人生ブンダバー

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ショスタコーヴィチ「ジャズ音楽集」

2008-08-21 05:36:11 | 音楽
昨年11月に「日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会プロジェクト」という
驚くべき企画があった。日比谷公会堂で全15曲を井上道義が指揮したのである。

11/25(日)、同プロジェクト参加公演<東京アカデミッシェカペレ第34回演奏会
>を聴きに、大学卒業以来初めて日比谷公会堂に行った。日比谷公園は、秋も深ま
り、紅葉がきれいだった。

11/25(日)午後3時~ 於日比谷公会堂
<プログラム>
1.祝典序曲
2.「ステージ・オーケストラのための組曲」(「ジャズ組曲第2番」*)より
 *「ステージ・オーケストラのための組曲」が正式名称で、「ジャズ組曲第2
  番」は通称。

3.オラトリオ「森の歌」
指揮;井上道義
管弦楽/合唱;東京アカデミッシェカペレ(アマ)
児童合唱;すみだ少年少女合唱団
テノール;志田雄啓、バス;鍾皓


久しぶりの日比谷公会堂には驚いた。座席は狭く、2階は高尾山を登るかのような
急勾配だった。残響は少なく、デッドな響きだった。(井上さん曰く、「ショスタ
コーヴィチにはデッドな響きの日比谷公会堂がふさわしい。」)

第2ステージの「組曲」は初めて聴いたが、「これがネクラのショスターコーヴィ
チ?」と言いたくなるほどの楽しいものだった。(「ジャズ」ではなく、ほとんど
軽音楽。)

(1)「行進曲」 はまさしくマーチ、ブラスの世界。井上さんも乗っての指揮 
   (時々片足立ちとなる。)に、いきなり笑ってしまう。
(2)「叙情的なワルツ」 はサクソフォーン(エキストラ4本)がメロディーを
   奏でる映画音楽だ。ナイトクラブで踊り出しそう。アコーディオンも登場
   し、雰囲気一杯。
(3)「小さなポルカ」 は木琴が活躍し、まさしくアーサー・フィードラーの世
   界。誰がショスタコと思うだろう。
(4)「第2ワルツ」 は再びサックスが暗い短調の調べを奏する。ミードーシラ
   ーの物悲しさがなんとも言えない!判りやすいA-B-A’の三部形式。
   A’ではトロンボーンで旋律が演奏される。この曲を聴いてジ~ンとこない
   人がいるだろうか。
(5)「第1ダンス」 はアレグロでのピアノの連弾。タンバリン、小太鼓、金管
   が入り混じって盛り上がり、陽気に明るく幕となる。

前置きが長々してしまったが、上記「ステージ・オーケストラの為の組曲」(「ジ
ャズ組曲第2番」)が、リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管
弦楽団「ジャズ音楽集」で聴ける。(DECCA。UCCD-3530。¥1600-)

ショスタコはネクラで難しくてという方はぜひ一度お聴きになることをおすすめす
る。。第8曲フィナーレは、終戦後の明るい日本だ。こんな楽しい曲もあったのか
と、印象が一変すること、長井秀和、「間違いない」。私はウォークマンで時々聴
いている。

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