ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】Mr.カミナリ

2014年10月26日 | 演劇

 

ここ数年、友人の家族と共に出かけて行くことが恒例となっているスーパーエキセントリックシアターの舞台。

とにかく何も考えずに大笑いできるので、ストレス解消にはピッタリ

例年は友人の家族に私が一人交じっているのだけれど、
今年はご家族に都合の悪い人が出てしまったため、夫まで呼んでいただいた。

私と舞台などめったに行かない夫だが、
家族ぐるみのお付き合いをさせていただいている友人のお誘いだし、
お笑いは好きなので、抵抗せずについてきた。

そして・・・
笑った笑った

設定からありえないし、くだらない(失礼)のだけれど、すんなりと受け入れられるのが不思議

時代は近未来なのだろうか・・・。

昭和の時代にはどこにでもいた「カミナリおやじ」へのノスタルジーから、
ある大臣が、亡くなった人を人造人間「Mr.カミナリ」として教育現場に配置する。
しかし、やがてその力も薄れ、代わって開発されたのが強力なおばちゃんたちの人造人間「ワイフ」
「Mr.カミナリ」がいわゆる「カミナリをおとし」て叱るだけなのに対し、
「ワイフ」たちはスタンガンのように電気ショックをあたえることができたり・・・。
彼らは生前の記憶を消されているので、自分が何者だったのかはわからない。

この時代は「個」を大切にする教育が推奨されているので「合唱」などは禁止されている。
が、「Mr.カミナリ」を敵対するグループによって意図的に記憶をよみがえらされた一人(一体?)がみんなで合唱を始め、
その楽しみを覚え、やがて逃亡者となり・・・、とドタバタドタバタ・・・

で、その昭和のカミナリオヤジ「Mr.カミナリ」たちを三宅裕司さんや小倉久寛さんなどオジサンたちが演じている。
このお二人のオジサンぶりは本当に板についていて、小倉さんなどは歩いてるだけで笑っちゃう。
二人のアドリブの掛け合いはそれはそれは楽しい

彼らに共感する若い音楽教師「七音(どれみ)」には乃木坂46の桜井玲香さん。
アイドルってこんなにお顔が小さいのね

野添義弘さんがヅラをかぶって出てきただけでもう可笑しい

お話の内容はいわゆる勧善懲悪。
最後はハッピーエンドとなり、とってもすっきり

三宅さん曰く、ミュージカル・アクション・コメディと言うだけあって、
みなさん踊りも歌もクォリティが高い
今回はKIDSのダンスもあり、子役の登場もあり、一段とパワーアップ。

可笑しい中にもきっちり風刺も。

子供たちが並んでパソコンに向かい、先生の言うことも仲間の言うこともほとんど聞かず興味ももたず、助け合いもせず・・・。
生身の子供たちの方がよほど人造人間のようで、うすら寒い・・・。

この日は初日だったので、カーテンコールの時に、ひとりひとりに初日ならではの感想が聞けた。
子供たちもとてもしっかりと受け答えしている。

涙が出るくらい笑ってそれはそれはすっきりして、地元の駅まで帰って行き、そのまま、食事へ直行

ここで、留守番だった我が家の息子2人が合流する。

今年に入ってからできた「ビストロサンタ」と言うところで、皆で飲みながら、遅めの夕食をいただく。

息子たちは保育園のころから友人夫妻にお世話になっているので、
親戚のオジサンオバサンのように話を弾ませている。

大人は大人でお互いの子供たちの成長を見守り、助け合ってきたし、
幼い時を家族よりも長い時間保育園ですごした子供たちは、友達というより「同志」といった感じだ。

お互いの家に子供を預かったり、子供連れだと外に飲みに行けないので、どこかの家で夜中まで飲んだり、
自分の子も他の子も可愛がり叱りみんなで育てたような・・・。

子供たちも親とべったりはできなかったかもしれないが、
周りに見守ってくれるオジサンオバサンがいてくれたことで得るものも多かったはずだ。

あのころは仕事と子育てでみんないっぱいいっぱいで、子供たちには相当ガマンをさせた思う。
こんな風に子供たちも一緒にお酒を飲める日がくるなんて・・・。

昭和のオヤジである夫たちも感慨深いに違いない。

子供たちの就活もひと段落したので、皆で温泉でも行こうか、なんて話しながらお開きになる。

子供たちが親になるときには、いや、すでにもう「カミナリオヤジ」なんて死語になっているかも。

久しぶりに「カミナリオヤジ」なんてフレーズを耳にして、
ちょっといろんなことを考えちゃった「カミナリオバサン」なのでした












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