オンライン演劇リーディング「音の世界」
作:岸田國士 演出:西村壮悟
6月に入っても、演劇などを取り巻く環境はまだまだ厳しい。
そんなか、色々な劇団や演劇関係者がいろいろと試行錯誤しながらオンラインを使って演劇を上演している。
数年前に「戯曲セミナー」というセミナーを受講して以来、以前よりは演劇情報を目にすることが多くなった。
そのときのお仲間が出演している「オンラインリーディング」の告知を見て、生配信を観てみた。
以前に観た、三谷幸喜さんの「12人のやさしい日本人」の時と同じようにZoomを使ってのリーディング。
その時のことはこちらでご覧ください。
「リーディング」は役者さんたちが台本を手にした状態で演劇を進める。
ト書きも読む。
ただ読むだけではなく「演じて」いる。
今回は、みなさん衣装もつけていたし、小道具も用意されていた。
大正~昭和初期の独特の言葉使い
「それは失敬」
とか
「行っておしまいになるのね」
とか
聞いていてちょっと心地いい。
男女の三角関係の話なのだけれど、ほとんどが電話の会話で進んでいく。
そのシチュエーションがとてもはらはらする。
気が付かれないようにごまかす妻。
わざと気づかれるようなことをして困らせる元カレ。
気づいているのに気が付かないふりをする夫。
そしてその結末が・・・
30分ほどの視聴だったけれど、その世界に引き込まれました。
今、劇場はどこも休演中。
無観客で配信しているところもあったり、過去の演劇を配信したり、と
演劇関係者のみなさんは様々な方法で活動を続けていらっしゃる。
私のような「観る」側からすれば娯楽であり不要不急だけれど、上演する側は「仕事」なのだ。
こういう時だからこそできることを必死で模索している姿には、頭が下がる思いだ。
これは演劇だけに限ったことではないのだろう。
様々な職種の人たちが、「with コロナ」などというなにやらスマートな表現のもとで必死で生き残ろうとしている。
一日も早く、平穏な日常になることを願うばかり。
ちなみに「アベノマスク」はまだ届きません
お時間のある方は、ぜひ、視聴してみてください。
6月いっぱいは配信するようです。
ちょっと貴重な体験かも。
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