[読み返してみると、長文、真面目でつまらないかも。読み飛ばして
ください。]
6月29日(水)、たまプラーザの有隣堂で『緊急復刊 朝日ジャーナ
ル』を手に取って購入した。よくに見ると『週刊朝日 臨時増刊号』と
ある。表紙には「リベラルへの最終指令!」。
<資本主義社会の雑誌は、すべて一定のマーケット(読者層)をタ
ーゲットにしている。>
巻頭の「新多事争論」に「あの夏を覚えているかい?」として、本誌
編集長・佐藤修史氏が
「この参院選で与党が3分の2の議席を得れば“改憲”が迫る。だか
ら少々「上から目線」かもしれないが、本誌のサブタイトルを『最終
指令!』とした。これ以上、あのブルドッグにエサを与えてはいけな
い」
と書いているが、最初からひっかかるところだ。
「あのブルドック」という表現もまことに下品で、品格の「ひ」もなく、
感情的、差別的、レッテル貼り的発言だ。
それはさておき、なるほど自ら言うように「上から目線」--「われ
こそは」という(「朝日」の?)エリート意識--もっと言えば「思い込
み」だ、と言えるのではないかしらん。
p14には、「参院選(秘)誌上作戦会議」として、SEALDs諏訪原氏、
ママの会町田氏、MIDDLEs岩脇氏、T-nsSOWL福田氏の4氏が
対談している。
その冒頭、諏訪原氏が
「参院選で僕たちの課題の一つは、選挙の争点を有権者に示すこ
とだと思います。いま本当に問われているのは経済ではなく、改憲
です」
と言っている。
こういう「敵か味方か」とか「勝ち組か負け組か」という、二者択一論
(二値論)的な問題設定の仕方は、私の学生時代の、一部の学生
運動を思い出させるようだ。
過去の世論調査を見ればある程度分かるだろうが、「国民」の関心
は常に経済問題ではないだろうか。
SEALsの意見には、遠慮がちに言っても、個人的にはほとんど賛
成しない。いま仮に、私が40年以上前の「大学生」に戻ったとしても、
同じく賛成できないだろう。
「40年以上前」と言えば、学生時代、日吉のクラスに二人組の「活
動家」が、
「今こそ立ち上がるべきだ。学生運動をやっても退学させられること
は絶対にない!」
とオルグにやってきた。
それに対して、私が静かに、
「それは事実に反してますよ。×年×月×日に、学生運動をやった
という理由で退学になっているではありませんか」
と言ったら、黙ってしまった。
(--この事実は、大学の図書館で、新聞の縮刷版を調べて知っ
ていた。)
(念のため付け加えれば、私は、学生時代も含め、今まで党派、運
動組織に属したことはない。そんな所に属したら、自由にモノが言
えなくなる。誰も私を誘いはしないだろうが、誘われても断るだろう
[笑]。)
後日談だが、後日、学内でその二人組にバッタリ出会ったので、私
から明るく「やあ」と挨拶したら、彼らはドキッとしたような顔をして無
言で立ち去って行った。
(--以前、このブログに書いたかしらん?)
安保法制の憲法違反かどうかという問題は、中国、北朝鮮の動きを
抜きにしては語れない(安保法制は正式には「平和安全法制」とい
う。)が、マスメディアが一向にそのことと関連して報道しないのは、
一種の「情報操作」ではないかしらん?
<マスメディアは「事実」を選ぶ?>
「自由と民主主義を守る」のは無論反対ではないだが、国際法を無
視(?)して膨張を続ける中国の脅威(清帝国復活の野望?満州事
変の日本?)に対してはどう考えるのか?
(「そもそも中国に自由と民主主義はあるか?」は別問題、かな?)
p30「久米宏独占インタビュー」
--今の日本で期待できるキャスターはいますか。
いませんね。
これも「われこそは」の「上から目線」かつ思い込み??
その昔(40年以上前)、大橋巨泉がTVで
「戦前の歴史を見ても分かるけど、やはりマスコミは反体制でなけ
ればいけない」
と発言していたが、当時の私は、このような物言いにも大きな違和
感を覚えたものだ。
高坂正尭ではないが、政治家に限らず、「断定的な言い方」に対し
ては、少し疑ってかかる必要があるのではないかしらん。
それほど、国際情勢、経済情勢は複雑に動いているということだろ
う。
ということで、本誌には小泉信三流「常識の立場」からひっかかると
ころが多少(?)あるだが、「田原総一朗×花田紀凱」の対談はなか
なかおもしろかった。
『緊急復刊 朝日ジャーナル』
『朝日ジャーナル』として復刊する意味は?
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