笑福亭鶴瓶さんがゲストと共に繰り広げる即興劇「スジナシ」。
ずいぶん前に深夜にテレビでやっているのを観てから、ずっと大好き。
ここ数年は舞台でやっているので、
チケットが取れたら行くようにしているが、
なかなか取れなくなってきた。
コロナ禍、有料配信が増えて、チケットが取れなかった舞台が見られるのはちょっとうれしい。
「スジナシ」は舞台となる場所の設定が決まっているだけ。
文字通り、それ以外は何一つ決まっていなくて、その場で会場の観客と一緒に決めていく。
今回は舞台上から配信を購入した人への生電話での参加もあり。
大体の設定が決まったら、あとはセリフも人物設定もすべてその場のアドリブ。
舞台は自動車工場。
ゲストは東京03の飯塚悟志さん。
面白いに決まってる!
生電話で、二人とも舞台上にはいなくて、飯塚さんが先に登場することが決まった。
衣装もそれぞれが勝手に決める。
お互い何を着てるかわからないので、現れてから探り探りでセリフが進む。
効果音は会場に来ていたお父さんとお嬢さんがじゃんけんで勝ち取る。
お嬢さんは演劇の学校に行ってるとか・・・。
電話の音とか学校のチャイムとか、適当に彼女たちが入れる。
さて、始まってみると
飯塚さんはコントでもよく見慣れたサラリーマン姿。
登場と同時に携帯の着信音。
この電話への対応で、「修理に出した車を取りに来た人」になる。
そこへ、ジャージ姿の鶴瓶さん登場。
整備工場の人に決定。
そこから、車がまだなおってないことに憤る飯塚さんと
何やら事情があって飯塚さんを引き留めたい鶴瓶さんの攻防が始まる。
二人とも、台本が無いとは思えない自然なやりとりで、どんどん話が進んでいく。
時々、お互いの出方を探ってる感じが垣間見えて、それもまた楽しい。
どうやら二人が持っていきたい結末は違っているらしい。
時々入る効果音に振り回されながらも、矛盾なく話は進み、最後には飯塚さんが実はひき逃げ犯だったことになり・・・。
これに一番驚いていたのは飯塚さん、ってところが面白い。
最後までひき逃げ犯にはなりたくなかった飯塚さんが根負けした感じ。
中井さんの合図で、演技が終わり、
それまでの演技をその場で編集したものを見ながら、「この時はこういうつもりだった」とか
「何でこんなことをするんだ!」とかあれこれ言い合うのがまた楽しい。
鶴瓶さんは、工場の人になるつもりじゃなかったんだ~
とか
飯塚さんがあそこで折れたのか~
とか
なるほどそうだったのね、と思い出してまた面白い。
タイトルはTwitterで募集。
劇中、鶴瓶さんが何度も何度も「うまいこと言ってやるから」と請け負ってはサッパリ言えなかったことを使って、
「うまいこと言えない」
に決定。
みんなうまいこと考えるな~、と感心したり。
この日が初日であと二日上演された。
福士蒼汰と広末涼子さん。
この3日間の内容は、少し短くなって10月11~13日の深夜に放映されるそうです。
絶対観なきゃ
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