大熊一郎先生いわく、「論文はハサミとノリだ」。
さらに言えば、先行研究をベースに、それを自分なりの着眼点で
整理するということかしらん。
本書の帯には「明治維新から太平洋戦争敗戦による崩壊まで、一
人で描ききった超力作」とある。
本書のいいところは、本文の中に( )書きで出典が書かれてい
ることだ。
巻末の参考資料も豊富だ。おもしろく読んでいる。
私たちは「正しい歴史認識」をいったん解体して、もう一度、実証的方法に則
ってジグソーパズルを組み立てるように歴史の断片を再構成すべき地点に立っ
ているのではないだろうか。
・・・・・・新しい着眼点?
<目次>
はじめに
1.「非政治的軍隊」の創出
2.政党と軍隊--自由民権運動と士族
3.日清戦争の勝利--徴兵制軍隊の確立
4.「憲法改革」と日英同盟
5.日露戦争と山県閥陸軍の動揺--改革機運の失速
6.政党政治と陸軍--軍縮の時代
7.「憲政の常道」の終焉と軍部の台頭
8.軍部の崩壊と太平洋戦争
おわりに--明治憲法体制と軍部
明治維新1968から太平洋戦争敗戦1945までの「出来事」がバラン
スよく記述されている。
あちゃ~。2冊買っちゃった(笑)。
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