ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】お蘭、登場

2018年07月01日 | 演劇
「お蘭、登場」
作  北村 想
演出 寺中 吾
シアタートラム

キョンキョンが演じる謎の女はまるで怪人20面相・・・のテイだけど顔はそのまま・・・。
写真を見て友人たちは「夏木マリ?」と言った・・・
役名の「江川蘭子」は江戸川乱歩?

堤真一さんが演じる探偵は「空地(あきち)小五郎」これはまちがいなく明智小五郎。

堤さんの相棒の高橋克実さんは「目黒警部」これはメグレ警部?

江戸川乱歩の小説っぽい雑なパロディ事件が次々と起こり、謎の女蘭子の影がある。
ついには空地小五郎の妻が誘拐され・・・。

いやいやキョンキョンずっと同じ顔でしょ、
とか、そこに人が入るのは無理でしょ、とか突っ込みどころは満載。

堤さんと高橋さんの掛け合いは、どこまでがセリフでどこまでがアドリブなのかわからない。

キョンキョンががっつり噛んで、少しセリフが飛んだ時の二人のフォローが温かい。

パンフレットの中で演出の寺十さんが「大いなる茶番」と言っているが、ほんとにくだらない。

でも、大物3人がそれを真剣にやっているととにかく笑える。

吹き出したり、ゲラゲラ笑っているうちに、え?これでおわり?っていう終わりかたで何となく終わってしまった。

ちょっと消化不良気味。

小学生のころ、江戸川乱歩の子供向けの全集を全巻持っていた。
クリスマスとか誕生日のプレゼントとして、そのたびごとに何冊かまとめて買ってもらっていたのだ。
地元のたった1軒の本屋さんには売っていなかったので、取り寄せてもらった。

あんなに夢中で読んだのに、すっかり忘れている・・・。

じゃあ、もう一度読んでみようかな、とは思わない。
今読むと、きっとそれほど面白くない気がする。

今から思えば雑なトリックが多かったような。

でも、くだらないなあ、と思いながら舞台を観ていて、あの頃のワクワクをちょっと思い出した。
本が届きましたよ、っていう本屋さんからの電話を心待ちにしてしていたあの頃を。

今では、Amazonで買えば次の日にはすぐ届く。
便利になったなあ。

「大いなる茶番」観て、図らずも「不便の幸せ」を思い出した。

ちなみに、その時の本屋さんはもうありません。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする