土曜日の午後は、舞台を観に、三軒茶屋へ
シアタートラムという劇場は客席数200席の小さな劇場だけれど、
後ろの方からでも、演じている人たちの表情までよく見えて、私は好き
前の席との段差も結構あるので、前の人の頭も気にならない。
今回、お付き合いいただいたのは、大学の友人
前回彼女と観たのは、4月の「今ひとたびの修羅」という、堤真一さん主演の舞台。
ここ数年、3~4か月に一度はお付き合いいただいている。
お住まいがちょっと遠方なので、彼女と舞台を観るのは土、日の昼間。
少し早めに待ち合わせて、一緒にランチをいただくのが恒例となっている
今回の開演は14時なので、11時半に待ち合わせて、ゆっくりとランチ
場所は、前回伊勢正三さんと押尾コータローさんのコンサートの時にも友人とランチした、
キャロットタワー22階のレストラン。
この日は曇りとは言え、視界は良好
東京の街がきれいに見える
劇場はこのビルの1階にあるので開演ギリギリまでコーヒーを飲みながらおしゃべり
今回の「父よ!」という舞台は、4人兄弟のお話。
すでに定年した長男を演じるのは花王おさむさん。
ちょっと経営が苦しい小さな会社を経営している次男が べんがるさん。
エリートで鼻持ちならない3男が 平田満さん。
40歳を過ぎても定職につかず、俳優を目指している末っ子に 徳井優さん。
民生委員を始め、回想シーンで出てくる女性たち全員を演じるのが、井上加奈子さん。
長男の呼びかけで集まった4人兄弟。
母親が病気で亡くなり、一人残された父の面倒をだれがみるか、の話し合いが始まる。
茶の間って感じの部屋でテーブルを囲み、お茶を飲み・・・
ちょっとしたなんでもないセリフが妙にリアル
隣の家をのぞいてるみたいな感覚に陥る
それぞれが、建前で話をして、いろんな言い訳やありきたりな理由で
なんとか父親を自分以外の誰かに押し付けようと必死になるさまが、痛々しい。
でも、なんだか明日は我が身って感じでリアリティありすぎ
途中、ちょっとしたアクシデントから、父親の様子を見てくれている民生委員の女性が飛び込んできて、
父親の知らなかった一面が垣間見える。
舞台がパッと暗転し、部屋の様子はそのままで、一人一人がクローズアップされて回想シーンとなるが、
その相手の女性が全て、井上さん。
声のトーンや話し方を微妙に変えて、
母親になったり、義理の妹になったり、バイト先の奥さんになったり、浮気相手になったり・・・
1回目は一瞬なんだかわからなかったけれど、そのあとは何の不自然さもなく、すっと回想シーンに入っていく。
すばらしい
兄弟の前では順風満帆を装っているがそれぞれがのっぴきならない事情を抱えていて、
ひそかに父に頼っていたり、力づけられていたり・・・
親子とか兄弟ってこんな風につながっているんだな、と最後にはとても暖かい気持ちになった。
作、演出は、田村孝裕さん。
昨年、個人的にかなり感動した「ええからかげん」という舞台の作・演出の方。
なので、とても楽しみにしていたのだけれど、地味ながらとても深い舞台だったと思う
それにしても、年老いてきた親との関係をどうしていくか、というのは他人ごとではない。
近い将来確実に考えなければいけない問題だ。
親どころか自分の老後の生活だっておぼつかない
考えると暗い気持ちになるので、とりあえずは 今日一日を 機嫌よく過ごしていこう
上演時間は約一時間半と比較的短い。
終演後は有楽町まで移動して、お茶とスイーツとおしゃべりと・・・
遠くからわざわざ来てもらってお付き合いいただくには地味なお芝居だったけれど、
会えて、話せて、楽しかった
いつも私の勝手なセレクトに付き合ってくれる友人に感謝感謝
また、次回お付き合いくださいませ
シアタートラムという劇場は客席数200席の小さな劇場だけれど、
後ろの方からでも、演じている人たちの表情までよく見えて、私は好き
前の席との段差も結構あるので、前の人の頭も気にならない。
今回、お付き合いいただいたのは、大学の友人
前回彼女と観たのは、4月の「今ひとたびの修羅」という、堤真一さん主演の舞台。
ここ数年、3~4か月に一度はお付き合いいただいている。
お住まいがちょっと遠方なので、彼女と舞台を観るのは土、日の昼間。
少し早めに待ち合わせて、一緒にランチをいただくのが恒例となっている
今回の開演は14時なので、11時半に待ち合わせて、ゆっくりとランチ
場所は、前回伊勢正三さんと押尾コータローさんのコンサートの時にも友人とランチした、
キャロットタワー22階のレストラン。
この日は曇りとは言え、視界は良好
東京の街がきれいに見える
劇場はこのビルの1階にあるので開演ギリギリまでコーヒーを飲みながらおしゃべり
今回の「父よ!」という舞台は、4人兄弟のお話。
すでに定年した長男を演じるのは花王おさむさん。
ちょっと経営が苦しい小さな会社を経営している次男が べんがるさん。
エリートで鼻持ちならない3男が 平田満さん。
40歳を過ぎても定職につかず、俳優を目指している末っ子に 徳井優さん。
民生委員を始め、回想シーンで出てくる女性たち全員を演じるのが、井上加奈子さん。
長男の呼びかけで集まった4人兄弟。
母親が病気で亡くなり、一人残された父の面倒をだれがみるか、の話し合いが始まる。
茶の間って感じの部屋でテーブルを囲み、お茶を飲み・・・
ちょっとしたなんでもないセリフが妙にリアル
隣の家をのぞいてるみたいな感覚に陥る
それぞれが、建前で話をして、いろんな言い訳やありきたりな理由で
なんとか父親を自分以外の誰かに押し付けようと必死になるさまが、痛々しい。
でも、なんだか明日は我が身って感じでリアリティありすぎ
途中、ちょっとしたアクシデントから、父親の様子を見てくれている民生委員の女性が飛び込んできて、
父親の知らなかった一面が垣間見える。
舞台がパッと暗転し、部屋の様子はそのままで、一人一人がクローズアップされて回想シーンとなるが、
その相手の女性が全て、井上さん。
声のトーンや話し方を微妙に変えて、
母親になったり、義理の妹になったり、バイト先の奥さんになったり、浮気相手になったり・・・
1回目は一瞬なんだかわからなかったけれど、そのあとは何の不自然さもなく、すっと回想シーンに入っていく。
すばらしい
兄弟の前では順風満帆を装っているがそれぞれがのっぴきならない事情を抱えていて、
ひそかに父に頼っていたり、力づけられていたり・・・
親子とか兄弟ってこんな風につながっているんだな、と最後にはとても暖かい気持ちになった。
作、演出は、田村孝裕さん。
昨年、個人的にかなり感動した「ええからかげん」という舞台の作・演出の方。
なので、とても楽しみにしていたのだけれど、地味ながらとても深い舞台だったと思う
それにしても、年老いてきた親との関係をどうしていくか、というのは他人ごとではない。
近い将来確実に考えなければいけない問題だ。
親どころか自分の老後の生活だっておぼつかない
考えると暗い気持ちになるので、とりあえずは 今日一日を 機嫌よく過ごしていこう
上演時間は約一時間半と比較的短い。
終演後は有楽町まで移動して、お茶とスイーツとおしゃべりと・・・
遠くからわざわざ来てもらってお付き合いいただくには地味なお芝居だったけれど、
会えて、話せて、楽しかった
いつも私の勝手なセレクトに付き合ってくれる友人に感謝感謝
また、次回お付き合いくださいませ