もし、夫のYさんが生きていたら、今の暗いご時世にどんな感想を抱いたでしょうか?
五月晴れの空を仰ぎながら、夫に想いを馳せ、声を掛けてみたくなることがあります。
きっと何かユニークな感想を述べたことでしょう。
普段は無口な人でしたけれど。
若夫婦も一緒に夕食を共にする団欒となると、嬉しいのか、急に饒舌になったりも時々しました。
その話はなかなか味わい深くて、長女のお婿さんは、「お父さんの話は面白い」と言ったりしたものです。
今も主人の話題になると、家族みんなが、敬愛の情でもって、父を懐かしむ。
そんな雰囲気が、その場に漂います。
生前中も、娘たちは父に逆らったことは一度もなく、尊敬の気持ちでいつも接しているようでしたから。
亡くなってからも、その思いに変わりはないのでしょう。
モッコウバラ
でも良かった。
今、闘病生活を送り、入退院を繰り返していたなら、どうだったでしょう。
付き添いの私も心身が擦り切れるような思いをしなければならなかったかもしれません。
入院先の病院は、日赤、東大病院、関東労災、といずれも国立系。
この様な病院は、民間よりコロナの感染者を多く受け入れ、非常事態の状況でしょうから。
いずれの病院も、我が家から一時間以上かかる遠距離。
私は往復にその時間かけ、ほとんど毎日、電車で通い詰めていました。
今のような厳しい状況下では、入院患者さんのご家族はどうされているのでしょうか。
ご苦労が偲ばれます。
院内感染と言う言葉は、コロナ禍の今、だれでも周知でしょう。
夫も院内感染が原因で、二度目の手術ができず、早く命を落とすことに。
母も院内感染で長期の入院を強いられました。
母の付き添いの時は、私も妹も防護服を着用したものです。
ですから、院内感染と聞くと、私には辛い思い出しかなく・・・。
今もその患者さんたちとご家族への同情を禁じ得ません。
身内の感染を知った時、私は医療従事者の手からの感染以外考えられず、複雑な気持ちなったものでしたが・・・。
コロナウイルスの想像を絶する感染力は、ただ事ではありませんから。
今は、医療施設に居られるすべての方々のご苦労を察するのみです。
病院のみならず、介護施設もこの点が厳しいようですね。
国がこのような施設の検査は、特に早めに徹底し、亡くなる方の減少に努めていただきたいものと、
私は強く願っています。
他国より感染対策が遅れていた我が国。
PCR検査が多く出来ないのも、いろいろな事情があるようで、私なりに理解しているつもりです。
むやみに増やせば、医療崩壊を引き起こし、もっと悲惨なことになるでしょう。
しかし、次第に病床数、その他の設備も整い始め、検査数も徐々に増やしつつあるようですが。
私が一番強く願っているのは、亡くなる方を如何に少なくするか。
「人の命は地球より重い」と言った首相が過去にいましたね。
私もそう思います。
助かる命が医療崩壊で助けられない、と言った辛い状況になることだけは避けてほしい。
そのために、今の日本の医療事情では、PCR検査を抑えざるを得ないのかもしれません。
行政機関の苦しい胸の内が、わたしには察せられてきます。
ですから、日本の医療事情に合った日本流の対応で、死者を出さないように、これまで通り、精一杯頑張っていただきたい、と。
政府への批判が圧倒的に多いようですが・・・。
私は今のところ、日本はよく頑張っていると思うのですよ。
ですから応援こそすれ、批判する気にはなれなくて・・・。
祈るような気持ちで推移を見守っています。
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ご訪問と温かな応援、 本当にありがとうございました.