぐ余り取り損ねましたんですよ奥さん。で、一号機の時にに作った色が残ってるはずもなく、
再度作り直したのであります。一号機よりも白が多めに入って、
もう少し明るい色になってます。


 次にボディー色。
 この車を作ると決めたとき、とにかくこの頭の悪そうな緑色を塗ってみたくて始めたようなもの。
実は最初、ペキモのワタナベさんから
「タミヤの缶スプレーはガス抜きだか溶剤既発だかさせてから塗ると、乾燥もそれほど遅くないし喰いも良くなるってよ」
ってな話を聞いたことがあったんで、ホントかよって感じで、死んだ婆ちゃんとの
「タミヤの缶ペは使わない」約束を敢えて破って「キャンディーライムグリーン」なる色を購入。

早速ガス抜きカマしてみたんですが、異様にパール(メタリック?)粒子が多いっすねコレ。
色相もかなり黄色寄りですし、ちょっとイメージと違うなぁって感じだったので使用を断念。
死んだ婆さんの加護でしょうか?で、結局調色で作ることにしました。

 調色は、毎度の事ながらペーパーパレット上で少量の塗料をあれこれ混色試しながら良い物を探していき、
良い物が見つかったらパレット上での混ぜ具合を参考に最終的には瓶の中で調色って手法です。


 どう考えても蛍光染料を3000万円の高級車には用いるこたぁないでしょうから、
実車はソリッドカラーのコンピューター調色+パールコートなんだろうけど、
簡単に彩度が上がるので心おきなくクレオスの蛍光グリーンをベースにすることに安易に決定。
色相を若干黄色方向にシフトするために蛍光イエローを混ぜてみたけど
何故か混ざり具合が悪かったし色相も変になるので×。
クレオス・フィニッシャーズガイアノーツの3メーカーの塗料をあれこれ試したりの紆余曲折を経て、
フィニッシャーズのイエローグリーンが非常に良い感じに思えたのでこれを混ぜることに決定。
更に斑予防のピュアホワイトとソフナー&バインダー代わりのスーパークリアーを混ぜまして、
最後にガイアノーツのグリーンとイエローを使って微調整して、漸く好みの色が出来ました。
 比率は
 [蛍光グリーン(クレオス)10:イエローグリーン(フィニッシャーズ)5:グリーン(ガイアノーツ純色)1±α
:スーパークリアー(クレオス)2:ピュアホワイト(フィニッシャーズ)1+イエロー(ガイアノーツ純色)適量]

 この後パール粉を混ぜるので気持――ち暗めに調色してます。ちなみに、今回は自分の好み優先で作りましたが、
実車の色に近づけたいなら、イエローグリーンと蛍光グリーンの立場を逆転させて、イエローを少し多めに混ぜつつ、
ホワイトかイエロー系のパールをクリアーに混ぜてオーバーコートしてやると、
少なくとも雑誌の写真なんかで見かける感じに近くなります。
今回は彩度の高い色であるため、ちょっとした混色で色味が大きく変わるので、
調色にデレェ時間が掛かりました。通常の三倍どころじゃなかったですが、
最終的な追い込みのところでガイアの純色が大活躍。
ほんとこないだも言ったけどレギュラーで売れよ!

 次はパール粉。
一口にパール粉とかメタリック粉とか言ってもモノは様々有りまして、
目下色々試して実験中(↓実験君2号)

なのですが、私が所有してるものとしては
フカヤパール粉末、WAVEのパール粉末、
ビスマスパール・HGパール・FGパール(以上三種は神戸スキヤキ)、イリオジンのTi100(MERCK)
といったもの。マイカ系・アルミ系・チタン系・ビスマスと様々な粉が有るわけですが、
フカヤとWAVE以外はごく最近入手したので、まだ試したことがないので、
目下マジョーラやプラズマティック等の偏光系パール含め実験君2号で色々実験中です。
 どうでもいい話ですが、関西圏に在住のモデラーさんは、
京都の仏壇や調度品用の金箔を扱ってる専門店とかご存じでしょうか?
京都ならではのお店でありますが、そういう金箔屋にはもの凄い種類のパール粉が有るんすよ。
イリオジンなんかもその手の店で手に入るモノでして、
色見させてくれたりもするので探検してみると面白いかと思います。
ちなみに実験君はアオシマ製キットの登場によって存在意義が
タイヤとホイール以外には無くなってしまったフジミのS15です。

 ってな訳で、いつものように大して役に立たない講釈はともかく、
特性が概ね判ってるWAVEのパールを今回は使用。
最初ベースカラーが緑系なのでパールも「ホワイト/グリーン」使ったら、
ベースの彩度が高いために相性が悪かったので「ホワイト/イエロー」に変更しました。
塗り方は混ぜるかオーバーコートするか検証したところ、確かに実車画像に近い感じにはなるんですが、
色がくすむというかビビッド感が邪魔されると言うか、ともかくも今回は混ぜて使うことに決定。
パール系の調色には、デスクスタンドの蛍光灯を昼間色にして粒子を反射させながら行うのがコツといえばコツ。
でないと、粒子の具合や発色度合いが全然判らなくなります。


 さて、出来たは良いのですが、クレオスの特殊な染料を使用した蛍光グリーンとパール粉のお陰で、
思いの外”吹くのに重たい色”になりました。薄めりゃ良いじゃねぇかって話ですが、
パールを混ぜたのがネックでして、薄めるとパーツ定着時に粒子斑が出やすくなるんですよね。
かといって圧上げて塗ると粒子が立っちゃうし、濃度と圧の調整にもちょっと手こずってしまったっす。
 上の画像はクリアー吹く前の状態。蛍光グリーンとパール粉の影響で、艶消しに近いセミグロス状態。
少しクリアー吹いてから中研ぎ入れないと柚肌が酷くなるはずなので、どこまでも面倒くさい色です。
 ここまではリアバンパーも仮固定した状態で塗装してます。リアバンパー固定用のビスで、
持ち手用のプラ板をスペーサー代わりにして、本来の状態より1mm程ずれた状態に固定して塗装。
この手の色は、別々に塗ると色味が違ってしまうのでこうしてます。



 
塗る→乾燥→クリアー薄吹き→乾燥→クリアー→乾燥→中研ぎ→塗り分け(黒部分)→デカール&乾燥→クリアー薄吹き→乾燥→本吹き→乾燥→仕上げ吹き

と、これまた蛍光色を用心して小心者らしく長たらしい工程で漸く終了。
画像撮ってみたけど、パールが巧く写りません。
白やイエローに粉混ぜた様に効果が消えたとかではなくて、
ちゃんと肉眼ではお上品にキラキラしてるんですけどねぇ。

 あと、フロントウィンドウにはAピラーとルーフ前端が一体でモールドされてるので、
ここにもピュアブラック吹いてクリアーカマしてます。

漸くですが、これでホントに他の二台に追いつくことが出来ました。
シャーシセクションは少しずつ進めていましたが、これで本格的にシャーシ作りに入れます。
先のエントリーで書いた展示会の締め切りは1/5。果たして三台とも間に合うのか否か!?。

※2006/12/23 加筆修正

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (剣蔵)
2006-12-23 00:02:43
>とにかくこの頭の悪そうな緑色~
ってこれめちゃくちゃかっこいじゃないっすか!
全然正統派じゃないっすか!
ってそんなセンスの私って痛い人でしょうか?w
これがフェラーリなら変態的だと思いますが
ランボルギーニなら全然OKですよ!

自分のムルシは全然進んでません・・・。
年内完成はどうもむりぽ。
返信する
Unknown (FDM)
2006-12-23 02:28:53
なかなか見ないグリーンですね~。
この色を純正で出してしまうランボ、やっぱり好きです(^^;

F1見てた頃、「モデナ・ランボ」「リジェ・ランボ」「ミナルディ・ランボ」「ヴェンチュリ・ランボ」「マクラーレン・ランボ」と渡り歩いているところもマニア心をくすぐるんですよね~。
話しそれちゃいましたが。
返信する
Unknown (@河童)
2006-12-23 02:45:30
>剣蔵さん
 おお!感性が合いますな(笑
別に純正実車仕様に拘らずとも、
好きに塗っちゃえばいいじゃないかと
調色中に気がついてしまい、勢いのまま
蛍光グリーンを過剰に入れてみましたW
レースカーと違い、塗装で好きに楽しめるのが
市販仕様車のキットの魅力でもある訳で。

 情報として、サイドの[LP620]のプレートのデカールは
上下幅を文字ギリギリまでカットしないと収まりませぬ。
フロントバンパーは、ネジ止めよりも先ずボンネットとの
接合部を接着し、次にネジ止めして最後にサイドのチリ合わせをし、
マスキングテープで仮止めして(上下接合部の隙間漏れ注意)から裏から
黒瞬着を充填+促進剤とかやんないと左右共チリが合わなかったです。
まぁロドスタの話なので箱は大丈夫かも知れませんが一応上げときます。

>FDMさん
 これ、純正色よりも多分、いや全然派手なはずですw
純正はもう少し彩度低めで明度は高め、尚かつパールもオーバーコートの3コートなのです。
それ以前に、派手なグリーンがミウラやらカウンタックの頃から
採用されていた事実の方が奇なりw。
確かにフェラーリには似合わない色ですね。
<モデナランボ・リジェランボ・・・・
 ランボって言うよりマンボですな、もう。
返信する
Unknown (エル)
2006-12-23 16:10:01
えっ、マスク3が公開されるのzzz
こいつにマスクかぶせると暴れ牛になるとか・・・爆
返信する
Unknown (@河童)
2006-12-24 01:03:48
そういやマスクの色みたいですな。

ランボって変わった設定色多いですが、偏光系オレンジとか
このグリーンメタとか紫メタとか、3000万払ってそういう色を選んじゃう人が
既にナチュラルに脳みそ暴れ牛な気もしますw。
返信する
Unknown (ワタナベ)
2006-12-24 02:49:25
コメント書く暇なくてすんま屁。

書こうにも頭が働かなくて、気の利いたことが書けないだよ。

そもそも自分のブログの記事もかなり手抜きになってるくらいだし・・・。
返信する
Unknown (@河童)
2006-12-24 21:11:01
いや、別に無理してコメント入れんでも(笑

確かムルシエラゴ自体、それほど興味は無いって
仰ってた気がするし。

私も出張で明日まで手が出せずブログもダラダラやっとります。
仕事中にエントリーの文章打ったりしてるので、無駄に文字だけは多いですけどw
返信する
Unknown (わか)
2006-12-24 23:01:56
うっ、まぶしい!
すごいきれいな色ですねぇ。
いいよ、いい!
スポーツカーはこのぐらい派手でなきゃね。
でも、下塗りは量産型ザクみたい。
マスク。。。ワロタ。
返信する
Unknown (@河童)
2006-12-25 17:43:23
色々実験してるんですが、訳わかんない色を塗る気になれる車種って
意外と少ないんですよね。国産車なら色々試せるんだけど。
ランボやTVRって何でもありな気もするんですが、意外とキットは少ないのですな。

 ところで、1/350の宇宙戦艦ヤマト、わかさんは
どうされます?買うんじゃないかなー?って予想してるんですが。
私は猛烈に悩み中です。
返信する
Unknown (わか)
2006-12-25 19:00:06
例のヤマトですよね。
拡散的に悩み中です。
タキオン粒子出力上昇中です。
返信する

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