スペインの哲学者が「大衆」を考察した名著(1930年)である。学生時代に読んだ
ものだが、あらためて読み直してみた。
著者は、
「人間を最も根本的に分類すれば、次の二つのタイプに分けることができる。
第一は、自らに多くを求め、進んで困難と義務を負わんとする人々であり、
第二は、自分に対してなんらの特別な要求を持たない人々、生きるということが自
分の既存の姿の瞬間的連続以外のなにものでもなく、したがって自己完成への努力
をしない人々、つまり風のまにまに漂う浮標のような人々である」
「社会を大衆と優れた少数者に分けるのは、社会階級による分類ではなく、人類の
種類による分類なのであり、上層階級と下層階級という階級的序列とは一致しない
のである」
と主張している。
20世紀の名著として、一度は読んでみたい本である。書きぶりは意外と難しくな
い。
ものだが、あらためて読み直してみた。
著者は、
「人間を最も根本的に分類すれば、次の二つのタイプに分けることができる。
第一は、自らに多くを求め、進んで困難と義務を負わんとする人々であり、
第二は、自分に対してなんらの特別な要求を持たない人々、生きるということが自
分の既存の姿の瞬間的連続以外のなにものでもなく、したがって自己完成への努力
をしない人々、つまり風のまにまに漂う浮標のような人々である」
「社会を大衆と優れた少数者に分けるのは、社会階級による分類ではなく、人類の
種類による分類なのであり、上層階級と下層階級という階級的序列とは一致しない
のである」
と主張している。
20世紀の名著として、一度は読んでみたい本である。書きぶりは意外と難しくな
い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます