人生ブンダバー

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5/27 府中アカデミー合唱団第34回定期演奏会(長文)

2022-05-31 05:00:00 | 音楽

今から50年以上前(--ついこの間のことのようだが)、私は県
立Y高校合唱部に1年ほど所属していた。パートは混声のベース。

その時、合唱連盟主催の合同演奏会で、ヘンデル「メサイア」か
ら「ハレルヤコーラス」や「アーメンコーラス」を歌った。
終わると感激した合唱連盟の理事長だったかがポロポロと涙を流
していた。


閑話休題。
5月27日(金)、
佐藤正浩先生の招待枠(--この日の入場券は、
団員の「ご招待」[全席自由])で、
初めて府中アカデミー合唱
団を聴いた(18時開演。於府中の森芸術劇場どりーむホール)。
会場にはS口夫妻等数名のワグネルOBが来場。

府中アカデミー合唱団は、昭和60(1985)年「プロのオーケスト
ラと共演する混声合唱団」として発足(前年の「第九を歌う会」
がきっかけ?)。

第1回定期の曲目は、奇しくも今回と同じ「メサイア」だった。
以来、今回は三年ぶり、35回目の定期演奏会となる。
(プログラムに「定期演奏会および国内外公演一覧1985~2022」
が掲載されていた。ヒストリーが分かってすばらしい)。


<プログラム>
G.F.ヘンデル オラトリオ「メサイア」HWV56
第1部 預言と主の降誕(1~18)
第2部 キリストの受難と人々の贖罪(19~39)
第3部 復活と永遠の生命(40~47)

指揮:佐藤正浩
Sop.:中江早希
C-Ten.:ジャスティン・シュッツ
Ten.:澤原行正
Bass:後藤春馬
管弦楽:ザ・オペラ・バンド
合唱:府中アカデミー合唱団
合唱指導:山脇卓也

合唱メンバーは、ソプラノ18人、アルト23人、テノール6人、バ
ス10人の計57人だ。

少数精鋭メンバーを集めたザ・オペラ・バンド。
今回は弦楽五部(5-4-2-3-2)、オーボエ2、ファゴット1、トラン
ペット2、ティンパニ1、オルガン・チェンバロ1という編成。

声楽ソリストも皆さん一流で安心して聴ける。

ちなみに、プログラムにはベーレンライター版使用との注記があ
った。


座席は一人置きの自由席で、帰りには招待状に座席番号、名前、
電話番号を書き、提出する方式(私は1階27列22番)。

私の近くに座った女性の二人連れが、
「ここは2階よね」
と言いながら、座席番号を書こうとしていたので、
「エクスキューズミー。ここは1階ですよ。それと、座席は一人
置きなんですけど・・・・・・」
と教えてあげる。


以下、つたない「寸評」を少々。

第1部 預言と主の降誕(1~18)
出だしは、緩やかなテンポから始まる「フランス風序曲」。途中
からキビキビとした速めのバロック。キビキビさがいい。
佐藤先生は指揮棒を持たない指揮ぶり。

続くテノール(澤原さん)は、リリックというよりやや重たい声
質だ。
4.合唱「こうして主の栄光が現れる」。合唱は、第1部5曲、第2部
7曲、第3部3曲の全15曲。多くは4分の4拍子だが、この曲は4分の
3拍子で、やや難しそうだ。

5.バスの後藤さんは170cm台後半の長身。府中西高の出身。バロッ
クからオペラ、現代音楽まで活躍されている。
6.カウンターテナーのJ.シュッツさんも180cm近い長身。本格的な
カウンターテナーですばらしい。

11.合唱「私たちのためにひとりのみどり子が生まれた」明るい弾
むような合唱で、細かな音符もテンポ内で頑張っている。オケと
のバランスもいい。
12.オケの「田園交響曲」ゆっくりとした、平和を象徴する曲にグ
ッと来た。
13.で初登場のソプラノ中江さんが、他のソリストに勝るとも劣ら
ず、声量といい、響きといい、すばらしい。
18.合唱「彼(イエス・キリスト)の律法は決して重荷になること
はない」。オケともに歯切れのいいイン・テンポで歌い上げた。

--休憩20分--

第2部 キリストの受難と人々の贖罪(19~39)
20.カウンターテノール:歌い出しでもしかしたらミスがあったか
もしれないが、すぐにリカバリー。ほれぼれとするカウンターテ
ノールだ。
21~23.合唱が続く。アインザッツの歯切れよろしく、よく声が出
ている。佐藤先生も没入の指揮。
それにしても、合唱だけでおそらく40分以上となる大曲への合唱
団の挑戦に敬意を表したい(立ったり座ったりも大変?)。

39.4人のソリストも一緒に歌う「ハレルヤコーラス」。やや速め
のイン・テンポ。終わると拍手が起きた。このあたりで、山脇さ
んもテノールで歌っているかな?と気付く。


第3部 復活と永遠の生命(40~47)
40.有名なソプラノのアリア。歌詩もハッキリ、ほれぼれする歌唱
だ。
43.バス「ラッパが鳴り響き、死者は朽ちない者として甦る」。す
ばらしいトランペットが奏され、敬虔な気分になる。

47.終曲の合唱。4人のソリストも合唱とともに歌う。前述のよう
に、私はこの「アーメンコーラス」を歌ったことがあるが、これ
だけでも結構歌い応えがある曲だ。合唱は、最後までバテないで、
歌っていた。

拍手が続くカーテンコールでは、佐藤先生よりまずチェンバロが
立たされ、次いで、チェロ、ファゴット、トランペット、ティン
パニ等々と紹介が続く。

合唱団の中から山脇さんが登場、佐藤先生と肘タッチで拍手が最
高潮に達した。

最後に都筑康夫団長より挨拶--
コロナでまったく2年間、練習も演奏会もできませんでしたが、今
日は如何でしたでしょうか(拍手)。
次回は来年4月30日(日)、モーツァルトの「レクイエム」です。
(一緒に歌ってみたい人募集中!)
よろしければまたお運びください。
今日は、ロビーではなく、ステージ上で皆様とお別れです。
本当に有難うございました。

会場では合唱団の全員が退場するまで、温かい拍手が続いていた。


あらためて聴くと、さすが「メサイア」は1年近くをかけて取り組
む大曲であることを実感。
いろいろなテンポが出てくるが、どの曲もテンポ感が落ち着くべ
きところに落ち着いて大変よかった。



プログラム


チラシ


15:34 京王多摩センターより


15:54 調布で乗り換え。プラットホームでややまごつく。


15:57 1、2番線へ


16:01


16:11 東府中下車


16:12


16:13


16:14


16:16


16:18


16:19


16:22


16:23 府中の森芸術劇場前広場


16:24


16:24


16:25


16:25


16:26


16:26 ホール内のレストランで食事


16:28


16:29


16:33


16:37


16:40 アサリのクリームリゾット アサリの砂抜きがちょっと・・・。


16:53


17:00


17:02


17:23 座席は一人置き


17:49


17:50 開演10分前


18:52 第1部終了


18:55


18:56


18:59


20:23 お開き お疲れ様!でした。


20:24 分散退場へ


20:26


20:30 沖縄料理のお店


20:30 「ちむどんどん」している。


20:33


20:34 東府中駅札口


20:41


20:44 どこで乗り換えるか要注意。京王線はなじみがなく。


20:47 調布で、上の1、2番線へ


20:47


20:52


20:54


20:55 南武線稲田堤へ 人の流れに沿ってテクテク歩く。


21:00 JR稲田堤


21:14 武蔵溝ノ口でさらに乗り換え


21:18 田園都市線溝の口


21:28 あざみ野に戻る。


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