12月12日(日)、新国立劇場にてオペラ『蝶々夫人』最終日(-
-オペラの場合も「千秋楽」というのかしらん。)を観る。
今期は「ヴァリエーション」がなく、「前期分」としてを買って
いるので、以前観た出し物もある。
『蝶々夫人』のあらすじは、既に有名だが、「MUSICA CLASSICA」
を参照させていただこう(→こちら)。
この中の「30秒あらすじ」はすばらしい。
プログラムを参照させていただくと、
作曲者プッチーニはD.ベラスコ(米)の戯曲『蝶々夫人』(1900)
を観て、オペラ化したものだ(オペラ初演は1904年)。
さらにさかのぼると、ベラスコの戯曲は、ジョン・ルーサー・ロ
ング(米)小説『蝶々夫人』(1898)が原作であり、さらにロン
グの『蝶々夫人』はピエール・ロティのドキュメンタリー小説
『お菊さん』(1887/93)から生まれている。
今回のプログラム(冊子)p28、赤瀬浩氏の論考「蝶々さんとピ
ンカートンを結び付けた長崎のマッチングシステム」によれば、
当時、長崎の外国人と町人の娘との間には、長崎在住の間の「契
約結婚」というシステムがあったという。
「町人の娘」も一時的な「契約結婚」と割り切っていたようだ。
オペラ『蝶々夫人』では、蝶々さんは武家の娘であり、かつ何ら
かの行き違い(「契約結婚」と知らなかった?)からか、米国で
結婚したピンカートンを知り、最後には自殺してしまう。
演出では、ラストシーンで蝶々さんが自殺する時に子供が登場す
るが、原作で、最後に登場するピンカートンとシャープレスはど
うしていたのか?--あまり印象がなかった。
<Cast>
蝶々夫人:中村恵理(Sop.)
ピンカートン:村上公太(Ten.)
シャープレス:アンドレア・ボルギーニ(Bari.)
スズキ:但馬由香(Mez.)
ゴロー:糸賀修平(Ten.)
ボンゾ:島村武男(Bari.)
神官:上野裕之(Bari.)
ヤマドリ:吉田健一(Bari.)
ケート:佐藤路子(Sop.)
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也
演出:栗山民也
世界で活躍する中村恵理は大柄ではないが、力強い声だ。
私の後列は関西弁の奥様たちで、中村さんのファンのようだった。
蝶々夫人もスズキも、日本的な所作が見事だ。
前回観た時も二人とも日本人キャストだったが、外国人が演ずる
とどうなるのかしらん。
村上公太さんは、11月の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
に続いての出演である。休みは中3日。声は大丈夫かしらんと心配
に。
ちなみに日本人歌手の出身校は次のとおり。
中村恵理(Sop.):大阪音大
村上公太(Ten.):東京音大
但馬由香(Mez.):武蔵野音大
糸賀修平(Ten.):武蔵野音大
島村武男(Bari.):藝大
上野裕之(Bari.):昭和音大
吉田健一(Bari.):国立音大
佐藤路子(Sop.):京都市立芸大
なお、席は3階-1列-25(というど真ん中)。
お隣は高そうな和服を着たご婦人だった(maybe)。
チラシ
プログラム 左:2017/2 右:今回
11:52
12:02 あざみ野
12:32 渋谷
12:35 井の頭線へ
12:38
12:40 折り返しの急行
12:50 明大前
12:54
13:04 初台着
13:11 最初に住所、氏名を届け出→次に検温→チケット提示
13:12
13:12 プログラム売り場
13:17
13:26
13:43
13:44
13:48
13:49
13:50
15:00 休憩に
15:03
15:04
15:06
15:09 ジンジャーエール
15:11
15:16
17:00 お開き 分散退場中
17:02
17:04
17:05
17:07
17:11 初台
17:15
17:19
17:21 渋谷行急行に
17:30
17:32 渋谷は相変わらず大変な人混み
17:36
18:06 鷺沼で急行に
18:11 あざみ野着
18:12
18:22
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ユズの季節
黄色いユズにはトゲがある。
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あえてコメントを付けませんでしたが、出身校のバラツキに興味を覚え、載せてみました。
おっしゃっておられることも、一つの仮説かと。
声楽家を志す人も増え、あちこちで競争が激しくなったことも一因かもしれませんね~。
天国のブル先生のご意見も拝聴してみたいものです。
・才能は東京(首都圏)に集まる。
・東京芸大に名伯楽は居なくなったのか、はたまた指導者の裾野が広がったということか。