人生ブンダバー

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新日本フィル定期第514回 OB特別練習 週間フォト日誌 阿川弘之『天皇さんの涙』

2013-09-09 11:00:00 | 音楽

9月6日(金) 退社後、総武線で錦糸町へ。新日本フィル定期演奏会トリフォ
ニー第1日。本来は第2日(土)であるが、この秋は土曜に何回かOBの特別
練習が入ることがあり、第1日(金)に振り替えてもらった。

このシーズンから「Conductor in Residence」に就任したインゴ・メッツマ
ッハーの「お披露目公演」。--二人のリヒャルトすなわち、
R.シュトラウス(1864~1949)

R.ワーグナー(1813~1883)
という魅力的なプログラム。ワーグナーはむろん今年生誕200年である。

いつもは「半蔵門線」ですみだトリフォニーに行っている。半蔵門線出口=ト
リフォニーホールというイメージである。
総武線で錦糸町のプラットフォームから階段を下りていくと南口方面に半蔵
門線の表示が出ている(北口方面には表示なし。)が、ここで南口に行って
はいけない。それを無視して北口に進むと、改札口手前に半蔵門線、すみ
だトリフォニーホールの表示が出てくる。結局、北口も南口も半蔵門線へ通
じているのだ。すみだトリフォニーは「北口」である。

18:25すみだトリフォニー大ホール窓口で振替チケットをもらう。いつもはステ
ージに向かって左端(下手寄り)の席だが、この日は1F-28-38という右端の
席だった。振替は当日になるまで、どの席になるか分からないが、当日の私
の振替席前と横は空席で、私にとってはベストだった。

客席は1階、S、A席まで結構詰まっていた。入場率は高かったのではないだ
ろうか。音楽評論家東条さんが1F-19-35あたりに座っていた。

<プログラム>
1.リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
2.リヒャルト・ワーグナー 「ワルキューレ」第1幕
指揮;インゴ・メッツマッハー
ジークリンデ;ミヒャエラ・カウネ(1968年ハンブルグ生まれ)
ジークムント;ヴィル・ハルトマン
フンディング;リアン・リ
コンサートマスター;崔文洙

1.リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
 作曲は19世紀末の1896年。生で聴くのは初めてか、記憶にないくらい久
 しぶりだろう。
 19:23メッツマッハー登場に大変盛大な拍手。--お客さんは知っている。
 演奏はメッツマッハーのコントロール(fで大きく振り、pで身体を沈める。)の
 下、デュナーミクの大きい、35分(弱)通じてR.シュトラウスらしい音楽だった。

休憩時間に会社の先輩のOさんとTさんにバッタリ!会員とは伺っていないが、
1回券を買われたのかしらん。

2.リヒャルト・ワーグナー 「ワルキューレ」第1幕
 新日本フィルの音はウィーン・フィルのような柔らかさのブレンドではないが、
 世界一流のオーケストラと比較して遜色ない。チケット代金ほどの差がある
 わけではない。
  ソリストのミヒャエラ・カウネは(「薔薇の騎士」の)元帥夫人など、ヴィル・ハ
 ルトマンは(「魔笛」の)タミーノなどを歌っている。昨年、「ローエングリン」で
 聴いたフォークトもそうだが、ハルトマンもけしてヘルデン・テノールではない。
 しかし、40代であろう二人ともすばらしかった。本場のドイツ語を聴いた想
 いがある。最後の15分間は、音楽が盛り上がり、二人ともに熱演だった。

 二人がドイツ人であるのに対し、リアン・リは中国人。オペラにおける中国人
 の「マーケット・シェア」もなかなかのものだ。いい声を出していた。

 
今回はなぜか字幕がなかった。B5版のプログラムに歌詞対訳が出ていたが、
ポイントが小さくて読めなかった。「ワルキューレ」第1幕に字幕は不要?

演奏後は3階席からさかんにブラボーが飛んでいた。私も、数えたら、3回叫ん
でいた。最後はスタンディング・オベーション。

「ワルキューレ」については、この演奏に限らず書きたいことがいろいろあるが、
今は時間がない。

はたして東条さんの評はいかに→こちら






9/6(金)演奏会前の夕食 スープストックは錦糸町にもある。
この日はポイントがたまっていたので、無料で食事できた。
オマール海老のビスクとヴィシソワーズ。



9/6 18:20 アルカキット錦糸町の屋上より 薄暮の東京スカイツリー





アルカイースト(正面)と錦糸町駅(右側)の夜景


向こうに見えるは錦糸公園と墨田区総合体育館


アルカキット錦糸町10F 開運館E&E


アルカキット錦糸町3F


9/6 18:29 すみだトリフォニーホール 開場間近


9/6 18:50 開演前のロビー 音楽評論家の東条さんが雑談中


9/6 20:05 ホール2階のカフェ





プログラムの表紙 インゴ・メッツマッハー



        *        *        *        *


週間フォト日誌--写真を中心に。

9月3日(火)


朝のベローチェ 早崎えりな『ベルリン・東京物語 音楽家クラウス・プリング
スハイム』を読む。





新しい、地下鉄の出入口





ニコライ堂 1891(M24)年竣工~1929(S4)年修復 以来ずっと御茶ノ水
にある。


9月4日(水) 
私は日経を取っていないのだが、Bossが親切に「私の履歴書」に宮内義彦
さん、関学グリーの話が出ていますよと、読み終えた日経をくれた。感謝!
宮内さんは新日本フィルの理事長でもある。


秋近し。










帰宅時にテコプラザで11月仙台行きのチケット予約をする。新幹線往復+
ホテル代1泊朝食付きで21,600円。ホテル代がただになったようなもので
ある。

9月5日(木)


この日は阿川弘之『天皇さんの涙』(文春文庫)


阿川弘之『天皇さんの涙』(文春文庫)

p31「こんないい奥さん」、p77「高峰秀子の宝物」、に涙する。
--涙腺も歳とともに弱くなる!?阿川さんの文章の妙。





夕食 おなじみスープストックのヴィシソワーズ(9/5(木)練習前に)


この行列は何かしらん?答えは下のポスター








休憩中


後半は永澤さんを迎えて、「ローエングリン」の練習


携帯電話
9月6日(金) 夕方、慶應義塾大学(日吉)協生館より、今年4月6日のオム
ニバスコンサート(→こちら)で紛失した、私の携帯電話が見つかったと自
宅に電話があった。「いまさらで申し訳ありません。」
「驚き、桃の木、山椒の木」とは、このこった。


9月7日(土) 
9:30~17:00、池袋東京芸術劇場にて練習。土日特別練習第1日。





「マリとシェリー」朝倉響子作の像1990








9:30からのラジオ体操


須田さんによる発声練習(B1リハーサルルームL)


ミーティングルーム5(内部は下の写真)


現役指導によるTopパートの「パト練」風景 現役の話し声が若々しい!


9/7(土)の昼食 3日連続のスープストック(池袋・錦糸町・池袋)
3人のOBにスープストックを紹介、「あ~、これがブログのお店?」





さっそうとした佐藤正浩先生


「草野心平の詩から」第1曲「石家荘にて」に1時間を費やす。

佐藤先生の指揮、曲作りは、単なる f とか p ではけっしてない。
小説の世界といえばいいかしらん、f pプラス感情とか感覚の世界である。
畑中先生とは違う演奏だが、その点は同じかしらん。

「草野心平の詩から」は、現役では50人規模だが、OB70人以上を合わせ
ると120人以上の大合唱となる。佐藤先生も「規模の拡大」に応じて曲作り
を微調整されているようだ。デュナミークの大きな合唱?





休憩中 
Sさんが私の楽譜がこのあたりに置いてありませんでしたか?と探し回る。
名前は書いてあるそうだが、見つかったのかしらん?


15:20 「ローエングリン」のソリスト小濱妙美先生(京都市立芸術大学准教
授)のご紹介 向こう側佐藤先生、手前背中はピアノの前田先生



名古屋のKさんから、クマと軽く談笑して食べていかない?と誘われたが、
グッタリのため、無下に断ってしまった。Kさん、ゴメンナサイ!お許しを。



別のリハーサルルームにはこんな方々も


9月8日(日) 東京五輪決定! 
早朝4時10分に早起き。NHK TVで2020年夏季五輪の開催都市を決め
るIOC総会の実況中継を視た。5時になったが、セレモニーがあり、なかな
か発表にならない。

5時20分、「世紀の一瞬!」、IOCのロゲ会長がザッハリッヒ(非人情?)に、
ニコリともせず、「トーキョー」と言った瞬間、東京誘致団の感情の爆発に私
の目から突然涙があふれた。(日本にも「ナショナリズム」の感情ははある?)
(ロゲ、いいぞッ。ロゲ会長のザッハリッヒに★5つ。)

「おもてなし」--「うら、あり?」(失礼!クダラナイですね~。)
後からVTRで視たが、久子さま、佐藤真海さん、滝川クリステルさん女性陣
がすばらしかった。そして安倍総理も・・・・・・結局、皆さん、カナ。

安倍さんが「under control」と言い切ったのは大変よかった。現実は言い
切れることが多くないが、言い切ることは「交渉事」では大切ではないかし
らん(--と言い切っていないのだが・・・・・・)。むろん言い切るだけのヴァウ
チャー(根拠)が提示できなければいけない。

多くの人が、7年後は何歳だろうと考えたようだ。私の7年後は(生きていれ
ば)70歳の古希となる。


ワグネル休日練習(第2日)
10:30~17:00、昨日に続き、西新宿の新宿村スタジオで佐藤先生の現
役・OB合同練習。2日間でのべ10時間以上も練習するなんて、現役時代
の合宿以来かしらん。のども腹筋も疲れ気味(笑)。

東京メトロ西新宿駅で一緒になった、TopのAさんとSecondのAさんに、五
輪開催都市発表のTV実況を視た?と訊いたら、二人とも視ていなかった。
「視て当選するもんなら視るんやけどな~」
「そりゃ、キクツや(笑)」

「株は買いですか?」
「みんなが買う時にこうたらアカンよ~」
「なるほど」



TopのK先輩に見せていただいた、8日当日の号外


9月9日付読売新聞(夕刊)         [9/9(月)追記]
歓喜の日本チーム 左滝川さん、右佐藤さん 中央右安倍さん



この日はS2号館5st(スタジオ)


栄橋より神田川 淀橋方向を見る。


9:30ラジオ体操 S2号館5stは前日より狭く、満員御礼状態。


発声練習


部屋はぎっしりで大変な熱気でクーラー全開


「草野心平の詩から」第1曲


「中勘助」と「草野心平」は違う世界ですよ~。(佐藤先生)


100人以上で超満員 これで譜面を持っていなければ、株主総会?


さあ、立って、通して見ましょう! 「まいおちる まいおちる♪」
「一人ひとり」が歌詩をキッチリ!!



お昼は近所の大戸屋で。





14時からは永澤さんのピアノ伴奏で「ローエングリン」の練習










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11月17日(日) 慶應ワグネル男声 第138回定期演奏会
於昭和女子大学 人見記念講堂


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2 コメント

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楽しそうな練習風景です。 (sho)
2013-09-11 23:29:14
昔四連合同で北村先生は200人の合唱まとめるのがお上手でした。佐藤先生も人数によって指導を変える、この前の伊東恵司さんの名古屋での合同、石家荘もじつにゆっくり雄大でした。来週が楽しみです。
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Re;楽しそうな・・・・・・ (katsura1125)
2013-09-15 16:38:46
shoさん、コメント有難うございます。ご返信遅くなって恐縮です。

2月からスタートした「心平」もいよいよあと1週間となりました。

泣いても笑っても本番は1回限り。残りの練習は「本番」と思って臨みたい、ですね~。
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