5月4日(月)、みどりの日。5連休の中日。東京芸術劇場へ第64回六連
を聴きに行く。連休だけあって、さすがに市中には人が動いているようだ。
第1回六連が開催されたのは昭和27年6月9日であった。私が満2歳に
なる年だ。第X回は、「私の満年齢ー1」となる。したがって今年は64回と
なる。
<プログラム>
エール交歓
1.慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
男声合唱とピアノ(四手)のための「遊星ひとつ」
作詩;木島始 作曲;三善晃 指揮;雨森文也 ピアノ;野間春美、平林知子
2.早稲田大学グリークラブ
中島みゆきセレクション
作詞・作曲;中島みゆき 編曲;下薗大樹 指揮;白石貴啓(学生)
-休憩-
3.立教大学グリークラブ
男声合唱組曲「尾崎喜八の詩から」
作詩;尾崎喜八 作曲;多田武彦 指揮;坂徹
4.東京大学音楽部合唱団コールアカデミー
Missa:”Inviolata”
作曲;G.P.Palestrina 指揮;有村祐輔
5.明治大学グリークラブ
男声合唱組曲「秋の瞳」
作詩;八木重吉 作曲;松下耕 指揮;佐藤賢太郎
-休憩-
合同演奏ステージ
寺山修司の詩による6つのうた「思い出すために」(男声四部版委嘱初演)
作曲;信長貴富 指揮;鈴木成夫 ピアノ;山内知子
<Encore>「夜明けから日暮れまで」
作詩;和合亮一 作曲;信長貴富 指揮;鈴木成夫 ピアノ;山内知子
(男声版初演)
以下につたないコメントを・・・・・・( )内は概算人数
エール交歓
・慶應 いい声。いささか変わったフレージング?
・法政 8人。ハモラなかった?
・早稲田 変なクレッシェンドは「都の西北」と違和感?
・立教 なかなかよかった。
・東大 オーソドックスな演奏でGood!
・明治 母音の統一が・・・・・・
「エール」は意外と難しい。
法政は残念ながら単独ステージを見送り、エール交歓と合同演奏のみ
の参加だった。今年も当日売りはないという。
1.慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団(43人)
男声合唱とピアノ(四手)のための「遊星ひとつ」
作詩;木島始 作曲;三善晃 指揮;雨森文也 ピアノ;野間春美、平林知子
ワグネルが雨森先生をお迎えした。雨森先生は、何年か前に合唱コンクール
の東京大会(全国大会予選)を聴いたが、その時のメンデルスゾーンは素晴
らしかった。「声を出させる」指揮者ではないかしらん。
三善晃作品(「三善晃らしい作品」というべきか。独特な和音。)ピアノ1台
の連弾。音とりなしのスタート。ア・カパラとピアノ伴奏がが入り混じる難曲。
音とりなしのハミングで始まる。雨森先生らしい大きな指揮。
終曲「バトンタッチのうた」では、外へ放射する音楽を、パトスあふれる渾身
の指揮で聴かせてくれた。ワグネルとしても完全燃焼だったのではないか
しらん。最後が終わると10秒ほど固まった。
雨森先生は、オーバーにいうと本番で何kgか痩せられたのではないかしら
ん。盛んに合唱団に拍手を送っておられた。
2.早稲田大学グリークラブ(60人)
中島みゆきセレクション
作詞・作曲;中島みゆき 編曲;下薗大樹 指揮;白石貴啓(学生)
若々しい演奏。ア・カペラ。真面目な「エンターテイメント」としてはなかなか
よかった。しかし声を出すのはいいが、やや一本調子かしらん?メロディー
の活かし方がもう少し?などと考えてしまう。どの曲がよかったかしらん。
アンコールに「ヘッドライト・テールライト」。「ヘッドライト」は日本語発音?指
揮者は硬派のおじぎカナ?皆さん同じような感想??
-休憩-
OBや永澤友衣先生と談笑。雑談力?
3.立教大学グリークラブ(40人)
男声合唱組曲「尾崎喜八の詩から」
作詩;尾崎喜八 作曲;多田武彦 指揮;坂徹
合唱団が入場したが、自分の立ち位置が分からない人がいたのか、縦の
列が不ぞろいに。先生が入場、おじぎ後に、先生自ら整列させる。あらた
めてのおじぎに会場は大拍手。
それはともかく、遅めのテンポといい、微妙なアゴーギクといい、パート間
の受渡しといい、歌い込まれた、いい演奏だった。ソリストは明るい美声だ
が ♯気味?「かけす」の「ほのぼのと」のフレーズが絶妙だった。歌ったこと
のある曲はうまさ加減もよく分かる?6曲続けての演奏。
最後は立教らしく全員でおじぎをした。
4.東京大学音楽部合唱団コールアカデミー(28人)
Missa:”Inviolata”
作曲;G.P.Palestrina 指揮;有村祐輔
「宗教曲の東大」の本領発揮?むろんア・カペラ。カウンター・テナーが入る、
ポリフォニーの魅力、美しさを堪能。東大にはパレストリーナがよく似合う。
5.明治大学グリークラブ(25人)
男声合唱組曲「秋の瞳」
作詩;八木重吉 作曲;松下耕 指揮;佐藤賢太郎
ステージ前方に固まったフォーメーション。外山先生に鍛えられた伝統か?
子音を立てた日本語が分かりやすくて好ましかった。八木重吉の詩--
「緩」と「急」、「動」と「静」の対称がやや少なめの、言ってみれば女声合唱
的な音楽だった。音とりは先生自ら音叉で。
この休憩で、「明日も早い」こととて、失礼することにした。150人を超える
合同演奏は圧巻だったことでしょう。
p34に「各大学の演奏会日程(2015年)」をまとめてもらっていることは
PRにもなって大変いいことだ。編集委員さんお疲れ様です!
しかし、プログラム表紙かご挨拶には演奏会の日時を入れていただきた
かった。(裏表紙に)「発行日:2015年5月3日」とあるのは間違いかな。
同じ5月4日(月・祝)
4/29のつぼみが開花
ヤマボウシ
ケヤキの大木
八重桜
12時5分発急行
副都心線池袋改札口
「占い」にはお休みなし
東京芸術劇場前の大道芸 許可がいるのかな?
六連開演前の談笑
下りのエスカレーター 「お先に失礼!」
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男声合唱団合同演奏会に行って参りました
昨年は6校参加の「六連」だったのですが、今年は人数減少により
不参加校がありましたので、こちらも五連でした
これも時代の趨勢でしょうか
でもこういう時代だからこそアナログでアコースティックな世界が
見直されていいと思うのですが、ノスタルジアと言われてしまうかな
確かに「青春プレイバック」で、合同演奏の「富士山」(学生指揮で全員暗譜)
には胸が熱くなりました
でも、歌っている諸君だって胸を熱くしていたに違いありません
六連の復活を(大学も)切に願う次第であります
昔は、六連にせよ四連にせよ、自分の演奏をするのが精いっぱいで、他校の演奏を聴くことはありませんでしたが、最近は当時の六連、四連の録音を聴いています。皆さん、いい演奏です。