ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~ KERA VERSION

2012年12月12日 | 演劇
かねてから一度観たいと思っていた、ケラリーノ・サンドラヴィッチさんの舞台。

土日のチケットが取れなかったので、平日の昼間、
一人で渋谷のシアターコクーンへ

午後1時の開演で、2時間くらいかな、と軽く考えていたら、
途中10分間の休憩を2回はさんで、終わったのは5時過ぎ・・・
外に出たら、あたりはもう暗くなっている

ちょっと、長すぎ・・・

物語の舞台は、海と火山に囲まれた島国の小さな町ウィルヴィル。
この町の独裁者ドン・ガラスを演じるのは、生瀬勝久さん。
その3人の娘たちに、久世星佳さん、緒川たまきさん、安倍なつみさん。
彼女たちが愛する男たちに、西岡徳馬さん、丸山智己さん、小出恵介さん。

さらに彼らをとりまくたくさんの人たちのそれぞれの人生が同時進行し、
たくさんの思いが交錯し、どんどん破滅へと向かって行く・・・
と、結構重い・・・

欲しいものを手に入れるためには手段を選ばないドン・ガラスの暴君ぶりは、
さながらヒトラーのようだし、
ナチスの統制下のユダヤ人のような立場の人たちも登場する。

心優しい人たちが、極限状態の中で平気で人を殺せるようになってしまう恐ろしさ。

愛する人たちが命を落としても、まったく心が折れない3姉妹のたくましさ。

時折、ちりばめられる、人の優しさと、ユーモアに救われつつ、
それでも、人間の弱さのような物をまざまざと見せつけられ、どきっとする。

長い長いお芝居だったけれど、中だるみすることなく一気にラストまで

最後のほうにはウィルヴィルの住人になったような錯覚に陥りそうに・・・

この舞台は年明けに同じ脚本を蜷川幸雄さんの演出で、違う役者さんたちが演じる。

すでにチケットは完売で、立見席を売り出す、とチラシに書いてあったが、
4時間立ちっぱなしで観る気力はさすがにない・・・

残念だけれど、あきらめよう

私の年内の演劇鑑賞はこれでおしまい。

年明け最初の舞台は大竹しのぶさん主演の「ピアフ」

今からとっても楽しみ

来年も素敵な舞台に巡りあえますように









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