6/25 東響川崎定期No.56

6月25日（土）、前日に続く演奏会。第56回東響川崎定期を聴きに
ミューザ川崎へ。指揮は、イタリアの若手三羽烏の一人D.ルスティ
オーニ。ルスティオーニは1983年生まれだから、今年は若干33歳
だ。

ヴァイオリン協奏曲のソロは、F.デゴ（1989年生。今年、27歳にな
る）。

プログラムを読んでいたら、ルスティオーニとデゴは夫婦だという。
つまり夫が指揮者、妻がソリスト。若夫婦というべき、かな。


＜プログラム＞オール・ロシアン・プログラム
1.グリンカ　歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
2.ショスタコーヴィチ　ヴァイオリン協奏曲第1番　イ短調
3.チャイコフスキー　交響曲第6番　ロ短調「悲愴」

以下に、つたないひと言コメントを

1.グリンカ　歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
この曲を初めて聴いたのは、福永陽一郎先生（生誕90年！）絶賛の
ムラヴィンスキー／レニングラード・フィルのライヴ録音だ。いや、衝
撃の演奏！まったくすばらしかった。
ルスティオーニは全身を使っての指揮。最後に切る時は左側へ、客
席へ顔が見えるほど、半回転した。

2.ショスタコーヴィチ　ヴァイオリン協奏曲第1番　イ短調
デゴは、前にアクセントがあるので、デーゴという表記もあるのかしら
ん。長身、黒のドレス。胸までの長髪。細い顎。右手薬指に指輪をし
ている（余談だが、40年ほど前小澤征爾が右手薬指に指輪をしてい
た。結婚しているんだったら、左手じゃないとおかしくない？と言った
ら、叔母さんに右手とか左手とかアテになるもんじゃないわよと叱ら
れた[笑]）。

音楽家同士の夫婦だと音楽観で喧嘩にならないものかしらん、とつ
まらないことに心配になる。

ショスタコはネクラだ。短調の「悲しみ」というよりは、背筋が寒くなり
そうな音楽だ。「不気味さ」と言ってもいいかしらん。
第2楽章のAllegroはソロに管楽器などがからむ。パート譜でボーっ
としていたら置いて行かれそう（笑）。ルスティオーニも身体を沈ませ
たり、少し飛び跳ねたりと忙しい。

第3楽章アンダンテ。やり場のない怒りと悲しみの音楽だ。ソ連の体
制への抵抗？？
終楽章はまたAllegro。シロフォン、ティンパニがエンジン全開だ。コ
ーダは一気に加速、盛り上がって終わるので、ブラボーが来なけれ
ばウソだ。

アンコールの期待から拍手が続く。ルスティオーニが下手のイスに
座り、アンコールが始まった。短調だ。イザイの無伴奏ソナタだった。
アンコールが終わると会場から出ていく人が散見されたが、続く拍
手にもう1曲。こりゃ、ﾊﾟｶﾞﾆｰﾆ？－－「24のカプリース」より第16番、
これまたmollだった。

3.チャイコフスキー　交響曲第6番　ロ短調「悲愴」
チャイコの「悲愴」はいささか耳タコだが、あらためて弦楽器の動き
を見ていると大変おもしろかった。
たとえば、第1楽章、出だし－－序奏は低弦とファゴット。第1主題
はヴィオラ。第2主題は1stヴァイオリンから2ndヴァオイリンが加
わるなど、見ても楽しめる（無論スコアを見れば分かるだろうが）。
ルスティオーニは身体を大きく使う、若々しい指揮。

第2楽章の5拍子を、ルスティオーニは流れるように2拍子と丸い3
拍子で振っていく。
第3楽章スケルツォ（＝3拍子で快活な音楽）からマーチに移ると黙
っていても興奮する。途中、大太鼓のバチが勢い余って吹っ飛んだ。
シンバルもバッチリ。客席はあやうく拍手しそうになるが、皆さん踏
みとどまり、パチパチはなし。

やや間があって、第4楽章。指揮棒なしのスタート。深い呼吸の音
楽に、ロシアの大地が見える。最後は第1楽章の出だしに戻るかの
ごとく、低弦が静かに消えて行った。20秒ほどの間があったかしら
ん（実は数えていた。）、ルスティオーニが手を下すと、一斉に拍手
が来て、ルスティオーニはコンマスの水谷氏としっかと抱き合った。

ルスティオーニはまた東響に呼ばれるかしらん。



プログラム



11:56


11:57


11:59


12:00　誰に投票しようかな～？


12:19　あざみ野より


12:28


12:31


12:33　武蔵溝ノ口より


12:54　川崎着


12:59　時間があったので丸善に行こうとして入口を間違えた。


13:03　ぐる～っと回ってしまった。


13:18　


13:19


13:20　ここから入るのが丸善に近い。


13:27　ミューザ川崎


13:28　開場直前の大ホール


13:30　開場直後


13:35　座席より見下ろす。


15:06　休憩中


15:08　オレンジジュース400円


15:10


16:18　本日のアンコール曲


16:18　ここにも「本日のアンコール曲」


16:20


16:24　「9nine」のミニライブに大盛り上がり


16:25


16:28　「ザルツブルク市へ9,350ｋｍ」


16:29　南武線立川行


16:52　武蔵溝ノ口下車


16:56　溝の口より


17:10　あざみ野着