人生ブンダバー

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12/12 『蝶々夫人』(新国立劇場)

2021-12-19 05:00:00 | 音楽

12月12日(日)、新国立劇場にてオペラ『蝶々夫人』最終日(-
-オペラの場合も「千秋楽」というのかしらん。)を観る。

今期は「ヴァリエーション」がなく、「前期分」としてを買って
いるので、以前観た出し物もある。

『蝶々夫人』のあらすじは、既に有名だが、「MUSICA CLASSICA」
を参照させていただこう(→こちら)。
この中の「30秒あらすじ」はすばらしい。


プログラムを参照させていただくと、
作曲者プッチーニはD.ベラスコ(米)の戯曲『蝶々夫人』(1900)
を観て、オペラ化したものだ(オペラ初演は1904年)。

さらにさかのぼると、ベラスコの戯曲は、ジョン・ルーサー・ロ
ング(米)小説『蝶々夫人』(1898)が原作であり、さらにロン
グの『蝶々夫人』はピエール・ロティのドキュメンタリー小説
『お菊さん』(1887/93)から生まれている。

今回のプログラム(冊子)p28、赤瀬浩氏の論考「蝶々さんとピ
ンカートンを結び付けた長崎のマッチングシステム」によれば、
当時、長崎の外国人と町人の娘との間には、長崎在住の間の「契
約結婚」というシステムがあったという。
「町人の娘」も一時的な「契約結婚」と割り切っていたようだ。

オペラ『蝶々夫人』では、蝶々さんは武家の娘であり、かつ何ら
かの行き違い(「契約結婚」と知らなかった?)からか、米国で
結婚したピンカートンを知り、最後には自殺してしまう。

演出では、ラストシーンで蝶々さんが自殺する時に子供が登場す
るが、原作で、最後に登場するピンカートンとシャープレスはど
うしていたのか?--あまり印象がなかった。


<Cast>
蝶々夫人:中村恵理(Sop.)
ピンカートン:村上公太(Ten.)
シャープレス:アンドレア・ボルギーニ(Bari.)
スズキ:但馬由香(Mez.)
ゴロー:糸賀修平(Ten.)
ボンゾ:島村武男(Bari.)
神官:上野裕之(Bari.)
ヤマドリ:吉田健一(Bari.)
ケート:佐藤路子(Sop.)

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:下野竜也
演出:栗山民也

世界で活躍する中村恵理は大柄ではないが、力強い声だ。
私の後列は関西弁の奥様たちで、中村さんのファンのようだった。

蝶々夫人もスズキも、日本的な所作が見事だ。
前回観た時も二人とも日本人キャストだったが、外国人が演ずる
とどうなるのかしらん。

村上公太さんは、11月の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
に続いての出演である。休みは中3日。声は大丈夫かしらんと心配
に。

ちなみに日本人歌手の出身校は次のとおり。
中村恵理(Sop.):大阪音大
村上公太(Ten.):東京音大
但馬由香(Mez.):武蔵野音大
糸賀修平(Ten.):武蔵野音大
島村武男(Bari.):藝大
上野裕之(Bari.):昭和音大
吉田健一(Bari.):国立音大
佐藤路子(Sop.):京都市立芸大

なお、席は3階-1列-25(というど真ん中)。
お隣は高そうな和服を着たご婦人だった(maybe)。



チラシ


プログラム  左:2017/2 右:今回



11:52


12:02 あざみ野


12:32 渋谷


12:35 井の頭線へ


12:38


12:40 折り返しの急行


12:50 明大前


12:54


13:04 初台着


13:11 最初に住所、氏名を届け出→次に検温→チケット提示


13:12


13:12 プログラム売り場


13:17


13:26


13:43


13:44


13:48


13:49


13:50


15:00 休憩に


15:03


15:04


15:06


15:09 ジンジャーエール


15:11


15:16


17:00 お開き 分散退場中


17:02


17:04


17:05


17:07


17:11 初台


17:15


17:19


17:21 渋谷行急行に


17:30


17:32 渋谷は相変わらず大変な人混み


17:36


18:06 鷺沼で急行に


18:11 あざみ野着


18:12


18:22

  -------------------------------



ユズの季節


黄色いユズにはトゲがある。


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2 コメント

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Unknown (katsura1125)
2021-12-19 21:15:41
kenkoさん、早速のコメント有難うございます。
あえてコメントを付けませんでしたが、出身校のバラツキに興味を覚え、載せてみました。
おっしゃっておられることも、一つの仮説かと。
声楽家を志す人も増え、あちこちで競争が激しくなったことも一因かもしれませんね~。
天国のブル先生のご意見も拝聴してみたいものです。
返信する
Unknown (kenko@nagoya)
2021-12-19 11:20:28
日本人歌手の出身校リストは興味深い。
・才能は東京(首都圏)に集まる。
・東京芸大に名伯楽は居なくなったのか、はたまた指導者の裾野が広がったということか。
返信する

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