思いがけず、何かを上に羽織りたくなるような涼しい日が、ここ一両日続いています。
家事が一段落ついた今の私は、熱いコーヒーでもすすりたい気分です。
昨日の予定では、今日も入院した夫のもとに出かけるつもりでしたが・・・
夫に言われました。
「再三来る必要は、まったくない」
私が、「でも~」って小さな声で、聞き返すと、また同じ返事。
「来る必要はない」でした。
夫の性格から、この言葉に特別深い意味はなく、ストレートに思ったことを告げただけと、受け止めざるをえませんが・・・
もし一言、おまえも体調が良くないのだから無理するな、と言ってくれたなら、私の心はどんなにかほのぼのとし、元気づけられたことでしょう。
奥様方そう思いませんか?ほかのご主人様は、当然その位の優しさはおありでは・・・
でも私は、特別気分を害したわけでもありません。
結婚して40数年、全く同じ態度の人ですから。
優しい言葉などかけてもらったことはほとんどないけれど・・・
私が余りに納得がいかず食い下がってしつこく反論しない限り、結婚以来40数年、私に、腹を立てたことも、文句を言ったことも一度もない旦那様です。
弱音や、愚痴も絶対吐かない人。
頭の良さもは、並みではありません。
ある意味、尊敬できる人ではあるけれど、私の心の寂しさがぬぐい切れなかったのも事実。
夫のような性格の人なら、私はもっと自由奔放に生きられたのだけれど、家好き、出無精な私は、それを享受することなく、この歳になってしまいました。
何だか、ちょっと残念です。(笑)
周りの方にお聞きすると、私の世代の男性には、夫のようなタイプの方が多いと言われますが・・・
恐ろしく寛容なところは、一昔前の男性とは異なるかもしれません。
そして、娘二人、私の気持ちは十分理解していながら、たとえ私が頼んでも、パパに意見を言ったり逆らったりなどは絶対できないようです。
夫も、娘に語りかけるときは、私の時と、まるで声が違うんです。それはそれは優しい声。
優しくて賢い娘達は、自分の大学の後輩生でもあり、、夫にはさぞ申し分なく映るのでしょう。
私一人、鈍才を放つ妻です。鷹を産んだ、まさに鳶に過ぎません。(笑)
半ば冗談とも本気ともつかない口調で、「差別がはなはだしいわね~」と、私は、よく夫に言います。
前置きが大変長くなりましたが、そんな訳で、私は、今日病院に出かけるのは中止にしました。
夫はいつもと全く変わりなく元気に入院したことですから。
再々来なくていい、の言葉に甘えることにしました。
その代わりに、私は午後から、先日余りに辛くて、近所の医院で受けた検査の結果を伺いに行ってきます。
ついでに眼科にも。目の調子も良くありません。
何だか鏡に映る自分の顔が、以前より5~6歳老けて見え、ちょっと悲しい・・・
息苦しいと、人間って、穏やかな顔はではいられませんものね~
恐らく日々、しかめっ面をしているに違いありません。
早く治らないと、美容上も、取り返しのつかないことになってしまいそう~あぁ~怖い!(笑)
明日は、はるばる遠くまでエコーの検査に。10時半開始です。
朝から食事も水も禁止。
こんな体調でも、食欲だけは旺盛でしたから、数時間でもそんな禁欲生活が、私に忍べるかしら???
明日は次女家族が、夫の見舞いに出かけてくれます。
長女家族は、いま旅行中ですが、夫の手術には間に合うので、一安心しました。
家族全員で、夫の手術の無事を祈って、去年と同じように待つことになるでしょう。
頑張ってね、あなた!そのくらいしか、かける言葉が見つかりませんが・・・・・・
気力の充実さ、心の強靭さ、冷静さなど、夫に勝る人はいない程ですから、絶対大丈夫と、私は夫を信じています。
前夜慌てて準備した入院用品の一部 いつもと全く変わらない態度で、病院へ到着。
夫の背中へ、私の祈るようなまなざし・・・
病室から見える風景。四人部屋で差額ベッド代を取られる 数年前、建て替えられ、瀟洒な雰囲気は、まるでホテルのよう
ところでしたが、工事現場側のため、それがなし。大助かり
です。
病院のエスカレーター 二階に外科の診察室があります。
今日もご訪問有難うございました。