ちょっとした偶然の出会いから、興味を持った「色」の世界。
建築士と言う仕事柄、かなりの長い間、建物の外観や、インテリアで色や素材を選んできたけれど、
どちらかというと経験と感覚的なもので、そこに理論はなかった。
勝馬ちなつ先生が主宰する色彩塾に通う1年前に、色彩検定2級の資格はとったものの、
テキストを丸暗記する試験勉強では実践が伴うはずもない。
たまたま、勝馬先生とお話しする機会があった妹と一緒に、この年になって「塾」なるものに飛び込んでしまった。
いわゆるカルチャースクールとは違い、色の理論と感覚を「身体で覚える」実践的な授業。
月に1回ではあるが、そこそこのボリュームの宿題もあり、結構ハード。
最初のステップが終了しても、ここでは終われないって気持ちがわいてきて、
なんだかんだやっているうちに2年が過ぎ、基本のステップを終了した。
ここから先は、さらに上を目指す3つのコースに分かれて行く。
建築のカラーに特化したコースや、カラーコーディネートのプロを目指すコース。
そして、生活全般に色を使いこなせるようになるためのコース。
私たちが進むとすれば、建築のコースなのだけれど、今からのそこまでの投資は到底回収できない、と
妹と私はここで卒業(自主退学?)することにした。
「色を塗る」という作業が大嫌いだった。
最初に絵具を渡された時はどうしようかと思ったけれど、
おどろくほどすんなりと色の世界に入っていくことが出来たのは大発見だ。
先生やスタッフの方たちが、決して否定することなく、それぞれの感覚を生かしながらもよりよい方向に導いてくださったからにほかならない。
気が付けば、あんなに着色に拒否反応を示していた私が、パースやファッション画に自分の思い描いたイメージの色を塗れるようになっていた。
決して上手ではないが、私にしてみれば大きな大きな前進だ。
ちょっと幸せな気分だ。
授業の最初に配られたのは、白・黒・赤・黄・青の5色の絵具。
この5色で色相環にあるすべての色を自分で作る。
最初のうちは色の混ぜ具合がわからず、なかなか作りたい色に近づかなくて、めちゃめちゃ時間がかかったけれど、
いつのまにか、短時間で作れるようになっている。
その色の出発点が何色なのか、それに何を混ぜたらこうなるのか、どう組み合わせるとおかしくないのか、
と何度もやって行くうちに、少しづつ冒険ができるようになってくる。
いざってときに、本当の喪服がどれなのかわからないくらい、黒い服ばかりだった私のクローゼットに、
少しずつ色が増えていくのも楽しい。
カラーシェイプというシステムで、自分の肌のタイプ、自分に似合う色、を診断していただいたことによって、
ちょっとだけ自信を持って色を選べるようになった。
一緒に勉強をしてきた皆さんの職業もさまざま。
その方たちのお話を聞くのも、知らない世界が垣間見えて楽しい。
受講生の中で最年長の私を、暖かく見守り、仲間に入れてくださった皆さんには心から感謝している。
さて、最後の授業は、インテリアにあうお花を飾る、というもの。
自分で決めたテーマの部屋に合うお花と花器を選んで、アレンジする。
色とりどりのお花を用意してくれたのは、受講生で、フラワーデザイナーのAKIさん。
一度アトリエにお邪魔したことがあるが、独特のステキな癒しの空間を造り上げるアーティストだ。
私の部屋のテーマは「ナチュラルシック」
我が家はどちらかというとナチュラルだけれど。
グレーやブルーがベースとなり、その中に木質系の茶色を加えて、すこし温かみを持たせる。
持参したのはグレーの花器。
青から赤に向かっていく色の中で花を選びアレンジしてみる。
あれほど大嫌いだった紫系の色も、少しずつ使えるようになったのも驚きだ。
それぞれが、自分のアレンジした花と、イメージしている部屋についてプレゼンし、最後の授業は終わった。
終了後、近くの居酒屋で先生やスタッフの方と一緒に打ち上げをし、駅前で記念写真を撮り、皆さんとお別れ。
かなり寂しい・・・
最初にいただいたパレットや筆を洗う水入れは漂白してもきれいにならないくらい色がしみ込んだ。
筆もボロボロになって何度か買い替えた。
宿題の画用紙もファイルにいっぱいだ。
この年齢になって、こんなに必死になって学ぶことが出来るなんて、なんて幸せな時間だったことだろう。
きっとこの後の仕事にも、日々の生活にも彩りを添えてくれるにちがいない。
そう思うと、すぐ目の前に来ている老後も楽しみだ。
勝馬先生、錆びつきかけた意識に彩と潤滑油を流し込んでいただき、ありがとうございました。
スタッフのみなさん、文字通り手取り足取り助けていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
一緒に受講したみなさん、お仲間にいれていただき、ありがとうございました。
この次のステップもがんばってください。
このあとも、イベントやブティックでお会いしましょう。
幸せな2年間でした。
みなさん、ありがとうございました
建築士と言う仕事柄、かなりの長い間、建物の外観や、インテリアで色や素材を選んできたけれど、
どちらかというと経験と感覚的なもので、そこに理論はなかった。
勝馬ちなつ先生が主宰する色彩塾に通う1年前に、色彩検定2級の資格はとったものの、
テキストを丸暗記する試験勉強では実践が伴うはずもない。
たまたま、勝馬先生とお話しする機会があった妹と一緒に、この年になって「塾」なるものに飛び込んでしまった。
いわゆるカルチャースクールとは違い、色の理論と感覚を「身体で覚える」実践的な授業。
月に1回ではあるが、そこそこのボリュームの宿題もあり、結構ハード。
最初のステップが終了しても、ここでは終われないって気持ちがわいてきて、
なんだかんだやっているうちに2年が過ぎ、基本のステップを終了した。
ここから先は、さらに上を目指す3つのコースに分かれて行く。
建築のカラーに特化したコースや、カラーコーディネートのプロを目指すコース。
そして、生活全般に色を使いこなせるようになるためのコース。
私たちが進むとすれば、建築のコースなのだけれど、今からのそこまでの投資は到底回収できない、と
妹と私はここで卒業(自主退学?)することにした。
「色を塗る」という作業が大嫌いだった。
最初に絵具を渡された時はどうしようかと思ったけれど、
おどろくほどすんなりと色の世界に入っていくことが出来たのは大発見だ。
先生やスタッフの方たちが、決して否定することなく、それぞれの感覚を生かしながらもよりよい方向に導いてくださったからにほかならない。
気が付けば、あんなに着色に拒否反応を示していた私が、パースやファッション画に自分の思い描いたイメージの色を塗れるようになっていた。
決して上手ではないが、私にしてみれば大きな大きな前進だ。
ちょっと幸せな気分だ。
授業の最初に配られたのは、白・黒・赤・黄・青の5色の絵具。
この5色で色相環にあるすべての色を自分で作る。
最初のうちは色の混ぜ具合がわからず、なかなか作りたい色に近づかなくて、めちゃめちゃ時間がかかったけれど、
いつのまにか、短時間で作れるようになっている。
その色の出発点が何色なのか、それに何を混ぜたらこうなるのか、どう組み合わせるとおかしくないのか、
と何度もやって行くうちに、少しづつ冒険ができるようになってくる。
いざってときに、本当の喪服がどれなのかわからないくらい、黒い服ばかりだった私のクローゼットに、
少しずつ色が増えていくのも楽しい。
カラーシェイプというシステムで、自分の肌のタイプ、自分に似合う色、を診断していただいたことによって、
ちょっとだけ自信を持って色を選べるようになった。
一緒に勉強をしてきた皆さんの職業もさまざま。
その方たちのお話を聞くのも、知らない世界が垣間見えて楽しい。
受講生の中で最年長の私を、暖かく見守り、仲間に入れてくださった皆さんには心から感謝している。
さて、最後の授業は、インテリアにあうお花を飾る、というもの。
自分で決めたテーマの部屋に合うお花と花器を選んで、アレンジする。
色とりどりのお花を用意してくれたのは、受講生で、フラワーデザイナーのAKIさん。
一度アトリエにお邪魔したことがあるが、独特のステキな癒しの空間を造り上げるアーティストだ。
私の部屋のテーマは「ナチュラルシック」
我が家はどちらかというとナチュラルだけれど。
グレーやブルーがベースとなり、その中に木質系の茶色を加えて、すこし温かみを持たせる。
持参したのはグレーの花器。
青から赤に向かっていく色の中で花を選びアレンジしてみる。
あれほど大嫌いだった紫系の色も、少しずつ使えるようになったのも驚きだ。
それぞれが、自分のアレンジした花と、イメージしている部屋についてプレゼンし、最後の授業は終わった。
終了後、近くの居酒屋で先生やスタッフの方と一緒に打ち上げをし、駅前で記念写真を撮り、皆さんとお別れ。
かなり寂しい・・・
最初にいただいたパレットや筆を洗う水入れは漂白してもきれいにならないくらい色がしみ込んだ。
筆もボロボロになって何度か買い替えた。
宿題の画用紙もファイルにいっぱいだ。
この年齢になって、こんなに必死になって学ぶことが出来るなんて、なんて幸せな時間だったことだろう。
きっとこの後の仕事にも、日々の生活にも彩りを添えてくれるにちがいない。
そう思うと、すぐ目の前に来ている老後も楽しみだ。
勝馬先生、錆びつきかけた意識に彩と潤滑油を流し込んでいただき、ありがとうございました。
スタッフのみなさん、文字通り手取り足取り助けていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
一緒に受講したみなさん、お仲間にいれていただき、ありがとうございました。
この次のステップもがんばってください。
このあとも、イベントやブティックでお会いしましょう。
幸せな2年間でした。
みなさん、ありがとうございました
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