一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会の造語「ライフオーガナイズ」は、暮らしを最適化するための考え方。
この考え方に基づき、思考や感情の整理から始めて、そこに住む人自身が使いやすく戻しやすい仕組みを作り、「捨てる」から始めない片付けを提案するのがライフオーガナイザー®️という職業の人たちだ。
いわゆる整理整頓ではなく、その人の考え方、くせなど、ライフスタイルを丁寧にヒヤリングしたあと、家事動線なども含めて、理論的に片付けてゆくというアプローチがストンと腑に落ちた。
で、ライフオーガナイザー®️1級の勉強をしてみることにした。
なぜなら、私も片付けられない人だから。
1月末から月1回丸一日の講座に参加し、そこそこハードな宿題を提出し、そして昨日、講義の最後に2時間の試験を受けて、講座は終了した。
最後の日にも宿題が出て、それを提出したらあとは試験の結果を待つこととなる。
2回目の講座の時に出た宿題は、実際にどこかをオーガナイズする、というもの。
部屋全体でも、押し入れなどの一部分でもいい、とのこと。
我が家にはリビングの隣に設計の時に「プレイルーム」と称した6畳の部屋がある。
家を建てたとき、息子たちは小学生。
友達が来たときなど、この部屋の中なら好きに散らかしていい、だけど、リビングは散らかさないで、というコンセプトで作った部屋だ。
そして、好き放題に散らかしたまま彼らは成人し、今ではゲームや漫画が溢れ変える「オタク部屋」と化している。
ここにしよう。
でも、全部やっていてはとても宿題の提出に間に合わないので、「一部分」の壁付けの本棚だけを。
この宿題は、実際にクライアントがいると想定して作業を始める。
まずはヒアリング。
クライアントってことにした息子にインタビューしたり、ヒアリングの質問の答えを書いてもらったり、利き脳や、行動タイプのチェックをしたり。
「お困りのことはなんですか?」
なんて聞いてみると、「単位が足りない」とか「お父さんがうるさい」とかわけのわからないことを言う。
「部屋が片付いたらどんな気持ちになりますか?」
と聞いたら「真人間になった気がする」とのこと。
では、なっていただきましょう。
「利き脳」によって、特徴が違うということを考慮してのアプローチもライフオーガナイズの特徴の一つ。
インプットの脳とアウトプットの脳がそれぞれ、右脳か左脳かをチェックする。
息子はどちらも右脳。
片付けの時には、インプットは探すとき、アウトプットは片付けるときと解釈している。
どちらも右脳の息子には、きっちりファイリングするよりも、色や形、感情的な部分に訴える片付け方、探しやすさを考えながら片付けていこう。
「右・右」タイプの人は「見えない」と「無かった」ことになる傾向があるので、このあたりも要注意だ。
まずは、現状把握。
相当やばい
本棚に入っている雑多なものたちを出して、分類する。
今回は、
「今後読み返す(使う)もの」
「あまり読み返さない(使わない)が思い出もの(アルバム・文集・お土産など)」
「ほかの部屋に持っていくもの」
「処分するもの」
の4つにざっくり分ける。
私に全部捨てられると困る息子は、めずらしく積極的に片付けに参加する。
そうして処分が決定した本やゲームはものすごい量だ。
これじゃあ、単位も足りなくなるはずだ。
処分することに決めた本は、雑誌も含めて200冊はあるだろう。
雑誌は市の資源回収へ。
その他はメルカリやブックオフへ。
小学校の時からの文房具は、使いかけでも引きとって寄付してくれる「ワールドギフト」へ。
分けたら、戻すものを選別する。
ライフオーガナイザーⓇは基本的にはそのお宅にあるもので収納するので、ライフオーガナイザーⓇもどきの私は発掘したVHSビデオテープと棚板で簡易的に棚を作ろう。
コミックスの高さにちょうどいい。
本人の引っ張り出しやすい場所に自ら戻してゆく。
途中から夫も参戦し、一日約4時間足掛け3日で、夢のようにきれいになった。
やればできるじゃないの
息子は黙々とメルカリに出品し、私はブックオフに送るものを段ボールに詰める。
はたして、真人間になれたのだろうか・・・。
そして、報告書をまとめ、無事提出して、試験を受けることができた。
この調子で、少しづつ家の中を片付けていこう、と雑然とした洗面所を見渡す。
息子には自分の部屋も片付けてもらわねば。
何より我が家の魔窟と言われている私の仕事部屋を何とかしないと。
オーガナイズはまだまだ続く。
次回のミラクルをお楽しみに
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