人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

6/5 タリス・スコラーズ

2017-06-18 05:00:00 | 音楽

6月5日(月)、叔母の見舞いは家内に行ってもらい、発売早々買い
求めたタリス・スコラーズの演奏会へ(於東京オペラシティコンサー
トホール)。

この日、出かける前に、桑原先生に「PS今日はタリス・スコラーズを
聴いてまいります」とメールを差し上げたら、現地で桑原先生とバッ
タリ!先生は7日、水曜の公演(別プログラム)も聴きに行かれると
いう。
先生もお家に帰られて、上のメールを開けられ、驚かれたことだろ
う。


タリス・スコラーズは、CD--ジョスカン・デ・プレのミサ「パンジェ・
リングァ」の名唱(1988年度レコード・アカデミー賞※)で知っては
いたが、初めて生で聴いたのは、今から20年前の日本ツアーだ。
こちら。560席のホール。たしか、1階の前から数列目で聴いた
のではなかったかしらん。ピーター・フィリップスが上手側で指揮し
ていたと記憶する。タリス・スコラーズの生演奏を聴くのはそれ以
来だ。


今回の日本ツアーは、3日(土)西宮の後、5日(月)東京、6日(火)
札幌、7日(水)東京、8日(木)名古屋、一日置いて10日(土)長野
という強行スケジュール。よく体力と集中力が続くものだ。


<プログラム>
エリザベス1世時代の英国国教会の黄金時代 & ≪モンテヴェルディ
生誕450年記念≫
1.T.タリス:ミサ曲「おさな子われらに生まれ」
2.W.バード:
(1)アヴェ・ヴェルム・コルプス (めでたし、真実なる御体)
(2)義人らの魂は
(3)聖所にて至高なる主を賛美もて祝え
--休憩--
3.G.アレグリ:ミゼレーレ
4.C.モンテヴェルディ:無伴奏による4声のミサ曲(全曲)
5.パレストリーナ:しもべらよ、主をほめたたえよ



以下、つたないコメントを・・・・・・

会場には、パイプオルガンの左右に
20th Anniversary Tokyo Opera City Concert Hall/Recital
Hall
の文字が浮き上がる。
ステージ上には、譜面立てが5つプラス指揮者用の譜面台が中央に
置いてある。19時過ぎに会場が暗くなり、シ~ン。プログラムが読め
る明るさだ。

1.T.タリス(1505頃-1585):ミサ曲「おさな子われらに生まれ」
19時5分、待ちに待ったタリス・スコラーズの10人とピーター・フィリッ
プスが入場。下手側から順に、女性、女性、女性、女性、男性、女性、
男性、男性、男性、男性と並ぶ。
女性が最初のピッチ(というのか、音[声]を出す)。男声ソロによる
「Gloria・・・・・・」から始まった。
ノンビブラートのレガート唱法。レガートというのは、「コンコーネ」では
ないが、呼吸法というか横隔膜のコントロールが本当にできていない
と難しい。

譜面は胸と腰の間の高さに持つ。曲間はattaccaだ。こういう演奏を
聴くと、「ああ、なんて<人の声>ってすばらしいのだろう」と思う。何
百年前のポリフォニーのおもしろさが伝わってくる。時々、テノールが
浮き出る部分がすばらしい。語尾の「s」はいずれも柔らかくそろえる。
演奏が終わると、ややフライングの拍手に続き、下品な(?)ブラボー
もなく、静かな大拍手となった。

2.W.バード(1543?-1623):
(1)アヴェ・ヴェルム・コルプス (めでたし、真実なる御体)
音取りは前曲からのattacca--tuttiによる出だし。節度あるfとい
うのか力まないf、pからfの音楽だ。上にくるテノールの響きがすばら
しい。
(2)義人らの魂は
譜面台に置かれた譜面に持ち替え。女性によるピッチ。いい曲だ。
(3)聖所にて至高なる主を賛美もて祝え
譜面を持ち替え。見事に横へ流れる、多少表情のある音楽。少し熱
が入った演奏だった。

--休憩--
20分間の休憩に出てきたお客さんがCD売場に殺到。それだけ前半
の演奏がすばらしいということだろう。


3.G.アレグリ(1582-1652):ミゼレーレ(→こちら
天才モーツァルトのエピソードでも有名な曲。ステージにP.フィリップ
スと5人が登場。下手側から女性、女性、男性、男性、男性と並ぶ。
最初のアンサンブル(いきなりハモる)からして惹きつけられる。
1階右側のドア前で男性が朗唱風に歌う。2階やや左から女性2人
+男性2人の二重合唱(1階の聴衆が振り返る)。まさしく4チャンネ
ルステレオだ。ソプラノは心からの叫びに自然に頭が垂れる。最後
は全員合唱。さらなる大拍手に包まれる。


4.C.モンテヴェルディ(1567-1643):無伴奏による4声のミサ曲
 (全曲)
モンテヴェルディ生誕400年。余談だが、オペラ(モンテヴェルディ)
と歌舞伎(阿国歌舞伎)は同じ頃に生まれている。モンテヴェルディ
は、ヴェネツィア、サン・マルコ寺院の楽長だった。ルネサンスから
バロックへまたがる作曲家だ。
下手側から女性5人、男性5人と並ぶ。見事にノドが開いた発声だ。
こんな合唱ができたらどんなにすばらしいことだろう。人の声のすば
らしさにしびれる。「Agnus Dei」には突然グッと来た。


5.パレストリーナ(1525-1594):しもべらよ、主をほめたたえよ
下手側から女性3人、男性5人、女性2人と並んだ。ソプラノが強い
声を出す。左から二人目の女性はいつも多少身体をゆすって歌う。
子音が見事なまでにそろう。所々のホモフォニーも縦の線がそろっ
てすばらしい。なぜか、マザー・テレサの「大海の一滴」を思い出し
た。


アンコールは、
モンテヴェルディ「カンタ・テ・ドミノ」。こきみよいイン・テンポ。
トレンテス(1510頃-1580)「ヌンク・ドミティス」。こちらは、デュナ
ミークを大きくとり、ややロマンチック。
最後は手ぶらで登場。拍手に応え、おじぎをして終わった。


最近は、あらためて--合唱は、「ブレス」と「耳」だと思うようになっ
てきた(当たってるかな?)。


*客席は1階後方、2階サイドの後列など空席があり、いささかもった
 いなかった。



帰りは、人身事故の影響で京王線のダイヤが乱れていたが、割とす
ぐに電車が来て、ラッキーだ。明大前で井の頭線に乗換えたら、座っ
ている人が「あっ」と声を出すので振り向くと、アリババの練習帰りの
KaさんとKiさんとバッタリ(この日二度目!)--「やあやあ」。



チラシ


プログラム



※タリス・スコラーズの名盤






17:02


17:04


17:05


17:06


17:07


17:11 ここで撮影すると、その日の天気がよく分かる。


17:19 あざみ野ガーデン


17:19


17:23 あざみ野


17:49 渋谷


17:50


17:53 井の頭線渋谷


18:08 明大前


17:10 同上


18:19


18:19 初台


18:25 気になる珈琲店


18:25


18:25 くまざわ書店前のエスカレーター


18:26


18:28


18:29


18:30


18:30


18:32


18:35


18:40


18:41


18:51


18:52


19:45 休憩中


19:51


19:57 休憩中にCDを買う人々


21:09


21:10


21:18 初台


21:31 明大前


21:44 渋谷 中央林間行急行


22:12 あざみ野着


      *      *      *


6/5<低木の伐採>


9:20 いささかとら刈りかな?


9:20


6/5<元気かい>
ストレッチはおすすめ!身体を動かすのは認知症予防にもなる?
ご参考→こちら


14:01


14:04


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