ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

平成中村座

2015年04月19日 | 演劇

休日の浅草は、大変なにぎわいだ。



何年前かの同じ季節、まだ勘三郎さんがお元気だったころ、浅草に平成中村座の芝居小屋がお目見えした。
大学の友人と二人で出かけたのだけれど、このときが彼女と私の歌舞伎デビュー。

何もかもが初めてだったので、歌舞伎が好きな高校の同級生にアドバイスを求め、
音声ガイドと筋書きは絶対に必要、と教えてもらった。

結局、二人ともその後歌舞伎を観に行く機会がなく、2度目も平成中村座、ということに。

あの時は浅草の駅からそこそこ歩いた公園の中に小屋が建っていたが、
今回は浅草寺のすぐ裏手。

何もかもが初めてだった私たちは、どのくらい時間がかかるのかもわからず、思いのほか長かったため、
遠方から来てくれている友人の電車の時間ぎりぎりになってしまい、食事もできなかった。

前回学習した私たちは、今回は休憩時間に食べるべく、
あらかじめお弁当と飲み物もちゃんとゲット

「この赤い線からすべてがはじまりま~す」と入口を仕切っている女性は前回いた方と同じだろうか?



前回は花道のすぐ前の席だったけれど、今回は2階から花道を見下ろす席。



この日は11時開演。

一、双蝶々廓日記 角力場

二、勧進帳

三、魚屋宗五郎

がそれぞれ30分の休憩をはさんで上演される。

同時通訳のような音声ガイドに助けられながら、なんとかついていく。
でも、内容がわからなくても、優美な雰囲気だけでお腹いっぱい。

普通の舞台やテレビでも拝見すると、かなりの存在感の勘九郎さんのお顔も、
歌舞伎の舞台にあっては、むしろこのくらい大きくないと(スミマセン)、と思ってしまう。

同じ兄弟でも、七之助さんの華奢な感じったら

女性の役はもちろんだけど、源義経の美少年ぶりもとっても素敵

橋之助さんの弁慶の迫力もすごい。

双蝶々廓日記 角力場で、相撲の取り組みが終わり、小屋から出てくる一人が、戸口にかつらをひっかけて、
はずれかけてしまった場面があり、会場が爆笑
でも、さすがにプロはその後、ことあるごとにカツラを、ポンポンと叩いて、はずれてないことをアピールし、
キレイな笑いに変えてしまった。

完全素人の私たちは、内容こそ筋書きに書いてある解説頼りだけれど、
磨き上げられた芸はそんな私たちにさえも、目を見張るほどの舞台の美しさを見せつけてくれて、
なんとも楽しい気持ちにさせてくれる。

普段見ている舞台は会場もちょっと堅苦しいことが多くて、会場内での飲食なんてほぼありえないけれど、(ときどきいい時もあるけれど)
この小屋の休憩時間には、席に座って、お弁当をいただいたり、会場内では歌舞伎揚げなどのお菓子を売って歩いたり、
となんだかお祭り気分で楽しめる。

歌舞伎の内容そのものを楽しめるようになるまでには、まだまだ遠い道のりだけれど、
その時々の立ち位置で楽しめる懐の深さを感じた。

前回よりは幾分上演時間が短かったなあ~なんて思いながら、激混みの仲見世を抜けて、
スカイツリーを横目で見ながら、とりあえず日本橋まで行ってコーヒーを飲み、この日は早めに解散



さて、こんなに楽しい日だというのに、私にはひとつ悲しい出来事が・・・。

なんと、雷門の前の道でスマホを落っことして、壊してしまった

最初のうちは「ちょっと反応が悪いな~」なんて軽く考えていた。
なぜなら今までも何度も落としていたからだ

そのうちに、何を触っても何の反応もないかと思えば、今まで撮った写真が次々と勝手に画面に現れる
やがて、勝手に機内モードになり、それが解除されることはなかった・・・。

で、その日の夜、Docomo shopに行き、どうにもならないので保険で新しいものと交換してもらう手続きをし、
代替機とともにしょんぼりと帰宅・・・。

スマホが無いとホントに不便。

もっと大切に扱わねば、と心に誓うのでした。



















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【観劇メモ】「正しい教室」と「フロントコールは0番へ」と「尼ちゃん」と

2015年04月16日 | 演劇

重苦しい後味の舞台だった。

舞台は地方の町にある小学校の教室。

よく見かける風景そのままに、小学生の書いたお習字の作品が貼ってある。
全員が「希望」と書いている中、ひとりだけ「絶望」と書いている。

このクラスの担任、菊池(井上芳雄さん)がそれを書いた子の母親と電話で話しているところから物語は始まる。
菊池は生徒にも保護者にもとても人気のある「いい先生」らしい。

そこにかつての同級生たちが集まってくる。

かつて「番長」と呼ばれ、今はレストランを経営している不知火(高橋努さん)
かつて「がり勉」と呼ばれ、今は実家の工務店を継いでいる坂田(岩瀬亮さん)
かつて「のけ者」にされていて、教室に入って行っても「誰だっけ?」と言われる水本(有川マコトさん)
かつて「恋する女子」で地元の役所に勤めている漆原恵子(小島聖さん)
かつて「マドンナ」だった小西友紀(鈴木砂羽さん)その妹蘭(前田亜季さん)

「マドンナ」が事故で子供を亡くしたことを励まそうという趣旨で、菊池が企画したプチ同窓会に集まった彼ら。
和やかな楽しい会になるはずだった。

が、そこに招いていないはずの、かつての担任、寺井(近藤正臣さん)が、足を引きずりながらやってきたことから、
不穏な空気が流れだす。

寺井は、体罰当たり前の厳しい教師で、みんなが彼に不満を抱いていた。

話しが進むにつれ、それぞれの抱える過去や現実が次々と明らかになり、秘密が暴かれ、
友人に対して抱いていた、善意や悪意が浮き彫りにされいく。

とりわけ、生徒たちが、子供特有の残酷さで寺井に仕掛けた「仕返し」の代償の大きさに愕然とする。

それぞれが、自分に都合の悪い過去の記憶を半ば無意識のうちに塗り替え、正当化している様子は、
私達の誰もが多少なりとも思い当たることがあるのではないだろうか。

普段、しっかり者で明るく前向きな人物を演じることが多い鈴木砂羽さんが、
どんより暗く後ろ向きで、すべてを他人のせいにして生きている女性を好演。

非の打ち所がない、「いい先生」は実は事なかれ主義で、誰にでもいい顔をしていることで、
生徒からの信頼を失ってしまい、どうも、この後、まずい立場になりそう。

いつも生徒を突き放し、時には罵り、体罰も辞さない「悪い教師」は、実は生徒の一人一人を理解して、
自分なりに向き合っていたらしい。

「正しい」とはなんなのか、がどんどんわからなくなってくる。

人間は、辛いことや悲しいことから先に忘れていくという。
そうでなければ、辛くて生きていけないから。

かくいう私も、学生時代をふっと思い出すときは、楽しい思い出がほとんどだ。
けれど、子供特有の残酷さで、先生に反抗したり、誰かを傷つけてきたことだろう。

大人になった私たちは、かつて抱いていた夢や希望の通りに生きていない人がほとんどではないかと思う。

それでも、日々の生活に折り合いをつけながら、その中で小さな希望や喜びを見つけながら、
少しずつの幸せを感じて生きて行けたら・・・。

少なくても、かつての仲間に会うときに、成功してなくてもいいから恥じることがない人生を送れたら、
と、この年になると思ったりもする。
ちょっとちっちゃい・・・

寺井先生を演じる近藤さんがホントに素敵。
時に、いや~な物言いをするかと思うと、静かに本質を突く言葉をつぶやく。
カーテンコールの退場の時はとってもキュート
こんな風に歳を重ねて行きたいものだ。

脚本の蓬莱竜太氏の、学校への思いが現れているのかどうかはわからないけれど、
なんとなく、学校教育への絶望のようなものがうかがえるような・・・。

けれど、わが子も含めて、学校へは行かなければならないし、その狭い狭い社会の中で、
居場所を見つけなければならない。
結局は自分の身は自分で守り続けなければいけないんだな、としみじみ思う。

なんとなく、下向きの気持ちになってしまう舞台を観た翌日、
私は、別の舞台を観に、阿佐ヶ谷へ


こちらは前日のパルコ劇場とはうって変わって、まるで喫茶店を思わせるような小さな劇場。

一番前に座ったら、舞台までの距離が1mも無いくらい。



カードキーのようなチケットがとっても素敵

以前に参加していたセミナーでご一緒した方が、脚本を書いた舞台上演される、というお知らせをいただき、
のこのことやってきた。

このとき、ご一緒した方たちは、セミナー終了後も情熱を失うことなく、精力的に作品を作り続けている。
リーディングを含めた発表の場も次々と企画して、すばらしい。
私はと言うと、皆さんの作品を観に行くだけで、ちょっと心苦しい。

「team3E」というユニットの「フロントコールは0番へ」という舞台。

大規模シティホテル「team3E」を舞台にした4話からなるオムニバス形式。

「ザ・ライトスタッフ」
「イノナカ」
「プラン」
「カモミール」

セミナーの時にスタッフとしてお世話になった梅咲ミヤビさんがこの劇団の方だったってことをこの日初めて知った。
「ザ・ライトスタッフ」というコントの脚本を書いてらっしゃる。

グループでご一緒したのは真柄茂和さん。
第2話の「イノナカ」担当。
こちらはコントではなく、短編戯曲。

それぞれの話につながりはないけれど、ホテルの中でおこりそうなさまざまな出来事を、
面白く、時にはシリアスに綴っていて、全体としてとってもよくまとまっていて違和感がない。

寺坂光恵さんが演じるお嬢様がとってもキュート

恋人の追及や下心をのらりくらりとかわしながらも、時々グサッと鋭いことを言って、したたかな顔をのぞかせる。
現状を打破したい強い決意みたいなものを感じる台詞は、作者の思いを反映してるのかしら?なんて深読みしてしまう。

ひらりと鮮やかに恋人を切り捨てて行く様が小気味いい。

アメリカのバスケットボールの選手が言っていた(と思う)言葉を思い出す。

「失敗には耐えられる。挑戦しないことには耐えられない」っていうような意味だったような・・・。

いつもうろ覚えですみません

軽妙な言葉のやり取りに、笑いながらも、ときどきドキッと心に響く、楽しい舞台でした。


実はこの前の週にも、同じくセミナーでご一緒した小谷陽子さんが所属する「制作委員会」と言う劇団の舞台、
「尼ちゃん」を観に行った。

脚本も小谷さん。

タイトルでまず笑ってしまう。
秋葉原の小さな劇場で、立体駐車場のターンテーブルのような小さな回り舞台。

その上でのドタバタは、在りし日のドリフターズを彷彿とさせる(古い

お寺を舞台に登場人物のそれぞれのエピソードや人間関係が、わかりやすく楽しく描かれていて、
とても楽しかった。

小谷さんご自身も出演されていて、ピリッとしたセリフで締めている。

「正しい教室」はちょっと未来が見えない感じで、暗い気持ちになったけれど、
こちらの二つは、内容もかかわっている方たちからも前向きなオーラが伝わってきて、
元気をいただいた気がする。

次回の作品も楽しみにしています。
また、お声をかけてくださいね









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雨の日のお客様

2015年04月15日 | 友達
日本フィルのヴィオラ奏者だった後藤悠仁氏が演奏者から理事となり、
初めてのお休みとなったこの日、ご家族3人で我が家を訪れてくれた

せっかくのお休みなのにちょっと申し訳ない。
しかもビミョーに遠い
そして生憎の雨

2月に彼のお宅におじゃまし、3月にラストコンサートに行ったりしたときに、
じゃあ次は我が家にぜひ、とお誘いしたところ、快諾してくれた

ちょっと掃除をしただけで「誰かくるの?」と息子に聞かれるほど、散らかっている我が家だが、
今回は前日にバーベキューで友人を招いていたため、すでに掃除がしてあり、ダメージが少ない。

おかげで、朝のうちにランチの食材を買いに行く余裕まである。

日頃作り慣れないおしゃれなメニューは時間がないとボロが出るので、
今回は地味目のメニュー。



鶏と玉子のそぼろごはん、筑前煮、サラダ。
以前、友人にいただいた地元深川の「黒米」を混ぜて炊いた、お赤飯みたいなご飯は目先がごまかせる
それに、寒かったのでここだけ洋風にポトフ。
缶詰をあけただけのフルーツポンチ・・・。

みんなで食べると美味しい気がするので、良しとする

デザートには、奥様が作ってきてくださった桜餅。



完全に売ってるやつだ
めちゃめちゃ美味しい

とてもたくさんいただいたけれど、うちの息子たちは洋菓子より 断然 和菓子が好き
とりわけ桜餅は次男の大好物なので、翌日にはほとんど無くなっていた。

ガーデニングがお好きな奥様は、我が家の庭を楽しみにいらしてくれたのだけれど、雨が強くて外には出られない。
しかも、部分的な写真とは ほど遠い荒れ具合

なんかごめんなさい・・・

女の子のいない我が家に、かわいいお嬢さんが来てくれただけで、空気が華やぐ気がする。
この日、学校で不在だった次男は、会えなかったことをそれはそれは悔しがっていた

和やかで楽しい時間を過ごさせていただきました。

今度はお天気のいい日にぜひまたいらしてくださいね



後藤悠仁さんのホームページはこちらです。

http://yuji-goto.com/
















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お花見バーベキュー

2015年04月13日 | イベント
4月になってからというもの、なんだか雨の日が多い

我が家の庭でバーベキューを、とフラワーアレンジスクールの先生がおっしゃってくださってから、何年過ぎただろう。

今回、ついに実現することに

日程は決まっていて、もしも雨なら、どこかお店でランチでも。
なので、買い出しは当日の朝、とざっくりとした予定だったけれど、
この日は、たった1日、ばっちり晴れた

どうも明日は晴れそうだ、と前日から、スクールをお辞めになった先生と二人で買い出しに行き、
私はこの夜舞台を観に行くので、先生が完璧な下ごしらえをして下さる。

おかげで、当日の朝は、庭をちょっと片付けたりする余裕があった。

夫に火を起こしてもらい、スタンバイOK

暑くもなく、寒くもない絶好のバーベキュー日和

庭の富士桜もちょうど見ごろ。

この日は、ジューンベリー、ウンナンオウバイ、姫リンゴなどが全部咲いている

総勢10名と生後3か月の赤ちゃんで11時ごろから3時過ぎまで、食べて飲んで・・・



私は月1回しかスクールに行かないので、ほとんどの方が初めましてに近い方たちだったけれど、
そんなことは関係なく、先生たちを囲んで楽しい時間を過ごさせていただいた。

女性ばかりだったので、お肉などの食材が結構残ってしまい、
図々しくもお言葉に甘えていただいてしまう。


さて、前夜に舞台を観に行った友人と、夕方から我が家で花見をしよう、と話はまとまっている。

消えかけた火を起こし直し、残った食材を消費すべく、夜の部へ突入



桜もライトアップ



集まったのは長男の保育園時代のお友達とその保護者たち。

親だけかな、と思ったら、こども達も来てくれた。



それぞれに就職が決まり、研修中の彼ら。
その弟クンも、大学進学を決め、久しぶりに顔を出してくれる。

かわるがわるにそれぞれの研修の話をきかせてくれる。

みんな大きくなったなぁ~と親たちは目を細める。

子供たちが小さいころ、子供連れでお店で飲むわけにもいかず、誰かの家で集まって飲む、っていうのが、今だに続いている。
あのころ、夜遅くまで飲んだり話してたりする親たちの傍らで、走り回ったり、床で眠ってしまったりの子供たちが
社会に出て、一緒にお酒を飲んでいる。

あのころは毎日がいっぱいいっぱいで、こんな日が訪れることなど思っても見なかった。

自分の子も、そうでない子も、一緒に暖かく見守ってくれた保護者仲間には感謝の気持ちでいっぱいだ

保育園で家と同じくらいの長い時間を一緒に過ごした子供たちは、友達と言うより兄弟とか同志とかそんな感じで、
男の子も女の子も気を遣わずに言いたいことを言いあっている。
そこに、それぞれの兄弟姉妹も加わって、大家族のよう・・・。
こんな友人は、一生の宝物だ。

翌日も仕事があるので、この日は早めにお開き。
盛りだくさんの1日だった。

少し落ちついたら、また集まりましょう。

Kstageの皆さんも、ぜひまたいらしてくださいね










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グリーンサラダボウルアレンジ

2015年04月10日 | フラワーアレンジメント
4月のレッスンは、春らしいグリーンでまとめたアレンジ。

サラダの素材を使った、「グリーンサラダボウル」


お花はグッとシンプルに



スプレーカーネーション、ブプレリウム、グリーンのヒペリカム、あとから先生がビバーナムを加えてくださる。

それに加えて、



たくさんのケールと、ゼラニウム、ペパーミントといったハーブ。


本物そっくりのリンゴとライム。




グリーンのボウルに、オアシスをセット。



下に敷くのはチェックのトレイ。




今回は「アレンジ」と言うより、「盛り付け」と言った感じで、まずはベースとなるケールをどんどん挿していく。

間に花や果物を配置して、美味しいそうにできあがりました。




この少し前、妹がお友達の結婚祝いにアレンジを贈りたい、と言うので、
我が家でプチレッスン(?)

可愛い色がお好き、というお友達の目に、ピンク系の花材をチョイス

少し大きめのフレームにバランスよく配置して



豪華にできあがりました。

さて、来月は母の日のアレンジを・・・






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