まるで屏風のように見える室内からの景色。
「蓮華寺」という小さなお寺。
数年前に京都に旅行した時に観た風景があまりにも素敵だった。
その他にもテレビのCMで有名な源光庵の丸い窓や
雪舟庭園のちょっと障子にかかった丸い窓
窓から見える風景がまるで一枚の絵のようだ。
数年前に夫の実家を設計した時、玄関ホールにそんな窓をつけたかった。
予算もあるのでそんなに凝ったことはできないけれど、
長い間一緒にお仕事をさせていただいている造園会社のセンスをお借りしてできたのがこれ。
坪庭のモミジがいい感じに納まっている。
景色を絵のように取り込むピクチャーウィンドウは、
窓の中の「絵」が季節と一緒に変化していく。
冬に向かって葉っぱが黄色くなってくると、色鮮やかに。
葉っぱが落ちちゃうとちょっと寂しくなるけれど、ライトアップで楽しむこともできる。
額縁のような窓じゃなくても
和室の雪見障子を開けたときに見える緑も心が和む。
左側の細長い窓はちょっと掛け軸のような。
お風呂に入りながら緑を眺めるのも癒される。
地窓から木の足元が見えるのもちょっといいかも。
私たちの事務所は基本的に坪庭が好き。
ちょっとスペースが取れそうだと、ツボっちゃう(坪庭を作っちゃうことです)
造園会社の方が坪庭じゃなくても窓の前に素敵に植栽してくださるのでかなり助けられている。
家の中にグリーンを飾るのも好きだけど、
窓の外の木々を眺めるのも、目にも心にも優しい。
自分の家の庭じゃなくても借景というテもある。
ステイホームの時間が増えるこの頃、
未知のウィルスにも動じることなく、いつもの年と同じリズムで花を咲かせたり、葉っぱを色づかせる植物たちを見ているとざわつく心がちょっと落ち着いたりもするのです。
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