テレワーク。
在宅勤務。
この仕事形態が一気に暮らしに取り込まれるようになり、一月以上が経つでしょうか。
今後、働き方の形態が変わる契機になるかもしれない、と言った記事をよく目にします。
でもこれが良い働き方なのか、疑問を抱きたくなるようなことがありました。
先日の夜、長女に電話した時のことです。
「今日は途中から頭痛がしてとても辛かった」と言うのです。
今の世の中、体調が良くないと言われると、すぐコロナ感染を疑い心配してしまいますよね。
私も一瞬ドキリ。
「大丈夫なの?」と尋ね、何だかとても不安になりましたが。
頭痛の原因を聞き、安心しました。
「パソコンでの会議はとても疲れるの」と言うMちゃん。
在宅勤務の苦労が察せられた私です。
大学卒業と同時に、大手企業に入社。
男性と変わらない総合職の立場で働き始めた娘たち。
私は、初めの頃、それをとても複雑な思いで受け止めたものでした。
今は女性も働くのが当然で、政府もそれを推進しています。
ですから娘たちの人生の選択は間違っていなかったのでしょう。
私は専業主婦の暮らしに全く疑問を感じていなかったので、娘達にも同じ道を歩んでほしいと願っていた時期がありました。
長女が高校生になる頃まではです。
世の中の雰囲気が次第に変わってゆき、男女雇用機会均等法が成立したのも、その頃ではなかったかと。
ですから長女は、その先頭の一陣として、就職したと言ってもいいのかもしれません。
今はもう当たり前の制度となりましたが。
いつ頃からでしたか。
在宅ワークと言う言葉を、私もメデイアで耳にしたり目にしたりするように。
娘たちの、家事と子育てをしながら通勤をする苦労を思い、その仕事の形態が一気に進めばいいのに。
そうすれば、娘たちも仕事が随分楽になるのに。
そう思い続けてきた私です。
ところが、一時的とはいえコロナ禍の下で、それが実現することに。
娘たちは、その勤務形態にどんな感想を抱いているのかまだ詳しく聞いたことはありませんが。
次女も、パソコンから離れられないので結構疲れると話しています。
通勤は大変だけれど・・・。
二人とも働く本社の建物は、とても快適なビル。
却って場所が変わった方が、気分転換にもなり、暮らしのメリハリができ、仕事の能率も上がるのかもしれない。
娘たちの話を聞くうちに、在宅勤務の印象が幾分変わってきた私です。
それにしても会社って、会議が多いところですね。
私も日中は電話をかけないようにしていますが、たまに電話をかけても留守電。
その理由は会議中がほとんどです。
長女の話では、国の方針がくるくる変わるから、その度に今後の経営方針を練り直さなくてはならないからものすごく忙しいとのこと。
在宅勤務なのに、ものすごく忙しいとは。
チョッとびっくりの私ですが。
感染リスクがないだけで、本当に有難いことだと思っています。
子供たちも両親も、今は皆大変。
でも、働ける人達はまだ幸せ。
職を失ったり収入が途絶え途方に暮れている人たちの、苦労を思わないではいられません。
暢気に構えていられるのは年金暮らしのおじいちゃんおばあちゃんだけかもしれませんね。
死亡リスクは一番高い私達ですが。
何だか申し訳なくて、肩身が狭いこの頃です。
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