今シーズンの新国立劇場オペラ、私としては最後の演目『サロメ』を観
た(3/15)。
今回の『サロメ』としては、上演の最終日となる。マチネなので午後半
休を取って、初台へ。
座席は3階Leftのいい席だった(3F-L9-5)。
<キャスト>
サロメ;カミッラ・ニールント(Sop.)
ヘロデ;クリスティアン・フランツ(Ten.)
ヘロディアス;ハンナ・シュヴァルツ(Mez.)
ヨハナーン;グリア・グリムスレイ(B-Bari.)
ナラポート;望月哲也(Ten.)
ヘロディアスの小姓;加納悦子(Mez.)
他
指揮;ダン・エッティンガー
演出;アウグスト・エファーディング
管弦楽;東京交響楽団
2000/4/11新国立劇場プレミエ
以下に、つたないながら、いささかのコメントを・・・・・・
平日のマチネだが、客席は結構入っていた。私も含め、高齢者が多い。
私の前の方では座席のことでもめていた。暴走老人?
歌劇『サロメ』は、(言うまでもなく)、聖書の物語をベースにオスカー・
ワイルド(1854-1900)が戯曲にしたもの(1893出版)をさらにリヒャ
ルト・シュトラウス(1864-1949)がオペラにしたものである(1905初
演)。ちょっとしたホラー作品かな?
先日の『サムソンとデリラ』は旧約聖書の物語だが、『サロメ』は新約聖
書のマタイ伝(マタイによる福音書)などに出てくる話だ。
ヨハナーンとはすなわちヨハネである。
この日は『サロメ』の最終日だったが、開演前はオケが盛んに練習して
いた。
案内アナウンスも終わり、会場が暗転となると、オーケストラピットに
指揮者が登場し、指揮者とオケが挨拶をして、前奏曲などが始まる
--というのが通常だが、この日は暗転となってもしばらく真っ暗な
まま、気づいたら、いつの間にやら入場したD.エッティンガーが指揮
棒を構えていた。
大柄なニールントが踊る「七つのヴェールの踊り」は結構ハードであ
る。オペラ歌手は踊りも踊らなければならず、ハードなダンスの後に
歌わねばならず、大変だ。
ニールントは170cmはあるだろうか。ヨハナーンのグリムスレイは
190cm以上かしらん。
ヘロディアス役は、ロザリンド・ブロウライトが都合によりキャンセル
となったため、ハンナ・シュヴァルツが出演。
ハンナ・シュヴァルツは、新国立劇場の『イェヌーファ』に2/28、3/2、
3/5、3/8、3/11と出演した上、『サロメ』に3/6、3/9、3/12、3/15
と出演したことになる。72歳の熱演に心から拍手を送りたい。
どうでもいいことだが、H.シュヴァルツは、顔が少し芳村真理に似て
いた。
D.エッティンガー(44)については、東フィルを振っていることぐらいし
か知らなかったが、エッティンガー+東響はすばらしかった。歌手へ
のキューも確実に出していた(出せなければオペラは振れないかな)。
後から調べたら、エッティンガーは、ルービン音楽学校、テルアビブ大
学で、ピアノ、声楽、指揮を専攻し、自身バリトン歌手から指揮者にな
ったという。声楽、オペラを「知っている」と言っていいのかしらん。昨
年のザルツブルク音楽祭で『フィガロの結婚』を振っている(オケは無
論ウィーン・フィル)。
今後とも注目していいのでは、ないか。D.ハーディングにしても、D.エ
ッティンガーにしても、世界の一流オーケストラを振っている指揮者が
日本のオケで聴けるのは大変嬉しい。
『ラインの黄金』、『トスカ』、『サロメ』と観てきた、2015/2016シーズ
ンの新国立劇場オペラも、私の予定はこれにて終了。
来シーズンは、『ワルキューレ』、『カルメン』、『蝶々夫人』、『ジークフ
リート』の予定を観るだ。来シーズンのオペラでは、今のところ、この
他に東京二期会の『トリスタンとイゾルデ』を予定している。
新国立劇場
新国立劇場1階のショップ
オペラパレス入口
プログラム売り場
開始前の赤ワイン 休憩はなし。
2階より
「途中休憩なし」
開演前
3階L9-5
座席より
~上演中~ (撮影禁止)
終演後
京王線初台駅より
明大前乗り換え渋谷駅着
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