昨日は、夫が第六回目の抗がん剤治療を終え、我が家に戻ってきました。
昨日の記事で、朝早いお出かけと言いましたが、それは旦那さまのお迎えでした。
入院中は、1~2日置きに夫のもとに出かけていますし、戻れば、三度の食事と介護で、どちらも我が身の忙しさには変わりありません。
それなのに、ブログまで綴っている私。
1日置きでもアップアップしているのに、今日は何と連日投稿です。
今の私には、稀な事。
涙ぐましい努力を称え、応援のポチを、一層宜しくお願いします、なぁ~んてと申し上げたいところですが、昨日の記事で、ばれてしまっていますね。
ほとんど書き上げ、後は手直しのみ、なんて余分な事をしゃべってしまいましたから。(笑)
では昨日の記事の続きを書きます。
けれど、打って変わり、違う話題と言いましたように、続編という訳ではありません。。
理化学研究所の笹井芳樹氏の自殺は、本当に悲しい出来事でした。
今更、「世界の科学界にとってかけがえのない人を失った」と言っても、始まりません。
STAP細胞が発表された時には絶賛し、小保方氏とともに、さんざん持ちあげ、悪いニュースがでた突端、こき下ろす。
メディアを始めとする、世間の冷たい風当たりが、彼を死の淵に追い込み、このような悲しい結末になったのでしょうか。
このニュースをネットサイトで始めて目にした時、他人事とは思えず、大変なショックを受けました。
身内に学者がいて、研究分野こそ違え、婿にとっては、とても身近な人に思えたからです。
恐らく、次女家族と似たご家庭で、落ち着いた穏やかな生活を営みながら、研究に没頭されておられた事でしょう。
何故、日本屈指の天才的科学者である笹井氏に、小保方氏の研究のずさんさが見抜けなかったのか、不思議でならない私ですが。
但し、私はこの報道記事に詳しく目を通したわけでは、全くありません。
その辺りの事はすでに、解説されているのかもしれませんが。
婿に尋ねてみるのが、一番手っ取り早く正確な情報が入手できるでしょうから、いつか真剣に、いろいろ質問してみようと思っています。
私はこの件について、生々しい報道が読みたくなり、生まれて初めて、夕刊紙なるものを病院の売店で買い求めました。
そこに、次のような記事が載っていました。
会見に出席した笹井氏の胸に理研のバッチが光っていた。それを問われた笹井氏は「幹部の一人として正式ないで立ちでお詫びをしたかった」と説明していた。矢幡氏は、その言動に「理研の一員」であることの強烈なプライドを感じたという。理研の幹部でいることが彼のアイデンティティーの大きな部分を占めていたはずだ。論文問題があったとしても、科学者として再生できるぐらいの業績を上げている。ひと騒動収まれば、ほかの研究機関や大学での復職の道もあったはずだ。ただ、彼は、そうやって生きていくことにを良しとしなかった事になる
この文章を目にし、私が思ったことは、エリートコースを辿ってきた人の脆さです。
変なプライドが、人生の選択の道を誤らせるのかもしれませんね~
そう思うと、なんだかとても切ない気持になりました。
つまらないプライドなどかなぐり捨てて、自分の才能を信じ、信念を貫き通して、日本の再生医療のために頑張り通してほしかった、と。
残念でなりません。
大変な極論で笑われてしまいそうですが、私は小保方春子氏とダブる方がいます。
かって、経済界に華々しくデビューした堀江孝文氏です。
彼の事を、さんざん世間が非難していた頃、私は婿に言いました。
「とても優しい目をした人じゃない。
この人が悪人とは思えないわ。
良かれと思って会社を大きくするために必死で頑張ってきただけの人じゃない。
けれど成果主義に走る余り夢中になり過ぎて、自分でも気が付かない内に、人の道を外してしまっていた。
そんな気がするの」
と言ったものでした。
刑を終えて出所した今の彼は、良識のある普通の人に見えますね~
彼女も、業界の全く違う学者の世界の人ですが、同様ではなかったかでしょうか?
夢中で研究している内に、知識の整理がままならなくなり混沌としてしまい、科学者の研究マナーを逸脱してしまった。
そんな気がするのですけれどね~
物理学者の次女婿のHさんは、
「科学者として許される行為ではない。
非難されて当然」
と言い、もっともっと厳しい見方をしていましたけれど。
私には、人を騙す行為と承知で、悪意でもって行った、とはどうしても思えません。
この二名の方達に共通して言えることは、才能も豊かで、とても純粋な物を持ち合わせながら、、まだ若いがゆえの未熟さが前面に出てしまい、人を欺く結果になってしまった、と。
そのように感じているのですが、凄い反論が聞こえてくるようで、なんだか胸がドキドキ・・・・・・
私の論に、自信があるわけでは全くありません。
考えが甘い、甘い、と言われるでしょう。
その通りかもしれません。
でも、このような印象を私が受けているのも事実です。
笹井氏が、亡くなる前まで、小保方さんの研究成果を、たとえ一部でも認め、応援されているのを知って、私は救われる思いがしました。
笹井氏は、STAP細胞と心中した、と記述された文章を目にしましたが、なんだか私にはよく分かる気がします。
彼は、STAP細胞への信念を曲げることなく、その思いと心中されたようにも。
無論彼のプライドと責任感が、生きることを良しとしなかった面もあるでしょうが
何よりもお辛かったのは、世間の冷たい目にさらされ、その騒々しさで、研究生活を続けるための静かな環境が奪い去られてしまったこと。
研究者としてのその絶望感は、凡人の私には計り知れないものがおありだったでしょう。
その影響で、精神が次第に病み、追い込まれていかれたのでは、と私は想像しています。
このような感想が、私の気持ちの一番落ち着き処です。
そのような思いを噛みしめていた時、理研がホームページに下記のようなコメントを載せられました。
「関係者の精神的負担に伴う不測の事態を防がねばならない。静寂な環境を与えていただくことを切にお願いする」と。
静寂で穏やかな環境は、研究者には何よりも重要で、不可欠な条件でしょう。
Mちゃんも、旦那さまが、研究に没頭できる環境づくりに心掛けて下さいね。
私がHさんに、
「子供たちが騒々しくて、勉強の妨害にならないの」
と心配して尋ねたところ、
「大丈夫です。研究に取り組む時間は、早朝か、研究所にいる時ですから」
と、いつか話してくれました。
結婚以来喧嘩を一度もしたことがない仲良し夫婦のようだから、その環境には、彼は恵まれているのかもしれませんね。
笹井氏の不幸な出来事に接し、あなた達家族の穏やかな暮しと、Sさんの研究生活に於ける、環境の静寂さを、一層祈る気持ちになりました。
私はテレビはほとんど観ません。
ニュース報道も、新聞のみですが、その新聞もたまってしまって、時事から取り残され気味。
ですから、今日の意見も、ほとんど私の独断と偏見に過ぎません。
どうか一笑に付して下さいませ。
ご覧下さいまして有難うございました。
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